エホバの証人の集会とは
エホバの証人には、集会と呼ばれる集まりがある。集会は、「エホバの証人の王国会館」という、エホバの証人にとっての教会のような所で開催される。
通常であれば、王国会館で集会が開かれるのだが、2021年現在、コロナ禍でリアル集合での集会は中止されている。神に是認を受けた集会でクラスターが発生するはずはないのだが、なぜ中止しているのだろうか?
迫害下でも集会を隠れて開き続けていたはずなのに、急に現実的な判断をしたのは、さすがのご都合主義のものみの塔協会。組織上層部も、実は神の是認を全く受けていないことは理解しているのだろう。
基本的に信者は健康を害している人が多い(気がする)ので、基礎疾患ありの状態からコロナになると劇的にヤバい。日本では信者の高齢化も進んでおり、この辺りを鑑みての総合的判断だろうか。
※2022/4追記。4/1からリアル+リモートのハイブリッド!型で集合型集会が再開される。現役信者には集合の同調圧力がかかっており、相当にプレッシャーになっている様子。だったらもうやめりゃいいじゃん。
エホバの証人の集会の日程・曜日は?
私がエホバの証人の集会に連行されていた1990年代までは、集会は週に3回開催されていた。場所によって開催曜日は異なる。現在は、週2回の開催に減っている。
私が連行されていた地域では、火曜、木曜、日曜の週3回。木曜・日曜は2時間で王国会館、火曜日だけは1時間、信者の個人宅で開かれることもあった。
平日は夜の開催、日曜日は日中の開催だった。初めて王国会館に連れてこられる人は、たいてい週末の日中の集会。休日なので招待しやすいのと、プログラムが初心者向けになっているため。従って週末の参加者が一番膨れ上がる。
都市部では、同じ王国会館を複数の会衆と呼ばれるエホバの証人の集団で使用している場合があり、週末の開催は、午前の部・午後の部で王国会館を使い分けているケースもあった。
火曜・木曜の集会は夜の開催だった。平日なので、仕事や学校、エホバの証人の布教活動を終えた信者が集まって来る。火曜日の方は、会衆の下の「群れ」という単位で開催され、王国会館でなく信者の個人宅で集会が開催される「群れ」もあった。
「公開講演」と「ものみの塔研究」
日曜日に開かれる集会(土曜日にずれる地域もあり)が、エホバの証人にとってメイン。非信者の人が初めて連行され、マインドコントロールへの第一歩を踏み出すのも、この週末の集会。
週末の集会は、「公開講演」と「ものみの塔研究」の各1時間ずつのセット、計2時間。「公開講演」は男性信者の単独講演で、45分間※の説教のようなもの。その後1時間が「ものみの塔研究」。こちらは機関紙「ものみの塔」の朗読&質疑応答。
※2023年12月追記、現在は30分
エホバの証人の集会では、「聖書」ではなく、「ものみの塔」を研究している。クリスチャンではなく、ものみの塔員と言った方が良い。
週末の集会には、野外集会と言われ、エホバの証人的レクリエーションとセットになった集会もあった。私には、野外集会にも楽しい思い出はないのだが。
「書籍研究」
平日夜の集会、私の地域では火曜日にあった集会は、ものみの塔の宗教本の朗読&質疑応答。この集会は「群れ」単位で開催。「群れ」によっては、信者個人宅で開催されるグループもあった。
こちらは「ものみの塔」誌よりも分厚い本を、半年とか1年かけて読み込む。これは「書籍研究」と呼ばれ、ものみの塔の発行する書籍を読みこんで、マインドコントロールを深める集会。
エホバの証人は、聖書をあまり読まず、聖書を都合よく解釈しているものみの塔の宗教本ばかり読む。聖書やキリストではなく、「ものみの塔」という謎の建物を崇拝している。自分たちが批判する組織崇拝・偶像崇拝の骨頂。
この矛盾に、ものみの塔側も気付いたのか、この集会は「書籍研究」ではなく「聖書研究」と呼称が変更されている。やっていることは変わらず、聖書ではなく、ものみの塔の宗教本の読み込みなのだが。
「神権宣教学校」と「奉仕会」
もうひとつの平日夜の集会、私の地域では木曜日だったが、こちらは「神権宣教学校」と「奉仕会」のセットで各1時間の計2時間。
これらは布教活動の練習をする会のようなもの。新規の信者のためのモノではなく、どっぷりとものみの塔にハマっている人たちの、勧誘技術をさらに高めるためのモノ。まさにスクール。
この学校では、生徒である信者たちに「割り当て」という壇上で話す機会が回って来る。男性であれば単独講演のようなモノ、女性であれば布教活動のシミュレーションのようなものが「割り当て」られる。
ここで練習して、男性信者であれば日曜日の公開講演を目指す。さらには大会と呼ばれる何千、何万人規模の集会での講演もある。女性信者にはそういった「特権」は無いので、この学校で練習したら、ひたすら布教活動に打ち込むことになる。
※2023年現在では、「書籍研究」と「神権宣教学校」、「奉仕会」が1日にまとめられている。生活と奉仕の集会と呼ばれている。
エホバの証人の集会のプログラムは
基本的に王国会館で開催される集会では、開始前、終了後と中間に讃美歌がうたわれる。「賛美の歌」と呼ばれ、エホバの証人のオリジナル。
歌詞は神エホバを賛美し、信者の信仰を鼓舞するストレートなもの。これもマインドコントロールの一つの手段。個人宅で夜間開催の場合は、周辺住民を配慮して讃美歌は歌われない。
また、集会の最初と最後には祈りが捧げられる。経験の深い男性信者が祈りを捧げる。その間、信者たちは手を握り合わせ、目を閉じていなければならない。この祈りは、長ければ長いだけ良いみたいな風潮があり、べらべらべらべらと神への感謝や要望が唱え続けられる。
集会の前後には「交わり」と呼ばれる、信者どおしの交流を深める時間になる。「交わり」と言っても、エロい交わりではなく、ただ話すだけ。ここら辺は、エホバの証人はカルトっぽくなく、交わりの秘儀とかはない。
エホバの証人は、児童に対する性的虐待の訴訟を世界中で起こされているが、私自身は、身の回りで見聞きしたことはない。児童への性的虐待は、組織ぐるみで隠蔽されていたため、なかなか明るみに出ることもなかった。
平日夜の「書籍研究」の集会は、かつて個人宅で開かれていた。ところが、現在2021年には、この集会が消滅している。これがエホバの証人の教勢の衰えを示すモノなのか、個人宅での開催が児童虐待の温床となっていたためだとか、原因はいろいろに推測される。
エホバの証人の集会は、ものみの塔のマインドコントロール手法
これらの集会が、信者のマインドコントロールに用いられる手段。
壇上から熱烈な神への賛美の言葉を繰り返される講演を聞くと、普通なら吐き気がする。ところが、聞いている信者たちの純朴そうな人柄に惑わされている間に、だんだんと、これが真実で正しいことのような気がしてくる。
また、朗読&質疑応答という形式が、非常に効果的なマインドコントロール手法になっている。
まずは朗読。声に出すこと、耳に入って来ること。五感を使うとダイレクトに脳が刺激される。無意識化にものみの塔の妄言が刻まれる。これは危険。
さらに朗読後の質疑応答に、信者たちは答えなければならない。これは「注解」と呼ばれ、積極的に挙手することが強制されている。この回答は注解という程のものではなく、朗読された範囲を探せば、回答が書いてある。小学生でもわかる仕組み。
※2023年追記、現在では、注解⇒コメントと呼び方が変わっている
しかし、繰り返し、繰り返し必死に答えを探し、自分でそれを見つけ、声にだして、多少ドキドキしながら回答する。自分で発見した答えだから、それが真実だと思えてくる。多少の緊張感と自身の発声により、脳が刺激される。
このため、ものみの塔の虚言が脳に一直線に入って来る。これがものみの塔のマインドコントロール手法。
集会に捧げられるエホバの証人の時間
エホバの証人の集会に参加する前には予習をしておかなければならない。それ以外にも、エホバの証人の伝道者になると野外での布教活動にも時間を捧げなければならない。また、「割り当て」が回って来る度に、話す内容を準備し、練習しなければならない。
集会に行く前には、かしこまった服装に着替えなければならないので、せっかくの日曜日の朝でもダラダラすることはできない。平日の夜にも集会に連れて行かれるので、エホバの証人の子どもは夜更かしを強制される。
集会の前後の「交わり」のために、時間が割かれ、日曜日の集会の後は王国会館の清掃までさせられる。これらの時間すべてがタダ働き。エホバの証人風に言うとボランティア。
この時間を生産先なことや、未来の自分への投資に使えれば、必ず未来は良くなる。今日から集会に行くのをやめてみよう。よりよい明日、未来が必ずやってくる。
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