エホバの証人(JW)の集会所、王国会館(KingdomHall)とは?

エホバの証人の王国会館とは

エホバの証人が集まる集会は、王国会館というエホバの証人の集会場で行われる。王国会館は全国各地にくまなく建設され、よく目にする忌まわしい建物。英語のKingdom Hallを直訳したので、王国会館という奇妙な名前になったのだろう。

私はあのパステルカラーの王国会館を見ると、何とも言えない嫌な気分になる。簡素な造りのあの建物を見ると吐き気がする。羽を伸ばしに海外に行っていたとき、いきなり現地の王国会館が目に入ってきて、非常に不愉快な気分になった。

信者の無償の労働と寄付金で建設される王国会館

エホバの証人の王国会館は、信者の無給の労働と寄付金で建造されている。私が王国会館に連行されていた1990年代半ばには、専門的に王国会館の建設を行うチームがあった。

この建設チームに加え、一般信者も寄付金だけでなく、自分の時間を差し出して王国会館の建設を行う。ハンマーをもって釘を叩くところから、食事の手配まで様々。これらの活動は全て無給。

私も子供の頃、何度もこの王国会館の建設の手伝いをさせられた。自分が主に連行されていた王国会館だけでなく、近隣の会衆の王国会館の建設にも連行された。

会衆というのは地区毎のエホバの証人の集まりのことで、100人程度が限界で、それを超えると分割される。新しい王国会館が建てられる場合もあれば、都会で人口密度が高くなると、時間帯を分けて、一つの王国会館を複数会衆で使用する場合もある。

エホバの証人の記憶に刻まれる王国会館

私が連行されていた王国会館は、古い建物をリフォームする形式で建築された。外壁は緑色のパステルカラーに張り替え。内装は白い壁紙で統一され、演台や第二会場となる小さな部屋も作られる。

建前上は物置き部屋なのだが、実質は懲らしめという子供の体罰に使われる密室も作られる。王国会館は駐車場やトイレも備えて建設され、会衆のエホバの証人にとって心の拠り所というか、現実からの逃避場所になる。

児童虐待が隠蔽されている王国会館を通報せよ

王国会館が完成した暁には、献堂式という盛大なセレモニーが開かれる。献堂式は建設に金銭的、体力的、時間的に協力した周辺会衆のエホバの証人が集まる。それなりに大規模なイベントになる。

私は小学校の途中で引っ越しているのだが、引っ越し以前に連行されていた会衆の献堂式に行ったことがある。幼馴染と言えるようなエホバの証人の子供たちに10年ぶりに会った。

この頃、私はエホバの証人をやめていて、宗教活動に一切参加していなかった。それでもこの献堂式に行ったのは懐かしい幼馴染に会いたかったから。変わらずエホバの証人をやっている子もいれば、私同様に親と闘いやめている子もいて様々だった。

ほろ苦い思い出から、苦々しい記憶まで、王国会館はエホバの証人をやめた者にとっても記憶に残る場所ではある。


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