エホバの証人、危険な輸血拒否カード
エホバの証人(JW)とは、キリスト教系を自称する新興宗教。
エホバの証人の教理には特殊なものが多く、最もヤバいのは輸血拒否の教条。エホバの証人は輸血拒否を始めとして、これらの特殊教理を強情に守ろうとする。
私がエホバの証人の子どもとして、このカルト宗教を強要されていた1980~90年代のこと。輸血拒否の教理を遵守するため、輸血拒否カードというものが使用されていた。今でも似たようなものが使われているのだろう。
(※2022年追記、現在では名称が変わったのか、もしくは、もともと正式名称なのか「継続的委任状」と呼ばれている)
(※2023年追記、現在ではさらに名称が変わったのか、「永続的委任状」と呼ばれている様子)
エホバの証人は輸血拒否カードを首からぶら下げたり、財布の中に入れて携帯している。このカードには、ご丁寧に「絶対に輸血しないでくれ」と記載されている。自身の意識が無い状態で病院に搬送されるという、万が一を想定している。
身元を調べるために本人の荷物を調べたときに、輸血拒否カードが出てくるというカラクリ。医療関係者はこのカードを見てしまった以上、勝手に輸血をすることができない。
「気づきませんでした」で処分すれば良いと思うのだが、結局、メンドクサイことに家族や周囲のエホバの証人が駆け付けてきて、輸血拒否を騒ぎ立てる。強引に輸血すると、あとで裁判沙汰になる。人命第一だろ、迷惑集団が。
輸血が生命維持の分岐点となる場合には、輸血拒否カードがあるために本人は輸血を受けられず、記憶が戻らないまま、お亡くなりになる。地獄行きパス。エホバの証人たちは、自分の頭で何も考えないまま、こんな恐ろしいカードを首からぶら下げている。
このカードは、子どもも同じように持たされている。私もエホバの証人をやめるまではこのカードを携帯していた。
もしも意識不明で病院へ搬送され、輸血が必要な事態になっていたら?そう考えると寒気がする。輸血を拒否したために死んだとしても、何の文句も言えない。「殺してくれ」と言っているようなもの。
地獄行きの片道切符、エホバの証人の輸血拒否カード
年に一度、この輸血拒否カードに署名する場があった。集会という、エホバの証人の集まりで、輸血拒否の教理が扱われる。その集会後、信者たちは新しく配布された輸血拒否カードに自分の署名を行う。
代理人の署名欄もある。家族が非信者であれば、会衆の長老という責任者が代理人欄に署名をすることになる。恐ろしい署名。父は長老だったので、無責任・無感覚・無自覚にも、この死の代理人になりまくっていたのではないだろうか。
エホバの証人の王国会館というマインドコントロール空間で、輸血拒否カードを記載する。信者たちは、誰もが有事の際には輸血拒否で亡くなること想定している。もはや輸血拒否をしたために死ぬという、殉教を夢見ている状態。
(※2022年追記、現在は王国会館でなく、自宅で記載する方式に変更されている。組織側の責任逃れのためだろうか)
このカードを携帯している人は考え直した方が良い。現実に輸血しなければ死ぬという場面に直面したとき、本当にエホバの証人というカルトのために死んで良いのか?
普段はそんな危険なシーンに遭遇するなど想像すらしていない。なので現実味がない。しかし、実際にいざ死ぬとなると、本当に輸血拒否をするだろうか?輸血拒否教理の出どころはうさん臭さ満点だよ。
いいかげんな教理で唯一の命を失うことに、少しでも迷いがあるなら、輸血拒否カードを携帯するべきではない。意識がなければ、土壇場で自身の意思で生命について考えることが出来ない。エホバの証人の輸血拒否カードは、地獄行きの片道切符。
生きているって素晴らしいことで、それが死なないと分からないというのがエホバの証人。バカは死ななきゃ直らないというのは、よく言ったものだ。