08.元エホバの証人2世、20年目の洗脳解除

エホバの証人の最終戦争ハルマゲドンに怯える

私が生まれ育った家は、家族全員がエホバの証人という神権家族だった。私は、14才までをエホバの証人2世として過ごしたが、中学2年生の秋に自分の意志でエホバの証人をやめた。

そして、自由気ままな高校・短大生活を送る。いつハルマゲドンが来てもいいように、やるべきことをすべてやり尽くす毎日を過ごしていた。

ものみの塔協会の1995年の冗談じみた予言解釈の修正を知らぬ間に、ノストラダムスの予言の年も、ミレニアムと言われた2000年も過ぎ越した。当然、エホバの証人の唱える終わりの日、ハルマゲドンは勃発しなかった。

私は新世紀の人になっていたが、洗脳は解けないままだった。明日にでもハルマゲドンが来るという恐怖心を抱えたままだった。

ハルマゲドンというのは、ものみの塔の教理のひとつ。絶対神エホバが邪悪なサタン一派を一掃し、エホバの証人以外の人類はすべて滅ぼされ、地球はクリアにされる。その後、地上は千年王国と呼ばれる楽園になり、エホバの証人はそこで永遠の命を享受するというファンタジー教理。

ハルマゲドンのため、私は新世紀を迎えることなく死ぬだろうと思っていたのだが、無事に21世紀がやってきた。私は短大を卒業し、就職しなければならない時期になる。

無為に青春を浪費し破滅的な生き方をする元エホバの証人2世

就職先は適当に選んだ。立地が街中で休みが多くてといったそんな安易な理由。就職しても、どうせ定年まで勤めるということもなく、ハルマゲドンが起こる。この世界もろとも滅ぼされると思っていたので、就職先などどこでもよかった。

私は、14才の段階でエホバの証人をやめており、短大過程まで進学していて就職先には困らなかった。時代は就職氷河期真っただ中だったのだが、簡単に就職できたのはラッキーだった。当時熱中していたパチンコにそのまま精を出すことができたから。

この頃は、こんな安易な生き方をしていた。明日にでもハルマゲドンで死ぬかも知れない。日々、勉強して、将来有望かつ安泰な会社に就職する。そんな営々と積み重ねる日常を、神エホバがむごたらしくも破壊してくる。こう信じていたのだから仕方がない。

私は、目の前の楽しみ、欲望だけに忠実に生きていた。健康に気を使う必要もない。タバコも酒も好きなだけ、異性との交際も適当で不特定多数相手、風俗店にも出入りしていた。車に乗ればメーターが振り切れるまでスピードを出して走らせていた。

エイズになろうが、肺がんになろうが、交通事故で即死しようが大差ない。いずれハルマゲドンがくれば、すべて無に帰するのだ。無茶な生活を行いながらも、いつ死んでもいい覚悟ができていた21世紀の初め。

まさにこの瞬間にも、天から怒りの業火が降り注ぎ、この身を焼き尽くされる恐怖に襲われていた。罪の意識を抱きハルマゲドンへの恐怖に怯えながら私は生きていた。

エホバの証人をやめた後でもつきまとう罪悪感

天には全知全能、天地を創造した神エホバがいて、地上の堕落に憤りを覚え、ハルマゲドンという終末を予定している。その終わりの日を生き残るのは真面目なエホバの証人だけ。これがものみの塔協会の唱える冗談みたいな教理。

しかし、私はこのトンデモ教理に洗脳されていた。物心つく前から繰り返し、繰り返し教え込まれると、体中に染みつくよう妄信してしまう。これがマインドコントロール。20才を過ぎても私の洗脳は解けず、いつか来るハルマゲドンで滅ぼされる覚悟をしていた。

この頃の私は、いかにエホバの証人的生き方をしないかということを第一にしていた。不特定多数の異性と交際し、ギャンブルに明け暮れ、ヘビースモーカーだった。過度の飲酒で内蔵ごと吐き出しそうになったことも一度ではない。

しかし、自分の行動にはいつも罪悪感がつきまとっていた。私は、できるだけ非ものみの塔的な行動をしようとしていたので、故意に罪を犯していたことになる。罪と言ってもものみの塔の教理に背いているだけで大したことはない。

それでも未だマインドコントロール状態にあった私は、常に罪の意識を抱えていた。天にいるエホバという神に監視されていて、来たる裁きの日での処分材料を揃えられている。

そんな私のものみの塔協会の洗脳が解ける瞬間がやってきた。私は、熱心なエホバの証人だった両親の下に生まれ、ものみの塔協会にマインドコントロールされてきた。天にエホバ、キリストが君臨し、サタンをやっつけるハルマゲドンは必ず起こると信じ切っていた。

22才から23才頃のこと。ふとインターネットでエホバの証人について調べた。14万4000人の残りの者ってどうなっているんだっけ?この疑問が洗脳解除のきっかけとなる。

エホバの証人の14万4000人の教理

ものみの塔協会には14万4000人の教理がある。その14万4000人のエホバの証人たちは、死後、天に昇りキリストの横で支配層として君臨することになっている。この昇天予定組は、地上で生きている間は14万4000人の「残りの者」と呼ばれる。

14万4千人の神にも近い集団には、統治体というものみの塔協会最上層のメンバーが含まれている。また一般信者の中にも、14万4000人のメンバーは存在する。自分がその昇天組に選ばれたどうかは神からの啓示で分かり、幻のように天啓を受けることになっている。

統治体のメンバーの中には、確信犯的に自身が天から選ばれたことにしている者が多い。死後昇天する選ばれた者であるなら、エホバの証人組織内で権力を得られる。権力をかさに着て、下層の一般信者を働かせ贅沢三昧できるから。

逆に、一般信者の中で、自分が14万4000人のメンバーだと言っている人は、かなり頭がやられちゃっている人。幻覚か何かを見て、自分が選ばれた昇天組だと勘違いしている。

エホバの証人の主の記念式

エホバの証人は誕生日などの祝い事を一切しないのだが、年に1度だけキリストが死んだ日を祝う「主の記念式」というイベントがある。この日だけは信者たちは着飾って王国会館というエホバの証人の集会所に集合する。女性の信者はドレスを着たり、振袖を着たり。

この主の記念式では、キリストの血と肉の表象物とされる無添加ワイン、無酵母パンが参加者の間で回される。エホバの証人には珍しい、いかにもカルトなイベント。

この記念式では、一般信者はキリストの血と肉を表す薄焼きパンと赤ワインを飲食することはできない。ただ回すだけ。しかし14万4000人に選ばれた者だけは、その表象物にあずかることが許されている。

固焼きパンを食べ、赤ワインを飲むことで、自分は14万4000人の昇天前の地上の『残りの者』であると表明する。彼らは、『14万4000人の残りの者』とか『油注がれた残りの者』と呼ばれ、エホバの証人組織の中では一目置かれる存在。

記念式が終わると無酵母パンや赤ワインの効力はなくなり、パンを家に持って帰って食べることが許された。これが子どもたちにはちょっとした楽しみだったりする。

相当に痛い信者である14万4000人の残りの者

私が子どもの頃、まだこの記念式に連れて行かれていたときのこと。同じ会衆にいた、おばあちゃん姉妹が、この主の記念式でいきなり固焼きのパンを喰い始めた。

会衆というのはエホバの証人の地域毎の集団のこと。信者たちはお互いを何々兄弟、何々姉妹と名前に兄弟姉妹をつけて呼びあう。

この信者は尋常でなく熱心で、他人の子どもである私も行儀が悪いと定規などで叩かれた。この老婆は見境なくエホバの証人活動を行ったため、家族を失い、老後になるまでの長い時間を費やしてしまった。そして、最後の最後で遂に幻覚を見てしまったのだった。自分が昇天する選ばれた者だと!

周りはあの姉妹ならと納得したのだが、私に言わせれば完全に頭がいかれてしまっただけ。牛糞の匂いのするド田舎に住んでいる老婆が、天に昇って支配者として君臨できるはずがない。勘弁してくれ。

この老婆は、ものみの塔の教理を繰り返し唱える以外の能力は皆無。自分の家族関係すら管理できなかった愚か者。自分が見たい幻想を夢に見て、勘違いが始まった。かなり痛い話。

私がエホバの証人をやめた理由

私は14才でエホバの証人をやめた。熱心なエホバの証人だった両親に、生まれつきのエホバの証人2世として育てられたので、この脱ものみの塔宣言は、両親との決別を意味していた。

ものみの塔の教理に従って生きるよりは、私は14才らしく、自分の夢に生きたかった。自分の夢に生きることで、神エホバに滅ぼされても一向に構わなかった。一瞬の輝き、刹那こそが人生のすべて、14才の私はそう決断し、両親とエホバの証人の教理を捨てた

神エホバに滅ぼされるというのは、ものみの塔協会の予言解釈であるハルマゲドンのこと。忠実なエホバの証人以外は、この世の事物の体制と共に、神エホバの裁きの業火で焼き尽くされることになっている。

その後で地上は自然だらけのパラダイスになり、ハルマゲドンを生き残った真面目なエホバの証人たちは、そこで永遠の命を享受する。書いていても、失笑を禁じ得ない、トンデモ教理。

しかし、生まれながらのエホバの証人2世だった私は、子どもの頃からそう教えられて育った。14才になってもこのマインドコントロールからは抜けられず、いつかハルマゲドンは来ると信じていた。

だから、今をこの瞬間をやり尽くして生きる。そうして走り続けた。明日、ハルマゲドンで死んでも後悔のないように。全力疾走している間に私は22才~23才になった。時も移り変わり21世紀になっていた。

『油そそがれた14万4000人』の『残りの者』の人数は?

ハルマゲドンってどうなっているんだろう?ふと私は思ったのだった。エホバの証人をやめる決断の背中を、直接的に押してくれたのがサッカーだった。そのサッカーへの熱も冷め、2002年の日韓合同開催のワールドカップも終わった。その頃の話。

エホバの証人をやめた14才の頃は童貞だったが、女性を知り、何人かと性行為に至る。酒も浴びるほど飲んで、胃袋がひっくりかえるような嘔吐を何度も経験し、ウイスキーは飲めなくなった。タバコも毎日2箱くらいは吸っていたし、ギャンブルも十分に味わった。この頃はパチンコで年間に百万円を超えるプラス収支を収めていた。

サラリーマンとして就職し、徹夜で仕事をする日もあった。エホバの証人をやめて、やるべきことはやり尽くした。あとは完全に法に触れるような薬物とか、そんなものに手を出すくらいだったのだが、そこは最後の一線として越えなかった。

一般的なサラリーマンだったというのもあるし、麻薬とかそういったものに人生の輝きがあるとは思えなかったから。結婚して、家族を作る。頑張って働いて出世する。そういった積み重ね系以外の人生の成果は得尽くした。この世で今、できること、刹那に輝くこと。それはほぼ全てやり尽くしていた。

あとはハルマゲドンで潔く死ぬだけだと思っていた。だから、自動車で200km近いスピードを出していても全く怖くなかった。どうせ明日にでも、今この瞬間にでも不条理に天から降る火で焼け死ぬのだ。死の覚悟はできている。

それにしてもハルマゲドンってどうなっているんだろう?いつ来るのか?と私は思い至る。そこであるエホバの証人の教理を思い出した。『14万4000人の残りの者』である。

『残りの者』が全員死んで、その最後の者が七つの鐘の音を聞き終わる前にハルマゲドンが起こると、父に教わったことを思い出す。『残りの者』が全員亡くなるとハルマゲドンは来るのだと。七つの鐘というのは生者としての最期の瞬間に聞こえる走馬灯のようなイメージ。

そうだ、『残りの者』の人数ってどうなっているんだろう?私はこの疑問に思い至る。『残りの者』は、エホバの証人の年に一度の祭典である記念式で、自らが『残りの者』であると表明する。しかも『残りの者』はジジイババアの老人集団。いつ全員死んでもおかしくない。

エホバの証人という呪いのワードを避け続けた先に

『残りの者』の人数は、ものみの塔協会が毎年正確にカウントして発表している。インターネットで調べればすぐに分かるはず。私はインターネットでエホバの証人について検索した。これは14才でエホバの証人をやめて以来初めてのこと。

エホバの証人の子どもとしてクラスメイトから蔑まれ(ていると思い込んで)、生きてきた私にとって、エホバの証人である過去はトップシークレット。それゆえ14才以来、エホバとか王国会館といった呪いの言葉をシャットアウトして生きてきた。

まさか、自分からパソコンに向かって『エホバの証人 残りの者』などと打ち込む日が来ようとは。私はこのとき、エホバの証人をやめて以来初めて、とんでもない真実を知ることになる。

21世紀初めのこと。私はエホバの証人について、インターネットで調べようとしていた。『14万4000人の残りの者』の人数を調べれば、ハルマゲドンの到来時期がわかるだろうと考えたのだった。

生まれながらのエホバの証人2世だった私が脱会したのが14才のとき。1994年のこと。それからは意識的にエホバの証人を避けて生きてきた。自分の人生の恥部だから。小学校の節分で私だけ鬼のお面をつけられず、豆まきを教室の端から見ていた。

そんな屈辱的な過去と決別すべく、全力でエホバの証人らしくない生き方をしてきた。いつハルマゲドンで死んでも良いように。そのハルマゲドンがいつ来るのか?ノストラダムスの大予言もはずれ、時代は21世紀になっている。

インターネットで「エホバの証人 残りの者」と検索したのは2002年か2003年のこと。『残りの者』の人数がわかれば、ハルマゲドンがいつくるのか予測できると考えた。

地上にいるエホバの証人の天的級、死後に昇天する『油そそがれた者』が死に尽くした時にハルマゲドンが起こるとされている。

インターネットで残りの者の人数を調べたこの時、残りの者の人数は順調に増えていた。私はちょっと混乱し始めた。増えるとはどういうことだ?順調に減り続け、最後の奴が死んだらハルマゲドンだろ。おかしいじゃないか。

ものみの塔協会のハルマゲドン延長します!宣言

エホバの証人という呪いのワードがパソコンの画面に飛び交うことに、おぞましさを感じながらもさらに調べ続けた。エホバの証人、そして自分がエホバの証人だった過去を意識的に避けてきた、いや逃げ続けてきたのだが、こうなると止まらない。

吐き気すら覚えながら、検索を進める。すると、トンデモ教理がさらにとんでもないことになっている事実に至る。

ものみの塔協会の教理変更:ハルマゲドンってもうちょっと先なんじゃね転換である。今この瞬間にでもこの世の終わりが来るんじゃなかったのかよと。私は思う。先っていったいいつだ?

この教理変更があったのが、私がエホバの証人をやめてすぐ、1995年のことである。私が知らなかったはずだ。意識的に、半ば強迫観念に囚われるかのようにエホバの証人を避けていた時期だから。

これはどういうことだ?ハルマゲドンはまだ来ないのか?両親がエホバの証人をやめたのはこれが理由か?ちょっと目の前がくらくらし始める。

ラッセルの墓はピラミッド~♬

検索する指は震えるが、さらに情報を集める。ここで一撃、強烈なネット情報に遭遇。

ラッセルの墓があり、しかもピラミッドになって残っている

これを見た瞬間に、私のマインドコントロールは解けた。

ラッセルとは、チャールズ・テイズ・ラッセル、ものみの塔協会の初代会長、エホバの証人の開祖のような存在。エホバの証人は墓に埋葬されることは禁止されているし、ましてや個人をピラミッドに祀り上げるなんてことはもっての他。

そのはずが、裏では初代会長が崇め奉られている。しかもこの事実が隠されている。私の洗脳が解けるには、これだけで充分だった。

エホバの証人たちは、この世の情報に極力触れないようにものみの塔協会に指導されている。それは全てこういった都合の悪い情報を隠蔽するため。反対者の言葉には一切耳を貸すな。そう強制されるのも、こういう不都合な事実を覆い隠すため。

信者からフレッシュな情報を締め出し、純粋培養の洗脳状態を保つため。こう合点がいくと何もかもつながり出す。

エホバの証人のマインドコントロールが解ける瞬間

あいつらものみの塔協会は、完全な嘘つき集団だったのか。家族3人で20年もの長い間、ものみの塔協会を信じ切っていたが、それはものみの塔協会によるマインドコントロールの成果だった。

ものみの塔協会だけが真理の組織だと思っていたが、実情は、オウム真理教とか統一教会となんら変わらないカルトだった。

エホバの証人をやめようと考え始めた小学校の6年生以来、薄ら薄ら感じていた違和感の正体。点でしかなかったものみの塔の教理に対する疑問点、不信が全てつながった。

ものみの塔協会=偽善の組織という図式が成り立つと、全て納得がいく。つじつまがあう。人間組織は不完全なので、その都度、神の補正が入り、真理の光は増していく。ものみの塔協会ですら間違いを犯す。そう言われればそんなものなのかと思っていた。

でも、隠蔽はしないよね。ものみの塔協会がカルトで、不都合な点は全て隠し、ごまかしてきている。そう私の中で結論が出た。カルトの予言が当たるはずがない。その都度、人間は不完全だなんたらとごまかしてきたのだ。

私が『残りの者』ですとか尊敬を集めている奴らも、全員が嘘つきか、頭がおかしいだけ。そいつらが死に絶えてもハルマゲドンなんか起きやしないし、次から次へと頭のおかしい奴が『残りの者』の地位を継承していくのだが、どうせハルマゲドンは来ないのだから、それはそれでものみの塔協会にとっては都合が良い。

輸血が解禁されている国がある、かつて国連NGOに加盟していた、初代会長ラッセルの墓があり、ピラミッドの形をしている、そのどれ1つでも充分だった。真理、真理と言い続けている組織が、1度でも事実を隠蔽しようとした。これだけで私は合点がいった。

何となく感じていた疑惑が確信に変わった。ハルマゲドンは起こらないということ。そして、私の家族を始め世界中のエホバの証人は完全に騙されていて、ものみの塔協会の洗脳下にあったのだと気付いた。

元エホバの証人2世の人生の規範が崩壊すると

私がものみの塔協会がついている大きな嘘に気付き、マインドコントロールが解けたのが20才を過ぎた頃。インターネットでものみの塔協会の欺瞞的体質を知り、全てが嘘だと悟った。

ハルマゲドンは来ないし神エホバも存在しないという結論に一瞬で至った。私たち三人家族がものみの塔協会に費やした20年もの歳月と莫大な経済的損失、何よりも家族の崩壊、全ては返ってこない。あとの祭り。すべては水の泡。

オレの人生はこのあとどうするべきなんだろう?ハルマゲドンは来ないとなると寿命はまだまだ長い。私はこのとき22才~23才。自分の基準・規範となっていた、”人生は限りなく刹那、短く一瞬で、それが過ぎ去れば無、何も残らないゆえに神も怖くない”。この思想が崩れ去った。

神はいないし、人生は意外と長い。死ねば無に帰するだろうが、それもものみの塔協会が言っていることだから怪しい。ものみの塔協会の洗脳が解けたのは良かったのだが、私は20代前半にして、生まれたての赤子のように、一から自分の価値観を構築する必要に迫られた。

二面性のあるエホバの証人とものみの塔協会

私の洗脳が解けたのは、ものみの塔協会は都合の悪いことを全て隠していると知ったとき。頭の中のものみの塔的思考回路が一瞬で瓦解した。今まで感じていたものみの塔協会に対する疑問、不信が全てつながる。ものみの塔協会は欺瞞の組織、裏表のある組織だと。

ものみの塔協会は都合の悪いことを隠すために嘘をつき続けている。そもそも神エホバの存在そのものが嘘。インターネットでものみの塔協会の不義を知ったときに、私の中で全てがつながった。洗脳の糸が一気に解けた瞬間。

きっかけはたった一つで充分だった。初代ものみ塔協会会長チャールズ・テイズ・ラッセルの墓がピラミッドになっている。その事実が信者には隠されている。これだけで私の洗脳が解けるのに充分だった。

エホバはいないし、ハルマゲドンはこない。ものみの塔協会は最初から今に至るまで嘘つき、その嘘を隠すために、信者に情報統制をしいている。これはオレと一緒じゃないか、そう思った。

かつて、エホバの証人2世として厳格に育てられていた頃のこと。親に隠れて数々の罪を重ねていた。親に隠れて、ものみの塔協会に禁止されていることをする都度、嘘を重ねていた。

王国会館や両親の前での振る舞いと、学校や”この世”の友人の間で見せる自分に違いがあった。私には裏表のある二面性があった。この二面性はものみの塔協会にもそのまま当てはまると私は気付いた。

ものみの塔協会の二面性は、皮肉にも信者にそのまま受け継がれている。さらに皮肉なことに、そのものみの塔協会の二面性は、組織内のエホバの証人に対してことさら示されている。

これはものみの塔協会の頂点に君臨する統治体に著しい。さも自分たちは神に導かれた者であると振舞っているのだが、裏では隠蔽工作を画策し、贅沢三昧の金欲主義者の集団。

ものみの塔協会の不都合な真実

私のものみの塔協会の洗脳が解けたのはネットの記事が要因だった。ものみの塔協会初代会長チャールズ・テイズ・ラッセルの墓がピラミッドになっているという記事。ものみの塔協会の不義。あやまちではなく隠匿、これを知ることで一気にマインドコントロールから解放された。

元々、疑問に感じていたものみの塔協会の姿勢や教理に対する不信が全てつながる。ものみの塔協会は欺瞞に満ちたカルトであると。

ラッセルの墓はピラミッド情報を見たあと、ちょっとネットで調べると、出てくる出てくる。ものみの塔協会の不都合な真実。

  • ものみの塔協会は国際連合のNGOに加盟していた
    自身が緋色の野獣と蔑んでいた組織にしっぽを振っていた。しかも、こっそりと。ばれた瞬間に退会するというのは不倫夫と変わらない。誰が娼婦だか。
    ものみの塔の教理では、この世の宗教団体全てが娼婦とされ、国連を代表とする国家組織に迎合していると批判していたのだが。まさか、ものみの塔自身が一番の売春婦だったとは。しかも、どこまでもそれを隠し通そうとする隠蔽体質。
  • ブルガリアでは輸血解禁されている
    日本では、無輸血にこだわった親のせいで、死んでいった子どもがいるのに、かたや地域によっては”輸血OK!でっせ”となっている。このご都合主義で死んだ人間は浮ばれない。

現役信者の方もネットで調べてみると良い。エホバの証人組織はネットの情報は全てデマで、サタンの誘惑、攻撃であるというだろう。中には疑問点のある記事もある。

ラッセルの墓はピラミッドという件も、別の記事ではピラミッドは”たまたま”近くにあるだけとなっていた。しかし、エホバの証人は墓に埋葬はされないし、ピラミッドには「JW WatchTower」と刻んであり、言い逃れはできない。のだが、それすらも嫌がらせだというような、ものみの塔擁護派の記事。それも決めつけで信ぴょう性はないのだが。

ネットの情報が全ては正しいとは決して言えないだろう。鵜呑みにするのも問題。だが逆に全て嘘だと言い切ることはできるだろうか?中には良心に満ちた記事も存在する。

自分だけが正しくて、他はすべて誤りだという姿勢。ものみの塔協会の独善的態度。それが怪しさ満点。都合の悪い真実が信者の耳に届かないように情報統制しているのだ。