エホバの証人が子どもに及ぼす悪影響
エホバの証人の子どもたちは、すさんだエホバの証人の大人の世界を早くから覗いて育つ。そのため、大人の信者同様に根深い二面性を持ち、羨望や嫉妬、陰口の多い人格に成長する。
エホバの証人の集会所「王国会館」に溢れているのは、思いやりや隣人への愛情ではなく、特権主義と特権階級に対する妬み。信者たちはお互いに監視し合い、教義を破ったり不適切な行動をした信者を密告しあう。
教団が推奨している信者間の交流の時間は、ただの噂話の時間。その噂話の内容は嫉妬や陰口で、それがエホバの証人の狭い密告社会を支えている。この
人間社会の醜い部分の縮図のようなエホバの証人の王国会館に、エホバの証人の子どもたちは小さな頃から通い続けている。子どもたちに悪影響がでないわけがない。
エホバの証人の子どもたちは、一見大人びて見える。それは丁寧な言葉遣いや礼儀正しい態度に表れるが、同時に子どもらしい純粋さや素直な物言いまでも封じられている。
結果、エホバの証人の子どもたちは小さな頃から陰口を叩き、裏表の多い嫉妬深い性格に育つ。
エホバの証人2世が抱える恐怖、ハルマゲドン
エホバの証人の子どもは2世と呼ばれる。親の1世信者に対しての2世信者。
エホバの証人2世は、性に関するものみの塔の教義を守り抜くことは出来ない。ものみの塔の戒律では、マスターベーションは禁止、結婚するまでセックスも禁止。
このため、ある程度の年齢になると、エホバの証人の戒律をあっさり破ることになる。思春期の性欲の暴発はとどめようがないから。しかし、あっさりと教義を破ったわりには、罪の意識にさいなまれることになる。
エホバの証人2世は自分が罪深いと思い込んでいる。そのため、洗脳状態が解けるまでは、ハルマゲドンで滅ぼされることを覚悟している。
ハルマゲドンとはエホバの証人組織が予言しているこの世の終わり。私がエホバの証人を脱会したのは1994年。この頃は、明日にでも終わりの日「ハルマゲドン」が来るとされていた(今でも似たようなモノだろうが、そんなモノ来るわけがない。来る来るサギである)。
小学校高学年以降の私は、明日にでもハルマゲドンが勃発すると信じていた。天から降る業火で、この身を不条理に焼き尽くされるイメージを抱き続けていた。
このイメージによる支配は、私の洗脳が解ける21世紀まで続く。私はやがて10年もの間、ハルマゲドンの恐怖にさらされていた。
エホバの証人2世の生と人間関係の軽薄さ
エホバの証人2世だった私は、寿命を全うせずにハルマゲドンで滅ぼされることを覚悟していた。そのため、
生への執着は希薄で命を粗末に扱っていた。未成年のうちに過度の飲酒や喫煙を始め、いつ死んでもおかしくない車での暴走行為を繰り返していた。
私にとっては、周囲の人間との付き合いも終わりの日までの短い関係だった。
エホバの証人を強制されていた頃の私は、脱会して、新たな自分になって生き直したいという思いに駆られていた。理想の自分とエホバの証人2世である自分の間にギャップがあった。
その場にいる自分が本来の自分ではない。そんな風に考えていると、自分のいる場所も本来の居場所ではないと思えてくる。こうして私は、その瞬間その場所の人間関係を軽視した生活を送っていた。
ハルマゲドンの恐怖、すさんだ大人信者の悪影響。希薄な命。周囲の人間と過ごす時間価値の低さ。エホバの証人2世の性格はこうしてひん曲がっていく。
“ものみの塔から受ける悪影響で、ねじ曲がるエホバの証人2世の性格” への1件の返信