『ドアの向こうのカルト』~エホバの証人のベテルという人生の無駄遣い

『ドアの向こうのカルト 九歳から三五歳まで過ごしたエホバの証人の記録』

エホバの証人の世界本部でベテル奉仕までした元2世信者が書いた本。絶版なので手に入れるなら中古で。

エホバの証人は世界中に伝染したが、本部は発祥地、米国にある。この本の当時はニューヨーク・ブルックリンに世界本部があった。各国にも支部があり、日本では神奈川県海老名市にある。

各国の支部はベテルと呼ばれ、そこで勤務することをエホバの証人たちは特権と考えている。勤務と言ってもに無給・全時間の奉仕なので、世俗のすべてを投げ捨てて出家するようなモノ。

主要国の支部のベテルは、エホバの証人がばら撒いている宗教本の印刷・製本・配送を行っている。そのための工場と勤務者の居住スペースがある。

エホバの証人のベテル奉仕の実態とは

この本『ドアの向こうのカルト』には、ベテル奉仕者の一週間が書かれている。

土曜日は半日仕事、日曜日は休みだが、それぞれの休み時間は、ベテル以外でのエホバの証人活動に時間が費やされる。

平日の朝は、軍隊方式でシーツを畳み、朝7時には正装で朝食。8時には作業服に着替えて始業。昼食をはさんで17時まで単純労働に勤務。シャワー・夕食をはさんで週に2回はエホバの証人の集会に出かける。

集会のない日も集会の準備をしなければならず、この辺は普通のエホバの証人と同じ。

エホバの証人の集会とは?日程・曜日・服装などまとめ

朝7時の正装要る?8時に作業服に着替えるのなら、最初から作業服で良くない?何たるムダ。ベテル奉仕者の人生の無駄遣いそのモノを象徴している。

エホバの証人は祝日を祝わないので、休みは日曜と年次の有給休暇のみ。来る日も来る日も工場で汗だくになりながらの単純労働。奉仕なので無給。月に1万円程度支給されるだけ。

こんな過酷な生活をしなければならないベテル奉仕を、エホバの証人たちは特権だと思い込んでいる。ものみの塔協会が信者の自尊心をくすぐり、巧妙に仕立て上げた結果

ベテル奉仕者は無職なので、納税もせず、来る日も来る日も、気持ち悪いイラストのものみの塔本の印刷・配送に従事している。世間的には完全な役立たず。

書籍の電子化によって、ものみの塔本の印刷・配送の量が減る。それに伴い、工場のラインが減ることは容易に想像できる。結果待っているのはリストラ。カルトに使い捨てられる人々、貴重な若い時間は二度と返ってこない。

エホバの証人のベテル・日本支部・世界本部とは


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