時間のかかるエホバの証人2世の解放

14才、エホバからの解放

私はほぼ生まれながらにしてエホバの証人という新興宗教の信者だった。両親が熱心な信者だったため、子供の私も当然のようにエホバの証人というカルトを強制された。いわゆる二世信者。

エホバの証二世の日常生活は、大きく自由を制限される。

七夕やクリスマスといった他の宗教臭のする行事の類いは一切禁止。毎日の給食の際の「いただきます」「ごちそうさま」の合掌は出来ない。代わりにキリスト教ポーズで祈りを捧げないといけない。完全な変態。

エホバの証人の集会が平日の夜に2回、土日にもエホバの証人の集会と布教活動があり、学校のクラブ活動にはほとんど参加出来ない。(最近では、平日の夜の集会は週1回に減少した様子)

エホバの証人の子供は、これらの事情を学校の先生に、自ら告げなければならない。信仰の証言と言われ、私にはこれも大きなストレスだった。

私は小学校1年生以降、進級の都度、常に担任が変わり、エホバの証人の信仰の証言を毎回最初からしなければならなかった。しかし、中学2年生から3年生に進級する時にだけ、担任の先生が変わらなかった。

私は中学2年生の秋頃に、エホバの証人の信仰を捨てていたので、これは逆にやりにくかった。今年から何でもやりますという訳にもいかない。急にクラブ活動に真面目に参加しだすというのも今更という感じ。

仕方が無いので、都合の良いところだけ未だにエホバの証人であるような顔をしていた。14才、中学3年生の給食の時に、私が合掌していたかどうかはもう覚えていない。ただ、

毎度の給食の前に、両手の両指を組み合わせたエホバの証人の祈りのポーズをとるという、馬鹿馬鹿しい行いからはようやく解放されていた。

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子供の心の底にまで染み付くエホバの証人の教義

中学3年生の修学旅行で、寺で座禅を組みますという企画があった。エホバの証人にとって、寺で座禅を組むなどという宗教的行為は絶対的な禁止事項。もろに別の宗教活動だから。

この頃の私は、既にエホバへの信仰を捨てていたので、事前に担任の先生に座禅は組めないなどと証言はしていなかった。しかし、別のクラスにいたエホバの証人の2世信者たちが、我々は座禅が出来ないと私のことを含めて証言していた。

座禅の時間が来ると、担任の先生がわざわざ私に別の部屋で待っているようにと指示をしてきた。

他のクラスのエホバの証人たちに、大きなお世話だと思いつつも、その頃の私は何となく座禅だとか寺社仏閣というものに違和感というか、居心地の悪さを感じていたので、これはありがたく退避することに。

私は、物心ついたときから、神社や寺は異教の宗教施設で忌避すべきものだと教え込まれていた。神社や寺に違和感なく普通に参拝出来るようになったのは、つい最近のこと。

また、つい最近まで、私は全ての神々を否定する無神論者で通していた。付き合っている彼女と初詣に行ったりしても手を合わせず怪訝な顔をされることもあった。

エホバの証人の元二世信者が一般社会に馴染んでいくにはとても時間がかかる。子供の頃からエホバの証人の教義を叩き込まれた二世信者のマインドコントロールは深い。何に対しても、やっていいこと、いけないことのフラグが瞬時に立つ。

エホバの証人をやめた後でも、エホバの証人教義の精神的制御から抜けるのは至難の業だった。


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