純粋培養のマインドコントロール装置、エホバの証人

エホバの証人のマインドコントロールトンネル

エホバの証人のマインドコントロール

『マインド・コントロール 増補改訂版』「第一章 なぜ彼らはテロリストになったのか」

マインドコントロールがトンネルに例えられている。

スポーツチームやクラブに所属することも、ある種のトンネルに入ることだ。難関校を目指して、受験のための進学クラスに入ったり、優秀な子どもたちを集めた塾に通うことにも、トンネルの要素がある

こういう話をすると、「他にもトンネルチックなモノがあるのだから、エホバの証人漬けの生活がそんなに悪いわけではない」なんて、頭の悪いことを言い出す人がいる。

驚くことに脱会者の中にもそう言う人がいて、私からすると「こういう人ってまだ治ってないんだな」と思ったりもする。

スポーツクラブや受験の弊害を語っているのに、それに乗じてカルト宗教に免罪符を与えようとするなっての。進学クラスにどんだけ悪影響があったからって、スポーツチームにどれだけ害があろうが、エホバの証人が1ミリたりとも容認されることはないからな。

エホバの証人2世以降の子どもの悲劇、洗脳と愛着の罠。

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間違っていたとしても正しい真理、これが思考停止エホバの証人。

エホバの証人のマインドコントロール

エホバの証人のマインドコントロール手法

『マインド・コントロール 増補改訂版』「第一章 なぜ彼らはテロリストになったのか」まさにエホバの証人のマインドコントロール手段が次のように説明されている。

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小集団、小さなチームとの排他的な関係がまず用意される。そこでほとんどの時間を共に過ごし、それ以外の生活や外部からの情報の流入を可能な限りシャットアウトする。そうすることで、そこでの生活がすべての基準となっていく。小さな集団を支配しているルールや価値観に、いつのまにか支配されるようになる

エホバの証人2世の子どもだと、本当にこうやって育つ。そして洗脳状態に陥る。

小学校に入るまで教団外の人と接することなど皆無。小学校に入っても、教団外の人やモノ、情報は「この世」「サタン」「間違った情報」「偏った情報」「信憑性がない」「誘惑」「悪い交わり」とシャットアウトされる。

そして、それこそ極端で間違ったものみの塔のルールや価値観に支配されるように。

属している小さな集団の他のメンバーがどう考え、どう行動するかということも、意思決定を大きく左右する。小さな集団がトンネルの役目をして、彼らの視野を、他の選択肢のなどないところまで狭めていく

エホバの証人の会衆がトンネルになっている。あの信者が、あの長老がと、自分の意志を無くしていく。何をするにしても、ベテラン信者や会衆の長老にお伺いを立てるようになっていく。自分の頭を使わなくなり、会衆の信者の向いている方向しか見えない視野狭窄状態に。

『マインド・コントロール 増補改訂版』トンネルを進む者

エホバの証人の二重思考

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映画『時計じかけのオレンジ』より。エホバの証人はどの状態?

思考まで操作されるエホバの証人

現実を歪めて見ているエホバの証人

或る現役エホバの証人2世のtweetにツッコミ、都合のいいピースでの続き。

「父がエホバの証人になったから借金が返済できた」というのは都合の良いひどく偏った見方。エホバの証人にならなくても借金を返す方法はいくらでもある。借りた金を返すのは当たり前。

そもそも、老後の備えがままならなかったのは、この人の父がエホバの証人になってしまったから。

この時点でこの人は、現実を歪めて見てしまっている。

『時計じかけのオレンジ』という映画がある。

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元々暴力的だった主人公が脳の去勢手術みたいのを施され、大人しくなる。

これがこの人の父親の状態。もともと借金まみれで悪く見えた父親がエホバの証人にマインドコントロールされ、対面だけは良くなった。

そもそも、なぜ父親の素行がもともと悪かったのか?

それは、他の家族がエホバの証人みたいなモノにうつつをぬかしていたから。そりゃ大人でもぐれたくなる。

あと、エホバの証人には世の中の人の価値観とは相容れないという前提がある。世の人は悪く、エホバの証人は清く正しいと思い込まされている。教団全員でそう信じ込んでいる狂信状態。

すると、世の人ど真ん中の父親は悪く悪く見えるし、エホバの証人になったあとは良く変化したように見える。当初から大きなバイアスがかかっている。

つまり、現実をねじ曲げて真っすぐ見えていないということ。

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裏切り者のカルト親、人生迷子で裏切っているモノとは?

カルトから自由になる方法

裏切り者は、カルト親

『みんなの宗教2世問題』1章「当事者たちのさまざまな声」より。正当派プロテスタント2世の体験談。昨日の記事で、カルト化した正統派プロテスタントの家庭とエホバの証人との間の類似点を挙げた。

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『正統派』と呼ばれるところでも、場所とか親によってはカルト化することは普通にある

カルト化した家庭や場所で起きたことが、組織的に起きている宗教がカルト宗教。エホバの証人こそカルトど真ん中。昨日に続いて、正統派プロテスタントカルト家庭とエホバの証人の類似点を挙げる。

この人は、正統派プロテスタントに関わるのをやめて、

やっと自分の自由な人生が手に入ったって思うと同時に、自分はすごく罪深い人間だとか、ほんとうに両親とかいままでよくしてくれた教会の人たちとかを裏切っているんじゃないかという気持ちもあって

実生活に害がでた。

私もエホバの証人をやめるときには、両親を裏切るという思いが強かった。エホバの証人とカルト化した正統派宗教の類似点、人情や親子の情が脱会を阻ませるところ。

私は、この点をハッキリ割り切っていた。自由な人生を手に入れるためなら、それを妨害する者と敵対するのは仕方がないと考えていた。たとえそれが親であっても。

なので、親を裏切ることに強い罪悪感はあったが、それで実生活に害が出ることは無かった。

この場合、裏切っているのは、宗教を押し付けてくる親なのか、それを拒否して自由を得ようとする子なのか。

子どもは、親の保護下にあっても、言いなりになる必要はない。それを宗教なんてどうでも良いモノ、カルト化しているならば害でしかないモノを押し付けてくる。この状態、実は裏切りに相当するのは、カルト親の方。

カルト親のやっていることは、人間の尊厳に対する裏切り。

ハルマゲドンで人生迷子

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宗教2世の証言、洗脳と禁止事項で縛られる人生、始まりは勘違い

始まりは勘違いに過ぎないのに

子どもに勘違いさせるには・・・

『宗教2世』Session3-2『当事者たちは何を語るか?』より。

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宗教2世の自助グループで語られたこと。

エホバの証人ではない宗教2世の体験だが、祖母が教祖だったために

自分は人よりも、そして母や妹よりも偉い存在なのだと勘違いして生活してきました

大人が子どもに対して、さもそれは事実だと教えれば、子どもはそれを信じる。始まりは勘違いにすぎない。

エホバの証人も同じで、まず、周りの大人たちが突拍子もないことを信じちゃっている。そして、その間違ったことを本気で子どもたちに教える。

子どもがその突拍子もないことを疑うのは困難。大昔の子どもたちは、大人から「地球は平らだ」と教えられ、それを疑うこともなく一生を終えた。

それと同じで、「ハルマゲドン」や「永遠の命」。普通に考えれば下らない冗談でしかない。しかし、周りの大人がそれを信じて疑わない残念な人ばかりだと、子どもはそれを信じざるを得ない。

そして、真っ向からトンデモ教理を否定してくれる人が出てこない限り、疑いを抱くのは難しい。

『宗教2世』が、「宗教の残響」から自由になるには?

救世主の到来を妨害するエホバの証人組織

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1914年が効かないエホバの証人、感情を揺さぶるには?

ものみの塔協会初代会長ラッセルのピラミッド

今でも現役なエホバの証人には1914年はほとんど効かない

エホバの証人の根本教理、1914年にキリストが臨在、それ以降、今が終わりの時だというモノ。この教理は論理破綻していて無茶苦茶。詳しくは以下記事にて。

エホバの証人の三段跳びからのハイジャンプ論法

ものみの塔協会の論理ハイジャンプ

予言の起点となる年が考古学的に破綻している。それ以前に、いくら「聖書」として便宜上まとまっているとはいえ、赤の他人が異なる時代に書いたモノを勝手にツギハギしたオカルト思想。

こんなものに人生を賭けるのは愚の骨頂。

とはいえ、1914年教理の論理破綻が、マインドコントロール解除に効くのは論理的思考ができる人。

感情思考な人は「そんなの関係ねーっ!」となる。

「統治体が、ものみの塔が、JW.ORGがぜーったい正しいんですぅ」となる。

その根拠は?と聞くと

「統治体はエホバの導きを受けているんですぅ」

その根拠は?と聞くと

「終わりの日のしるしガー、世界中で仲間が増えてー」

それらが誤認であることや根拠にならないと潰すと

「モウアナタトハ話しません」となる。

マインドコントロールされているからなのか、もともと感情で動いているからなのか、そういったエホバの証人には論理的指摘が効果をなさない。

そういった人を解放するには、感情を揺さぶるしかない。そして、論理派でも感情は違うところに響くので恐らく効果的なわけで。

感情人間を多いに揺さぶるラッセルピラミッド

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『カルトの花嫁』~洗脳信者の内に潜む病巣、カルトの清算

カルトを清算する

元洗脳信者の心中に巣食う病巣

『カルトの花嫁』7章。著者の洗脳は解けたが、内外に問題は山積み。

20年という信仰の日々を否定することで、自分が無になってしまうかもしれないという恐怖、本当に地獄に落ちてしまうかもしれないという不安

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元洗脳信者の内には、こんな問題がある。

カルトに搾取された時間が長ければ長いほど、そこにつぎ込んだものが大きければ大きいほど、ベットしたモノを取り下げる恐怖に駆られる。もしもこの大穴が当たりだったら。支払った代償の大きさに対して引き返すことが恐怖に感じる。

回収不能なモノは損切りするしかないのだが、そう簡単に割り切れないのが人間。

しかしながら、妄信の日々は無駄にしたと諦め、全否定しないと前には進めない。そのままだと無どころか、カルトの手先となり被害を拡大するマイナス人生を送り続ける。一旦無になるほうがまだマシ。

洗脳が解けても、教義から自由になるのには時間がかかる。著者が地獄落ちの不安に襲われたのはよく分かる。

私もエホバの証人が全部ウソだと気付いてからも、習慣を変えるのは難しかった。神社とかで手を合わせるのも何だか嫌だったので、しばらくは極端な無神論者、宗教嫌いで通した。

交通事故とかで急死のピンチで「エホバ」に祈りかけたり。これは、その直後に「やっちまった。存在しない偽神に祈っちゃった」と自己嫌悪するのだが。

内なる洗脳被害と闘いながら、外なる問題を解決していく著者。

自分を変えるのもまた自分自身

と書いている。変化しようと行動する者だけが変化することができる。

もしも教祖が死んだら・・・生死スレスレのカルトサバイバー

カルト被害の清算

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『カルトの花嫁』、カルト度外視で人生に役立つ金言が・・・

『カルトの花嫁』から。人生に役立つ金言。

期待と信頼に値しない者

『カルトの花嫁』第6章。本章にはカルト度外視して、人生の役に立つような言葉が。カルトによる極限体験をした著者による金言。

統一教会に斡旋された2人目の韓国人男。その夫に

期待するから裏切られるし、期待をするから悲しくなる

こいつは相当なダメ男で、カルトを利用して結婚しただけ。騙された羊に群がるハイエナみたいなもの。カルト同様に骨までしゃぶろうとする。

未来や自分には「期待」して良い。そして、その大半は叶わないかも知れないけれど、裏切られはしない。その経験は自身の血肉になるし、やるだけやった後はスカッとする。

他者に対する適度な「期待」は、期待を向けられた側のモチベーションを上げる。「やってやろうじゃん」と。適度な期待とそれに対する真摯な応答は、結果の成否を別にして信頼感を生む。

しかし、そういった期待と信頼に値しない者たちも中にはいる。そんな奴らに向けてしまった期待は、大きければ大きいほど失望が肥大化する。信頼に足らない者を、誤って信頼してしまった場合には、物理的・経済的な被害を被ることまである。

家族とかでない限り、そういったダメ人間は自分の周りから切り離していかないと、人生が良い方向に進まない。

この本の著者の場合は、モロ家族だった。よって、借金を背負わされ逃げられたり、言葉の暴力や経済的DVを受け、大ダメージを負う。

家族は簡単に切り捨てるわけにはいかない。その場合は、著者のように「期待しない」状態にならないと、自分が痛んでいく。

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カルトがカルトたる所以、恐怖で縛り不幸と孤立に追い込んで逃げ場を奪う

たった一つの質問でカルトを見極める方法、カルト簡単判別法

決して家族になれない人間

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元エホバの証人2世の宗教観、盲信と暴走の果ての信念

洗脳、解除

反エホバという宗教観による暴走

昨日までの記事で、反エホバは私にとって宗教だと書いた。この反カルト思考はもはやカルト。同じ穴のムジナ。毒を以て毒を制す状態。自分でも危うい妄信・暴走の観もある。

とはいえ、エホバの証人組織=バッドだけはまかり間違えようのない真理。濃淡こそあれ、方向性は正しい。

エホバの証人2世の私、かつて10代の頃の自我の芽生えと分裂の危機を救ったのは、この反エホバ思想。反ものみの塔思考が10代後半の私の自我を再統一した。

この固い信念で私は突っ走る。エホバが創造主だろうが何だろうが関係ない。一瞬を、刹那を全力で生きるオレの邪魔をするなと。

ものみの塔の洗脳下にあった私は、終末ハルマゲドンの勃発を信じていたので、刹那具合はさらにマシマシ。20才まで生きられるのかは不明、童貞のまま神に滅ぼされてなるものか、とひたすらに励んだ。

元エホバの証人2世の宗教観

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輸血拒否が子どもの意思であろうとなかろうと、ものみの塔の罪は重い

エホバの証人の罪深い輸血拒否殺人

完全悪、ものみの塔

今読んでいる『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』より。1985年にエホバの証人の子どもが、輸血拒否を強要されて亡くなった話。

被害者の子どもは

『死にたくないよ、生きたいよ』と父親に訴えてもいる

ところが、父親は耳を貸さず断固輸血拒否。そして、被害者の子どもは絶命。

これをエホバの証人に言わせると

輸血しないで死ぬのがイヤだったんじゃなくて、輸血して復活できなくなっちゃうのがイヤだった

死にたくない、っていうのはそういう意味だった

となる。

日本語が通じないヤバい連中。憶測だらけで好き勝手なことを言う。本人に聞いたわけでもないのに、こんな話を広める。当時、私の両親たちも似たような論調で、この幼い被害者を語っていた。

死者を冒涜する、エホバの証人の自分勝手なウソ。「生きたい」ために輸血したくないなら「輸血したくない」と言うはず。命がけの極地で、そんな曖昧な発言をするはずがない。この子の「生きたい」は、輸血を含むありとあらゆる手段を使って「生きたい」だったんだよ。

著者はこの後、本事件にのめり込み、教団に潜入までして調査する。そう突き動かしたものは

輸血拒否が大の意思であったか否か

大というのは被害者の子ども。

子どもの意思だろうが何だろうが、そんなモノは関係ない。子どもは騙されているのだから。自分の意思で輸血を拒否しようが、自分の決断で(一旦)死にたがったのだろうが、その根幹にあるのは「人間が復活する」という嘘。

本人が生きたいと言ったのは「輸血して生きたい」でなく「復活して生きたい」だと、エホバの証人は決めつけ、本人の願いだったということにしている。

しかし、そんな危険思想を持たせたのは周囲の大人。周囲の悪い大人のエホバの証人。無垢の子どもを「人間は復活する」と騙して脅して殺す。罪は重い。

輸血拒否が子どもの意思でなく、大人の強制であれは単純な殺人。

輸血拒否が子どもの意思であれば、そう洗脳したものみの塔やエホバの証人の大人たちの罪。生まれながらに「人間は復活する」と仕込まれれば、子どもは信じざるを得ない。「地球が丸い」と、大人が信じているのと同じ。

いずれにせよ、ものみの塔や大人のエホバの証人が完全悪であることは間違いない。

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』~偶然サバイバルした者の務め

背教者のみぞ知るエホバの証人の真理

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