裏切り者のカルト親、人生迷子で裏切っているモノとは?

カルトから自由になる方法

裏切り者は、カルト親

『みんなの宗教2世問題』1章「当事者たちのさまざまな声」より。正当派プロテスタント2世の体験談。昨日の記事で、カルト化した正統派プロテスタントの家庭とエホバの証人との間の類似点を挙げた。

¥1,980 (2024/01/06 09:19時点 | Amazon調べ)

『正統派』と呼ばれるところでも、場所とか親によってはカルト化することは普通にある

カルト化した家庭や場所で起きたことが、組織的に起きている宗教がカルト宗教。エホバの証人こそカルトど真ん中。昨日に続いて、正統派プロテスタントカルト家庭とエホバの証人の類似点を挙げる。

この人は、正統派プロテスタントに関わるのをやめて、

やっと自分の自由な人生が手に入ったって思うと同時に、自分はすごく罪深い人間だとか、ほんとうに両親とかいままでよくしてくれた教会の人たちとかを裏切っているんじゃないかという気持ちもあって

実生活に害がでた。

私もエホバの証人をやめるときには、両親を裏切るという思いが強かった。エホバの証人とカルト化した正統派宗教の類似点、人情や親子の情が脱会を阻ませるところ。

私は、この点をハッキリ割り切っていた。自由な人生を手に入れるためなら、それを妨害する者と敵対するのは仕方がないと考えていた。たとえそれが親であっても。

なので、親を裏切ることに強い罪悪感はあったが、それで実生活に害が出ることは無かった。

この場合、裏切っているのは、宗教を押し付けてくる親なのか、それを拒否して自由を得ようとする子なのか。

子どもは、親の保護下にあっても、言いなりになる必要はない。それを宗教なんてどうでも良いモノ、カルト化しているならば害でしかないモノを押し付けてくる。この状態、実は裏切りに相当するのは、カルト親の方。

カルト親のやっていることは、人間の尊厳に対する裏切り。

ハルマゲドンで人生迷子

Continue reading “裏切り者のカルト親、人生迷子で裏切っているモノとは?”


宗教2世の証言、洗脳と禁止事項で縛られる人生、始まりは勘違い

始まりは勘違いに過ぎないのに

子どもに勘違いさせるには・・・

『宗教2世』Session3-2『当事者たちは何を語るか?』より。

¥2,200 (2024/01/05 12:19時点 | Amazon調べ)

宗教2世の自助グループで語られたこと。

エホバの証人ではない宗教2世の体験だが、祖母が教祖だったために

自分は人よりも、そして母や妹よりも偉い存在なのだと勘違いして生活してきました

大人が子どもに対して、さもそれは事実だと教えれば、子どもはそれを信じる。始まりは勘違いにすぎない。

エホバの証人も同じで、まず、周りの大人たちが突拍子もないことを信じちゃっている。そして、その間違ったことを本気で子どもたちに教える。

子どもがその突拍子もないことを疑うのは困難。大昔の子どもたちは、大人から「地球は平らだ」と教えられ、それを疑うこともなく一生を終えた。

それと同じで、「ハルマゲドン」や「永遠の命」。普通に考えれば下らない冗談でしかない。しかし、周りの大人がそれを信じて疑わない残念な人ばかりだと、子どもはそれを信じざるを得ない。

そして、真っ向からトンデモ教理を否定してくれる人が出てこない限り、疑いを抱くのは難しい。

『宗教2世』が、「宗教の残響」から自由になるには?

救世主の到来を妨害するエホバの証人組織

Continue reading “宗教2世の証言、洗脳と禁止事項で縛られる人生、始まりは勘違い”


1914年が効かないエホバの証人、感情を揺さぶるには?

ものみの塔協会初代会長ラッセルのピラミッド

今でも現役なエホバの証人には1914年はほとんど効かない

エホバの証人の根本教理、1914年にキリストが臨在、それ以降、今が終わりの時だというモノ。この教理は論理破綻していて無茶苦茶。詳しくは以下記事にて。

エホバの証人の三段跳びからのハイジャンプ論法

ものみの塔協会の論理ハイジャンプ

予言の起点となる年が考古学的に破綻している。それ以前に、いくら「聖書」として便宜上まとまっているとはいえ、赤の他人が異なる時代に書いたモノを勝手にツギハギしたオカルト思想。

こんなものに人生を賭けるのは愚の骨頂。

とはいえ、1914年教理の論理破綻が、マインドコントロール解除に効くのは論理的思考ができる人。

感情思考な人は「そんなの関係ねーっ!」となる。

「統治体が、ものみの塔が、JW.ORGがぜーったい正しいんですぅ」となる。

その根拠は?と聞くと

「統治体はエホバの導きを受けているんですぅ」

その根拠は?と聞くと

「終わりの日のしるしガー、世界中で仲間が増えてー」

それらが誤認であることや根拠にならないと潰すと

「モウアナタトハ話しません」となる。

マインドコントロールされているからなのか、もともと感情で動いているからなのか、そういったエホバの証人には論理的指摘が効果をなさない。

そういった人を解放するには、感情を揺さぶるしかない。そして、論理派でも感情は違うところに響くので恐らく効果的なわけで。

感情人間を多いに揺さぶるラッセルピラミッド

Continue reading “1914年が効かないエホバの証人、感情を揺さぶるには?”


『カルトの花嫁』~洗脳信者の内に潜む病巣、カルトの清算

元洗脳信者の心中に巣食う病巣

『カルトの花嫁』7章。著者の洗脳は解けたが、内外に問題は山積み。

20年という信仰の日々を否定することで、自分が無になってしまうかもしれないという恐怖、本当に地獄に落ちてしまうかもしれないという不安

¥1,509 (2024/01/17 08:59時点 | Amazon調べ)

元洗脳信者の内にはこんな問題がある。

カルトに搾取された時間が長ければ長いほど、そこにつぎ込んだものが大きければ大きいほど、ベットしたものを取り下げる恐怖に駆られる。もしもこの大穴が当たりだったら。支払った代償の大きさに対して引き返すことが恐怖に感じる。

回収不能なものは損切りするしかないのだが、そう簡単に割り切れないのが人間。

しかしながら、妄信の日々は無駄にしたと諦め、全否定しないと前には進めない。そのままだと無どころか、カルトの手先となり被害を拡大するマイナス人生を送り続ける。一旦無になる方がまだマシ。

洗脳が解けても教義から自由になるには時間がかかる。著者が地獄落ちの不安に襲われたのはよく分かる。

私もエホバの証人が全部ウソだと気付いてからも習慣を変えるのは難しかった。神社とかで手を合わせるのも何だか嫌だったので、しばらくは極端な無神論者、宗教嫌いで通した。

交通事故とかで急死のピンチで「エホバ」に祈りかけたり。これは、その直後に「やっちまった。存在しない偽神に祈っちゃった」と自己嫌悪するのだが。

内なる洗脳被害と闘いながら、外なる問題を解決していく著者。

自分を変えるのもまた自分自身

と書いている。変化しようと行動する者だけが変化することができる。

もしも教祖が死んだら・・・生死スレスレのカルトサバイバー

カルト被害の清算

Continue reading “『カルトの花嫁』~洗脳信者の内に潜む病巣、カルトの清算”


元エホバの証人2世の宗教観、妄信と暴走の果ての信念

反エホバという宗教観による暴走

昨日までの記事で、反エホバは私にとって宗教だと書いた。この反カルト思考はもはやカルト。同じ穴のムジナ。毒を以て毒を制す状態。自分でも危うい妄信・暴走の観もある。

とはいえ、エホバの証人組織=バッドだけはまかり間違えようのない真理。濃淡こそあれ方向性は正しい。

エホバの証人2世の私、かつて10代の頃の自我の芽生えと分裂の危機を救ったのは、この反エホバ思想。反ものみの塔思考が10代後半の私の自我を再統一した。

この固い信念で私は突っ走る。エホバが創造主だろうが何だろうが関係ない。一瞬を、刹那を全力で生きるオレの邪魔をするなと。

ものみの塔の洗脳下にあった私は、終末ハルマゲドンの勃発を信じていたので、刹那具合はさらにマシマシ。20才まで生きられるのかは不明、童貞のまま神に滅ぼされてなるものかとひたすらに励んだ。

元エホバの証人2世の宗教観

Continue reading “元エホバの証人2世の宗教観、妄信と暴走の果ての信念”


輸血拒否が子供の意思であろうとなかろうと、ものみの塔の罪は重い

完全悪、ものみの塔

今読んでいる『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』より。1985年にエホバの証人の子供が、輸血を拒否して亡くなった話。

被害者の子供は

『死にたくないよ、生きたいよ』と父親に訴えてもいる

ところが、父親は耳を貸さず断固輸血拒否。そして被害者の子供は絶命。

これをエホバの証人に言わせると

輸血しないで死ぬのがイヤだったんじゃなくて、輸血して復活できなくなっちゃうのがイヤだった

死にたくない、っていうのはそういう意味だった

となる。憶測だらけで好き勝手な論。本人に聞いた訳でもないのにこんな話を広める。当時、私の両親たちも似たような論調で、この幼い殉教者を語っていた。

筆者はこの後、本事件にのめり込み、エホバの証人組織に潜入までして調査する。そう突き動かしたものは

輸血拒否が大の意思であったか否か

大というのは被害者の子供。

子供の意思だろうが、何だろうがそんなものは関係ない。子供は騙されているだけだから。自分の意思で輸血を拒否しようが、自分の決断で(一旦)死にたがったのだろうが、その根幹が復活という嘘。

本人が生きたいと言ったのは、「輸血して生きたい」でなく、「復活して生きたい」だとエホバの証人は決めつけ、本人の願いだったということにしている。

しかし、そんな危険思想を持たせたのは周囲の大人。周囲の悪い大人のエホバの証人。無垢の子供を「人間は復活する」と騙して殺す。罪は重い。

輸血拒否が子供の意思でなく、大人の強制であれは殺人。

輸血拒否が子供の意思であれば、そう洗脳したものみの塔やエホバの証人の大人の罪。生まれながらに「人間は復活する」と仕込まれれば子供はそう信じる。「地球が丸い」と大人が信じているのと同じ。

いずれにせよ、ものみの塔や大人のエホバの証人が完全悪であることに違いはない。

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』~偶然サバイバルした者の務め

背教者のみぞ知るエホバの証人の真理

Continue reading “輸血拒否が子供の意思であろうとなかろうと、ものみの塔の罪は重い”


エホバの証人のマインドコントロールを強めるものとは・・・

エホバの証人的ガードを下げる

昨日の記事の続き。エホバの証人宣教者のyoutubeの話。エホバの証人禁令下の中国へ宣教に行ったら、逆にエホバの証人の洗脳が解除されたという話。

言語を学ぶというのは、単語や文法の習得だけでなく、その言語を使う人たちの思考を知るということも必要になる。これはマインドコントロール下のエホバの証人が絶対にしないこと。

エホバの証人は、信者である自分たちが正しいと信じて疑わないので、非信者の考え方、思考方法は頭から否定するだけ。

ところが、この宣教者の場合は、中国語を習得する必要があり、そのために非信者中国人に対するエホバの証人的ガードを下げざるを得なかった。これにエホバの証人禁止の外国滞在中という極限下が相まって洗脳解除に至った。

これに似た環境を疑似的に生成できれば、エホバの証人のマインドコントロールからの解放が近づくのではないか?という仮説を提示した。ここまでが昨日までの内容。

エホバの証人のマインドコントロールを強めるのは・・・

Continue reading “エホバの証人のマインドコントロールを強めるものとは・・・”


JWの洗脳解除要件、「世の人」ガードを下げさせる

JW海外宣教者の洗脳解除

過日、日本人のエホバの証人海外宣教者は、日本の恥さらしという記事を書いた。タイトルが扇情的だったので、投稿の是非を逡巡した記事。読者さんからこの記事に絡めてyoutubeを情報提供頂いた。

中国へ宣教に行ったJW(エホバの証人)3世が、中国人と交流する過程で洗脳状態が解除。JW脱会に至るというもの。

読者さん曰く、海外に宣教に行ったばかりに洗脳が解除されたという「素晴らしい奇跡」が、日本人のJW宣教者にも起こって欲しいとのこと。ごもっとも。彼女の奇跡の原因は何だったのだろうか?

JWの「世の人」ガードとは

Continue reading “JWの洗脳解除要件、「世の人」ガードを下げさせる”


JW脱会、共に戦おう。共感は戦いの糧に、情報の共有には大きな戦略的価値がある

JW脱会単独戦闘、大きな迂回に

昨日の記事で、JW(エホバの証人・ものみの塔)脱会の戦いに挑む私に味方はいなかったと書いた。

たった一人、何とかJWからの脱会に至るのだが、脱会後も私は単独行動を続けた。当時、自分の周囲は敵だらけだと思って生きていた。このせいで大きく大きく私の人生は迂回した。

元JWのホームページとかメーリングリストがあるのは知っていたけど、「元JWなんてロクな奴いないだろ」と決めつけていた。自分みたいに排他的で暴力的な化け物の集団だと思っていた。

元JWの客観的情報、JW外から見たJWという視点の情報を避け続けた結果、私の洗脳解除は大幅に遅れた。

JW脱会という局地的戦闘には戦術的勝利。しかし、洗脳からの覚醒という大局視点での戦争は泥沼化していた。その間に時間、金、信用、清廉さ、職業経験などに多大な損失を招いた。戦略的には大きく回り道をしたと言える。

今は30年前の私とは違い、スマフォをポチれば一瞬でJW外から見たJWの新鮮情報が手に入る。脱会戦闘の経験者の生の声が聞ける。共感は戦いの糧に、情報の共有には大きな戦略的価値がある。

ものみの塔協会の情報統制から自由になろう!

エホバの証人2世のマインドコントロールが解ける瞬間

JW脱会、共に戦おう

Continue reading “JW脱会、共に戦おう。共感は戦いの糧に、情報の共有には大きな戦略的価値がある”


恐怖、悪霊と悪魔の巣窟「エホバの証人の王国会館」

恐怖によるマインド・コントロール

『エビのしっぽ』より。

人為的に生み出される恐怖には、多くの場合、理由があるということ。たとえば恐怖を経済的に利用する犯罪集団がいます。これは暴力などの脅しによる恐怖で個人をコントロールしようとする意図のもとなされるのです。オカルト宗教の類もそうです。地獄やハルマゲドン、神からの罰などの恐怖のキーワードでコントロールしようとします

このオカルト宗教に、ズバリ「エホバの証人」も当てはまる。

地獄ってのはエホバの証人の教理にはないけれど、「人間がいずれ永遠の命をゲットします」とほざいている時点で、地獄での永遠の責め苦=永遠の命の裏返し。言っていることは同じトンデモ系。

肉食動物でさえ草をはむようになる、いびつなエホバの証人の楽園。人間は殺生しなくて野菜と果実だけで生きていける完全な体に生まれ変わる。そして、永遠の命。

自然だらけエホバの証人だらけの楽園。オレにとっちゃ、それこそ地獄よ。つまらないエホバの証人たちに囲まれての永遠。許して~。快楽にまみれステーキ喰って生きていたいです。

話がだいぶ逸れたが、エホバの証人も、恐怖で信者をコントロールしている宗教の類であるということ。

これってマインド・コントロールとは違うのか?この本の著者はエホバの証人のマインド・コントロール否定派であるのだが。

ハルマゲドンの恐怖で縛り付け、思考を停止。エホバの証人活動を通常生活の妨げになるほどに行わせる。一般社会との激しい隔絶を余儀なくさせるほどに。

恐怖で縛り付け、思考・行動を本人の本来望まない方向に操作する。これがマインド・コントロールであるのなら、エホバの証人こそマインド・コントロールされていると言えるのではないだろうか。

JW、王国会館での集会再開のお知らせ、集会に行くのはなんのため?

エホバの証人の王国会館に病気の人が多い理由

エホバの証人の恐怖を克服する方法

Continue reading “恐怖、悪霊と悪魔の巣窟「エホバの証人の王国会館」”