エホバの証人のマインドコントロール
『マインド・コントロール 増補改訂版』「第一章 なぜ彼らはテロリストになったのか」
マインドコントロールがトンネルに例えられている。
スポーツチームやクラブに所属することも、ある種のトンネルに入ることだ。難関校を目指して、受験のための進学クラスに入ったり、優秀な子どもたちを集めた塾に通うことにも、トンネルの要素がある
こういう話をすると、「他にもトンネルチックなモノがあるのだから、エホバの証人漬けの生活がそんなに悪いわけではない」なんて、頭の悪いことを言い出す人がいる。
驚くことに脱会者の中にもそう言う人がいて、私からすると「こういう人ってまだ治ってないんだな」と思ったりもする。
スポーツクラブや受験の弊害を語っているのに、それに乗じてカルト宗教に免罪符を与えようとするなっての。進学クラスにどんだけ悪影響があったからって、スポーツチームにどれだけ害があろうが、エホバの証人が1ミリたりとも容認されることはないからな。
トンネルの中で過ごした時間は、人生経験としては単調で、情味に乏しく、空疎さを免れない。外の景色が見えないところで、もっとも感性の豊かな時期を過ごすのだから無理はない。反動が生じて、トンネルの中で過ごしたのと同じくらいかもっと長い時間を、ぶらぶらしたり、目的もなく無為に過ごすことで、何かを取り戻そうとすることも多い
私もエホバの証人2世の子どもとして、14才までを教団のトンネルの中で過ごした。トンネルを無理やり抜けたものの、洗脳状態は解けず、そのままトンネルの中で20代前半までを過ごす。その後、やはり反動があって、20代の途中から30代の途中までロングバケーション状態。社会復帰に時間を要した。
エホバの証人は、このようにして子どもの人生や時間を奪い汚す。さらに、社会に出て活躍できるはずの人材をもれなく潰す。エホバの証人はまさに社会悪。有害すぎるので、取り潰そうというのが、トンネルを潜ってきた私の意見。
こうしたワナに子どもを引き入れないためにも、トンネルの弊害に用心する必要がある。外部との接触や他の活動が十分保たれている必要があるし、選択肢を早くから一つに絞りすぎないように、その子自身が試行錯誤し意思決定するための時間を十分に与える必要もある
信者から試行錯誤し意思決定する能力を奪い去るのが、エホバの証人のマインドコントロールトンネル。
極力外部との接触を断たせ、他の活動よりエホバの証人活動に注力させる。選択肢は唯一の自称「真理」のみ。このように徹底的に条件が整っているので、エホバの証人こそが、純粋培養のマインドコントロール装置と断言して間違いない。