死んだエホバの証人の子供は自分自身
『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』の「第九章 子」から。本書が題材としているエホバの証人児童の死、その亡くなったの子供の幻影を追い求める筆者。
「死んだ子供は、ひょっとしたら俺なのかも知れない」と筆者は書いている。
あの被害児童は我々そのもの。右も左も分からない幼い頃からカルトを強制されたエホバの証人の子供。
私にも、被害者児童同様に輸血拒否で殺されていた可能性が充分にある。その死地から偶然サバイバルした者の責務として、このブログを書き続けている。
物理的に死んだかどうかはさておき(尋常でなく大きな問題ではあるが)、エホバの証人の子供として傷を負ったという事実は誰もが共通。それぞれが抱える傷の深さが違うだけ。
死んでしまったか生きているかの違い。あまりにも大きな差ではあるが、生きていても、深い傷に身動きがとれなかったり、数十年もの間、見える景色が灰色のままだったり。死に体同然だったり。
やはり、あの被害者の子供はオレなんだ。
エホバの証人のまま暗闇を彷徨うもう一人の自分
“元エホバの証人2世の完全なる救い、エホバから自由になる方法” の続きを読む