ものみの塔協会、1914年の嘘と1995年の冗談

ものみの塔協会、1914年の嘘

ハルマゲドンというのは、この世の終わりを神エホバがもたらすという、ものみの塔協会最大の嘘。この最終戦争の後で、地上は永遠の楽園”千年王国”になるというファンタジー。

究極なおふざけ設定なのだが、全世界のエホバの証人は、楽園という目の前にぶら下げられたニンジンを疑うことなく信じている。

ものみの塔協会のハルマゲドンの教理は1995年に決定的に変更された。「もうすぐハルマゲドンは来るのだが、そんなに直近でも無いよ」という意味不明な状態に。嘘に嘘を重ねた。エホバの証人は、主要教理が頻繁に変更されるいい加減な宗教団体。

いい加減教理の中でも最重要視されているのが1914年の教義。1914年以来イエス・キリストは天で見えない統治を開始した。1914年の世代が死に絶えるまでにハルマゲドンが起こる、という教義。

本来は、ハルマゲドンが起きる年が1914年とされていたのだが、周知の通り、そんなモノは起きるわけもなく。仕方が無いので、ものみの塔は1914年の予言を無かったことにした。

1914年は第一次世界大戦が勃発した年で、それはキリストの再臨の証しだったと変更し、現在のエホバの証人的には予言的中ということになっている。ものみの塔によって、予言の中身が後出しで変更された。

キリスト再臨の象徴が世界大戦の勃発というのは、何とも突拍子も無い話。しかし、マインドコントロール下のエホバの証人にはそんな理屈は通用しない。

これが1914年の嘘。

  1. 1914年に最終戦争が起こるとしていたが、それは無かったことにした
  2. 1914年にキリストの再臨を予言していたことにした
  3. 1914年の第一次世界大戦勃発をキリスト再臨とこじつけた

ものみの塔協会、1995年の冗談

もともと1914年がハルマゲドンの起こる年設定だったのだが、ものみの塔はそれを隠蔽。1914年は、キリストが再臨し天で見えない統治を開始した年と変更。そして、1914年の世代が生きている間にハルマゲドンが起こる設定にした。

こうして1914年が無難に過ぎ去った後で、ハルマゲドンの勃発時期が暫定延長された。そして時が流れ、21世紀間近となった1995年に再度、終末の到来時期を再延長せざるを得なくなった。

バカだよね。その場しのぎで1914年を乗り切るから、こんなことになる。

1914年の世代が全て死ぬとなると、どんなに長生きした1914年生まれの人がいたとしても、21世紀初頭にはハルマゲドンが来ないと、めでたく予言大ハズレ。

この矛盾を解消するためにものみの塔は1995年に予言改訂。これが1995年の冗談。

  • 1914年を含む時代背景に関連した世代が死に絶えるまでにハルマゲドンが起こる

と終末期限を再延長。よく分からない表現だが、とにかく冗談も大概にせいというところ。ものみの塔の予言ってこんないい加減なモノ。

1914年を含む時代背景という雰囲気的な予言になったので、ほぼ無期限にハルマゲドンの勃発時期が延期できることになった。1914年以来同一の時代背景となると、見方しだいでは今でも1914年以来ずっと同じ時代ということになる。もはや気持ちの問題。

この冗談みたいな予言を、現在でも信じているエホバの証人が存在する。さすがにものみの塔もこれ以上の延長はみっともないと気付いたのか、捉え方次第で無限延長できるフレキシブルな予言になった。

1914年の段階で、暫定延長ではなく未来永劫の延長にしておけばよかったものを。

冗談じみた雰囲気的なハルマゲドン予言など信憑性ゼロ。我々が生きている間にハルマゲドンは来ない。例え、この世界が終わるとしても、ものみの塔の予言通りのハルマゲドンは起こらない。いい加減すぎる予言が当たる訳ない。

こうして終末のハルマゲドンは

  1. 1914年
  2. 1914年に生きていた人が全員死ぬまで
  3. 1914年的な雰囲気の時代に生きていた人が全員死ぬまで(無期限)

とキャバクラ的に何度も延長されたのである。清算の用紙見てビックリするパターンね。高くつくよ。

1995年、ハルマゲドンに怯えていた私の話はこちら


“ものみの塔協会、1914年の嘘と1995年の冗談” への20件の返信

  1. はじめまして。フェイドアウトした2世です。
    管理人さんと同じ世代だと思います。

    1914年の出来事を、当時はっきりと認識できた世代の人々の
    心身が衰える前にハルマゲドンがやってくる。
    私もそう教えられました。
    ふと、この内容、今はどう扱われてるんだろ?「新しい光」云々で
    よろしくやってるのは想像つくんだけど・・・と検索し、こちらの
    記事に辿り着きました。

    >キャバクラ的に延長されたのである
    笑えました・・・。笑えましたけど、私の楽しかったはずの学生生活、人生、全部返せって感じです。

    >1914年的な雰囲気のある時代に生きていた人
    もう、突っ込む気力も削がれるというか、それが狙いなのか・・・。

    想像以上の光度に驚愕しました。
    また当時を懐かしみながら読ませていただきます。
    ありがとうございました。

    1. 1914年だとか14万4000人の残りの者だとか、格好いいフレーズを使っているので、やめた後でも記憶に残っちゃうんですよね。深く心に刻み込まれたというのもあるとは思いますが。何もかもエホバの証人にまつわることは忘れられたら良いのですが、そうはいかないので被害者の一人として責任というか、せめてもの一矢というか、これを書いています。返信遅くなりすみませんでした。コメントありがとうございました。

  2. 私はエホバの証人までなっていませんがほとんど読ませて頂きました。とても参考になりました。今のところお金の要求は有りませんがどういうタイミングで要求してくるんですか⁉️良かったら誰か教えて頂けませんか⁉️お願いします⤵️

    1. 集会や大会に参加すると寄付箱があります。サブスク型でクレジットカードなどでも寄付ができちゃいます。
      組織の維持や活動に、寄付が生かされていることが強調され、「寄付することで協力できます」のようなプログラムが時おり扱われます。
      あくまで、自発的寄付のていですが、寄付すれば=エホバが喜ぶ=永遠の救いというストーリーです。逆に言うと、寄付しない=エホバがキレる=永遠の滅びという圧力になります。

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