1914年以降、「あちらこちら」で地震が起きたわけではない
昨日までの記事の続き。エホバの証人公式サイトの『大地震 聖書はどんなことを預言しているか』という、情弱信者が騙されそうな記事を否定している。
昨日までの内容で、「1914年を境に大地震が増えている」というエホバの証人の主張を否定した。
20世紀になり、地震の観測回数が増えているのは地震計の性能の向上によるもの。そして、その地震の観測回数の増加すら、1914年を境とはしていない。
今日は地域について、エホバの証人の主張を崩す。キリストは、「あちらこちら」で地震があると予言した。今回の記事では、エホバの証人が「終わりの時代」が始まったという1914年以降、地震が「あちらこちら」で起こっていないことを示す。
下の図をご覧いただきたい。
昨日の記事と同じような図だが、青がエホバの証人的「終わりの時代」。それ以前に比べて、「あちらこちら」で地震が起こっていないとエホバの証人的にはつじつまが合わない時代。1914年以降の100年間。
その前、赤の時代が1913年以前の100年間。
縦軸に地震が観測された国の数をとっている。
右肩あがりで「あちらこちら」で地震が起きているように見えるが、色の移り変わる1914年を境界線として、地震観測国が急に増えたわけではない。
つまり、1914年以前から「あちらこちら」で地震は起きていた。あえて、一段「あちらこちら」具合がレベルアップした年を上げるとすれば、赤の末尾部分20世紀初頭。この頃に性能の高い地震計が「あちらこちら」で設置されたのだろう。初めて年間の地震観測国が20を超えている。
あとは1980年以降、「あちらこちら」具合が高まっている。これも同じ理由で、当時の後進国の「あちらこちら」に地震計が設置されただけだろう。
どちらにせよ、
1914年は全く関係ない。1914年以降「あちらこちら」で地震が観測されるようになった事実はない。
※聖書によると、キリストは「あちらこちら」で地震が起きると言っているが、大きな地震と言っているのはルカ書だけ。ルカ書だと「あちらこちら」が大地震にかかっていない。どうでもいいのだが、今回は大地震に限らず、地震の規模M(マグニチュード)が不明の地震も含め、すべての地震を集計している
大地震による死亡者、1914年以降増えているのか?
信者を騙す用のエホバの証人の記事『大地震 聖書はどんなことを預言しているか』では、地震による死亡者数についても述べている。
- 2004年インド洋 22万5000人
- 2008年中国 9万人
- 2010年ハイチ 30万人
- 2011年日本 1万8500人
これに1行書き加えると
- 1556年中国 83万人
1556年当時の中国の人口は1億人程度。現在の10分の1にも満たない人口だった。それにも関わらず、人類史上最悪の死者数の大地震が起きている。人口比のインパクトで言っても、当然史上最悪。
この人類史上最悪の大地震は、エホバの証人的「終わりの時代」が始まった1914年より、だいぶ昔の16世紀に起こっている。
“歴史の地震データが明かす!エホバの証人の終末予言の虚偽” への1件の返信