エホバの証人の主張が露骨に誤り!大地震増加の陰謀論はウソだった

1914年以来、大地震は増えてはいない

昨日の記事の続き。エホバの証人公式サイトの情弱信者を騙すための記事。『大地震 聖書はどんなことを預言しているか』。1914年以来、大きな地震が増えているから、現在が「終わりの時代」だというエホバの証人の主張。

この大きな地震を、エホバの証人はM6.0以上の中程度の地震を含めて数え上げ、1914年以来1,950回以上の大きな地震が起きているとしている。このほぼ虚偽の記述については昨日の記事で指摘した。

それでは、大きな地震は1914年以降増えたのか?次の図を用意した。

エホバの証人の記事と同じ(と思われる)データセットから作成。

グラフの青の部分が、エホバの証人が終わりの日の始まりと主張する1914年以降2013年までの100年。赤い部分が1913年以前の100年間。棒の高さがM7.0以上の大地震の回数を示している。

M7.0以上の地震の回数(1814年~2013年)
M7.0以上の地震の回数(1814年~2013年)

データのダウンロードはここから行った。

確かに、青の時代、1914年以降のほうが大地震の回数が多く見える。

いやいや、こんなことで騙されちゃダメですよ。

真ん中より少し左、1897年に灰色の線を引いてある。これより右の部分、赤の時代の末尾部分、1897年から1913年も充分に地震が多い。1914年以降、青の時代初頭よりも多く見える。つまり、エホバの証人の主張、1914年以降地震が増えたというのは成り立たない。

1897年以降、大地震が増えたのかというと、そうではない。

灰色の線1897年の4年前1893年、この年に日本の地震計が万博に出て評価された。

それ以降、性能の高い地震計が世界各地に設置され、地震の記録がバッチリされるようになったというのが真実だろう。

いずれにせよ、

1914年以降、大地震が増えたというエホバの証人の主張は誤り。正しく言うなら、1897年以降、地震計の精度向上により大地震が多く記録に残るようになった。エホバの証人の主張、「1914年」も「大地震が増えた」も両方とも誤り。

エホバの証人に話を合わせてやると・・・

ちなみに、エホバの証人基準の大地震、M6.0以上の中程度の地震を含んだ場合のグラフは以下。

M6.0以上の地震の回数(1814年~2013年)
M6.0以上の地震の回数(1814年~2013年)

やはり、右肩上がりでぐんぐん地震が増えているように見える。教団は、こういうので危機感を煽って情弱信者を騙したい。

この図を見て、地震が増えている、なんて思っちゃダメですよ。一旦落ち着こう。

まず、1914年以降、青の時代になってから地震が増えているわけではない。

左側の灰色の線、1897年を過ぎた頃から地震の観測が増えている。前述の通り、これは地震計の性能の向上によるもの。1914年以降青の時代初頭より、赤の時代末尾部分のほうが地震が多く見える。

もっと地震の観測数がぐっと増えるのは、青の時代の真ん中くらい、右側の灰色の線1965年から。そこから右肩上がりで地震の観測数が増えている。これは性能の高い地震計が世界中に、当時の後進国にも「あちらこちらで」設置され始めたからではないだろうか。

エホバの証人基準の中程度の地震を大地震とするM6.0以上で見ても、1914年を境に地震が増えたとも、観測数が増えたとも言えない。地震そのものでなく、観測数が増えたのは1897年、または1965年。つまり、

1914年以来、地震が増えたというエホバの証人の主張は誤り。


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