1914年の世代が生きている間に・・・
エホバの証人 – STOPOVER(途中下車)の『ものみの塔の終焉』。7章『1914年にキリストは臨在していない』の後半部分。
ものみの塔の予言「1914年に終わりの日が始まった」。これが荒唐無稽であることは、昨日の記事も含めて何度も書いた。
今日は、終わりの日の長さ、期間について。終わりの日など始まっちゃいないので、無駄な議論。とはいえ、ものみの塔の設定した終わりの日の長さも矛盾を孕んでいるので、念のためツッコんでおく。
ものみの塔の大宣伝では
「キリストは1914年から臨在しているます。終わりの日は1914年から始まったのです。ハルマゲドンは1914年の世代の人々が生きているうちにやって来ます。終わりは近いのです。」
という設定だった。かつては。
終わりが近いから、皆さん信者になってね。でないとハルマゲドンという終末の日に救われませんよ。という信者勧誘作戦。
私が2世信者としてエホバの証人を強制されていた前世紀には、この主張は、まだある程度は筋が通っていた。1914年の世代がまだたくさん生きていたから。
「私たちの齢は七十年、健やかであっても八十年」(詩編90:10)
1914年 + 80才 = 1994年
1914年生まれの人が死に絶えちゃう20世紀末、ノストラダムスより早くエホバの証人の唱える終末ハルマゲドンがやってくる設定だった。
背教者に予言されていた1995年のものみの塔の予言改訂
周知のとおり、ハルマゲドンなど起こるはずがない。地球上の万民は無事に新世紀を迎えた。
この資料の著者はこれを見越しており、皮肉な提言を行っている。この『ものみの塔の終焉』が発行されたのが1988年。7~8年後に訪れる設定のものみの塔的クライマックスが来ないことを確信して、以下のように述べている。
徐々に1914年の世代の人々は少なくなってきている。
1914年説に残された時間はしだいに尽きようとしている。ただ、世代の意味を操作してごまかす手は一つ残っている。世代を「人々」ではなく、「その時代の特徴」を表す言葉にしてしまえば良いのである。そうしておいて、世代の特徴で長持ちするのを選べば、まだかなりの寿命を伸ばすことはできるかもしれない
1995年、ものみの塔は、この皮肉な提言どおりに予言改訂することになる。きちんと背教者の文書を読んで受け入れる謙遜さが、ものみの塔にあったということだろうか(笑)。詳しくは1914年の嘘と1995年の冗談
私からも提言、ものみの塔の起死回生の打開策はエルサレム陥落BC607年をBC587年だと認めること。これで、あと20年は稼げまっせ。
実際のところ、単にエホバの証人が騙されているという記事は、2007年にハルマゲドンが永遠に来なくなったエホバの証人の教義変更