ものみの塔の起死回生の打開策はエルサレム陥落BC607年をBC587年だと認めること / ものみの塔崇拝という罪

ご利益主義のエホバの証人

昨日の記事で、ものみの塔の権威の根拠である1914年の教理、その年代計算の起点となるBC607年が無根拠と書いた。

BC607年はガセで、考古学界の見解はBC587年が定説。こうなると1914年はキリスト即位の年でも何でもなく通常の年。すると、1919年にエホバの証人が神の民として選別されたなんてことも、あり得ない。

「BC607年」＋「七つの時2520年」＝「1914年」の三段跳び論法はエホバの証人の三段跳びからのハイジャンプ論法

1914年教理が崩れるとものみの塔の権威は失墜する。

また、別次元の話で1914年は末端のエホバの証人たちにとって重大な年。その理由は、1914年がものみの塔が予言する「終わりの日」に密接に関わっているから。

末端のご利益を得たいエホバの証人にとっては、教団の権威云々より、この世　の終わりの日に生き残れるか否かが重要。エホバの証人の教理では、終わりの日を生き残ると、楽園になった地上で永遠の命が付与される設定になっている。

トンデモ教理だが、エホバの証人たちはこれを大マジメに信じている。

エホバの証人は終わりの日が終わることを待ちわびている。そして、その終わりの日は1914年と密接に結びついている。

当初、ものみの塔の主張は、1914年が終わりの日だった。ジャスト1914年でこの世の事物の体制が終わり、神の王国が降臨するはずだった。

当然そんな事態は1914年には起こらず、

「1914年を見た世代が死に絶えるまでに、終わりの日の終わりであるハルマゲドンが来るんすよー」と延長その１。続いて1995年になって、1914年世代が死に絶えそうになったので、

「1914年の時代背景を含む世代が死に絶えるまでにー」と、苦しさ満点の延長その２。実質無期限に。

ご利益欲しさのエホバの証人にとってこの延長宣言は苦しい。この世の「終わりの日」の終わりの延長宣言。辛い辛いエホバの証人活動をしているのも、終わりの日を生還すれば永遠の命が貰えるから。その終わりの日の終わりがどんどん逃げていく。

というか、そんなモノないから。この生涯が全てなんですよ。

そんなこんなで、エホバの証人信者たちの心がポッキリ折れかかっているので、ものみの塔へ起死回生の打開策を提案。

「実はエルサレム陥落はBC607年じゃなくてBC587年でした。」考古学に寄せちゃう。すると「BC587年」＋「七つの時2520年」で、あーら不思議1934年が終わりの日の始まりになる。

となると1934年を見た世代が死に耐えるまで。平均寿命が延びているので2025年くらいまで終わりの日を引っ張れる。「2025年にハルマゲドンが来ます」で、終末ビジネスを加速。信者大獲得の最後のチャンス！

こんなバカげたことをやってくれたら、盛大に攻撃するのだが、これはあながちバカげた話ではなくて、「1975年にハルマゲドンが来ます」キャンペーンで、かつてものみの塔は信者の大量獲得を行った。まあその後、多くのご利益欲しさの信者は去ったのだが。

日本のエホバの証人はご利益主義なので、1914年だとか1919年に神に選別されたとかどうでもいい。自分がこの世の終わりに救われたいだけ。できれば家族も。

だから、

エホバの証人に目を覚ましてもらうには、この世の終わりなんて来ないことを理解してもらうこと。それが無理なら、今日という日が自分にとって終わりになるかも知れない、という事実、真理に気づいてもらうこと。

不確かな楽園での永遠の命なんかより、貴重な今。交通事故とかに遭うと、すべて終わっちゃう。そんな貴重な今を差し置いて、不確かな楽園での永遠の命にフルベットしている危うさ。暴走状態。それにお願いだから気付いて。人生も時も戻らないんだよ。