日本のエホバの証人だけが特殊、カルト化している訳ではない

エホバの証人の体罰問題、活ける証拠

エホバの証人(JW)2世信者の体罰問題がやっとこさ表面化。私がぶっ叩かれていたのが1980~90年代前半頃。30年越しの光明。

ここでエホバの証人側が主張するのは、組織ぐるみではない、一部の信者の暴走だった。というお得意の責任転嫁。

この辺は教団の宗教本にしっかり体罰が必要と書いてあり、言い逃れできない事実が残っている。さらにお粗末なことにエホバの証人公式サイトには、まだその有害体罰情報が放置されている有様。とっとと証拠隠滅すればいいものをそのまま残置。

エホバの証人は米国本部志向、徹底した上意下達構造。日本で体罰が問題になったからと、おいそれと日本語JWサイトだけ体罰推奨部分を消去することができない。

もしくは今さら隠滅したところで世界中にバラまいた有害本があるので、完全消滅はもはや不可能。紙版の宗教本とサイト上の差異から証拠隠滅を指摘されても余計に厄介なので、対策せずに放置しているのか。

こうした数多の宗教本の存在が組織的体罰推奨の動かざる証拠。そして日本中に体罰体験者がいて、今でもその虐待の傷と闘っている。

カルト宗教に共通する本質、カルト3原則その1「自由意志の剥奪と人権侵害」

エホバの証人の悪事、カルト教義の数々

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マインドコントロールのための、エホバの証人の家庭聖書研究

エホバの証人の布教テクニック

『近現代日本とエホバの証人』の第四章「従順の時代」。1970年代半ばから1990年代半ばまでの日本のエホバの証人を考察。この時代に私は生まれ、自身の幼少期と家族とをエホバの証人というカルトに奪われた。

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この当時の、そして今でも変わっていないのだろうがエホバの証人の布教テクニック。

「家族生活や子育てに聖書の助言が役に立つ」といったアプローチ方法が提言されている

今になってエホバの証人がこんなことを言おうものなら、寒風ふきすさむ悪い冗談でしかない。

エホバの証人の数多の家族は崩壊し、子供の二世信者は懲らしめという虐待を受けた。輸血拒否で死んだ子供もいる。「家族生活や子育てに聖書の教えを・・・」と言っているエホバの証人がいれば、「ではお宅の家族は?」と聞いてみればいい。

道を違えた家族がいるのなら、初めからエホバの証人になんてならない方がいい。永遠に生きたり、神の宇宙主権とか証明しなくても良いから、いま目の前にいる家族と添い遂げたい。

しかし、当時、私の母親がエホバの証人の毒牙にかかったのは、まさにこれ。

やんちゃ坊主の片りんを見せていた1才にも満たない私に戸惑っているところに、エホバの証人の訪問を受けた。そして、騙され、エホバの証人の家庭聖書研究が始まる。

カルト宗教の本質、カルト3原則その3「マインドコントロール」

エホバの証人の家庭聖書研究とは?

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カルト宗教の本質、カルト3原則その3「マインドコントロール」

カルト3原則その3「マインドコントロール」

昨日までの記事で、壺を買わされたり輸血拒否をしたりというのはカルト宗教の悪意の表出に過ぎず、本質は共通。それをカルト3原則としてまとめている。

カルト3原則

  1. 自由意志の剥奪と人権侵害
  2. 騙し
  3. マインドコントロール

カルトに共通の本質その3「マインドコントロールを行う」としたのだが、果たしてこれで良いのか?

「家族を人質にとって信仰を強要する」「子供に信仰を強要する」なども候補に入れたのだが、これらは1の自由意志剥奪に含まれている。

エホバの証人が陥っているのはマインドコントロールでなく、ただの思い込みだとか、行動や考え方を変えたくないという悪習慣であったりという説もある。マインドコントロールなんて言い出すと話がややこしくなると。

各種意見はあるのだが、私自身の経験からするとマインドコントロールのようなものはエホバの証人には存在すると考えている。そして、同じ穴のムジナである他カルトのお仲間にも存在する。

マインドコントロールとは?

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エホバの証人の極限状態とは・・・

昨日の記事で「極限状態とエホバの証人情報の遮断」で、エホバの証人のマインドコントロールに風穴を開けられるのではないかと書いた。

ヒントになったのはエホバの証人を日本に輸入した明石順三。彼の極限体験は思想犯としての収監。

まさか、現在の日本でエホバの証人だからってだけで今の所は逮捕されたりしない。ならば、この極限状態を現代社会でいかに再現するか?

極限体験としてよく例に上がるのが、大災害であったり、身近な人の不幸であったり。そんな極限状態を作り出してエホバの証人に味あわせるわけにもいかない。

ならば、エホバの証人情報の強制遮断。ふんだんにエホバの証人のマインドコントロール情報を浴びている者から、それらを急に没収すれば、それはそれで極限状態。

エホバの証人文書を発行禁止にして信者が見られないようにする。どうやったら発行禁止にできるのかという問題もあるが、例え発禁になっても現代ではネットで見れちゃうし、日本語版の翻訳がなくとも自動翻訳で簡単に読むことが可能。日本のものみの塔協会の冗長な翻訳より自動翻訳の方が優れているかも知れないくらいだ。

赤の他人の信者から強制的にものみの塔本を没収したりすることは不可能だし、家族の場合でも全部燃やしたりしても逆効果。本人のマインドコントロールが燃え上がるだけ。むしろ隠れて読むだろうし、ネットで簡単に閲覧できるので、一切の効果なし。

物理的にエホバの証人情報の遮断が不可能ならば・・・

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エホバの証人の解放、極限状態とエホバの証人情報の遮断

極限状態とエホバの証人情報の遮断が、解放へのヒント

昨日の記事で、エホバの証人を日本に持ち込んだ「灯台社」明石順三がものみの塔を見限った理由を考察した。その理由とは、極限体験とものみの塔情報の遮断。

明石の極限体験は思想犯としての収監。しかも大戦末期の混乱期。極限も極限。この極限体験中に「こんな目に遭うくらいなら、エホバの証人なんざまっぴらだ」となったわけではない。

明石は日本のエホバの証人の活動の中心人物だった。周りを騙し、自分もまさに命がけでエホバの証人活動を行い、信仰の陶酔の中心にいた。その状態で捕まり拘留。拘留中はお仲間の信者や、エホバの証人情報から強制的に距離を置くことになった。

肥溜めの中にいて、外にいる人間をそこに引きずり込んでいる間は、その臭いに気付かなかった。ところが逮捕され肥溜めを出て、今度は違う刺激臭のする場所に拘留された。

拘留中は肥溜めを思い描き、記憶の中のそのかぐわしい臭いを追い求める。一転、解放され待ちわびた肥溜めに頭からダイブすると「何だこれ?くっせー」となった。

極限状態で鼻をリセットするわけだが、リセット後もしばらくは元の臭いを与えてはいけない。エホバの証人情報は完全遮断。エホバの証人漬けになっていた状態をきれいさっぱり洗い流して、真っ白にする。心根までは変えられないもののエホバの証人欠乏状態にする。

その状態で解放された明石は、エホバの証人文書を読んで「何だ、この非聖書的な組織は!」となった。

エホバの証人の激安マインドコントロール

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エホバの証人(JW)の本質、明石覚醒の原因とは?

エホバの証人の本質は「騙し合い」

昨日の記事の続き。戦時中に収監された明石順三、釈放後にものみの塔に違和感を抱く。その気付きの原動力は何だったのか?

  • ものみの塔が変わった
  • 本人が変わった

このどちらか、もしくは両方だが、私は後者、明石本人が変わったのだと考えた。

ものみの塔が変わったわけではない。会長が小粒になり、組織化が進められ信者の束縛が強まった。それは表面的なモノで、本質は当初から全く変わっていない。

聖書を独自の思い込みで解釈して、気持ちのいいくらいにハズれる予言を捏造する。そして、大した反省もなく新たな思い込み解釈で聖書をこねくり回して予言を出現させる。

自分が思い込んでいる間は信じない者を敵視するほどに自信満々。ところがハズれたあとは「信じるか信じないかはあなた自身の問題でした」と、自信満々だった事実は忘れちゃうのか封印するのか。

この繰り返しで、その時々で表面的な信仰の対象が変わるだけ。エホバの証人が信仰するのは、神の仮面を被った思い込み解釈だったり、組織そのものであったり、組織の規則であったり、組織の権威者だったり。

本人たちが何を信じているつもりで、実質何を信じているのかは些細な問題。エホバの証人の本質は「騙されている」ということ。そして騙された側がそれを信じ込みさらに騙されてる人を増殖させる「騙し合い」。これがエホバの証人の本質。

明石覚醒の原因は極限体験とものみの塔情報の欠乏

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貧乏で病気になることを喜びと感じる、エホバの証人

エホバの証人(JW)のコルポーターの精神的不健康

『近現代日本とエホバの証人』から。第二章「灯台社の時代」より。

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本書によると、戦前のエホバの証人(当時は灯台社)の伝道者は「コルポーター」と称されていた。

コルポーターは無給でこの活動に従事していたため、きわめて貧しく、赤痢に罹患して亡くなった者もいた。この経験を語った信者自身も赤痢にかかり、夫は肺結核に罹患する経験をしているが、それでも「素晴らしい奉仕(宣教)の喜び」が与えられたと述べている

規模の大小こそあれ、現代のエホバの証人も同じ。大抵は貧するし、心身を病む。ところがエホバの証人は、その活動のためならば貧乏で病気になるのが喜びだと思い込むようになる。これがマインドコントロールの効果。

過酷な環境を喜びと捉えるエホバの証人のマゾヒズム

入信前にこれを聞かされたらどうか?

「エホバの証人になると、とても良いことがありますが、貧乏で病気になります」と。どんな良いことが待ち構えていても、貧乏で病に侵されるのが分かっているのなら、エホバの証人にはならない。

この価値観が転換してしまうのが、マインドコントロールの結果。そうならないためにエホバの証人にはならないに限る。だって、

貧乏になって病気になるのは誰だって嫌でしょ。例え、貧したり病気にならないとしても、貧乏で病気になることを喜びだと思う、精神状態にはなりたくない。エホバの証人の精神状態は明らかに不健康。

よってエホバの証人には近づかない方が良いし、現役エホバの証人の人は、少なくともエホバの証人をやめないと健康には近づけない。

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エホバの証人の天啓とは?たまたま現れたものに「安易」にフルベットする悪癖

カルトな式典、エホバの証人の死の記念式

エホバの証人特有の天啓体験とは?

『良心の危機』、第11章「決心」より。本章では、エホバの証人特有の天啓体験があると書かれている。

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エホバの証人の教理では、

イエス・キリストが仲介者であるのは「油そそがれた」者たちのためだけであって、その他何百万人といるエホバの証人のためではない

という設定。

天に昇り、全宇宙を統治するのは「油そそがれた」者だけ。そのため、末端構成員のその他諸々のエホバの証人は、「油そそがれた」者で構成される統治体に服従しろとされている。

これは、組織統治、支配のために、都合よく作られたものみの塔の独自教理。

それについて、著者は

聖書を見れば、明らかにイエス・キリストはすべての「その他大勢」のために仲介者となって神との間をとりもってくれるとされている。キリストがすべての人のために自らの命を捧げたこと、受け入れる人には誰にでもその贖いの利益を与えること

すなわち、エホバの証人の教えられていることと反対のことが、聖書の福音であると書いている。これはつまり、エホバの証人組織に対しての背教。

この立場で聖書を読むと

他の人には当たり前のことでも、エホバの証人にとっては天啓かとも思われるショックを与えることがある

このショックを受けた元エホバの証人の言葉

「聖書を読みながら聖霊を拒否しているような気がしていました。ずっと読んでいって自分にそれを当てはめていくうち、急に止まってしまうう。あ、これは自分には当てはまらないんだ、油そそがれた者たちだけに当てはまるんだと思う」

こういったその他諸々の末端エホバの証人が

マタイから啓示(黙示録)に至る聖書の内容がまさに自分に向けられたものであり、拡大した「解釈」など不要で、本当に直接自分に当てはまるのだと納得すると、突然数多くの疑問が出てくる。答を求めていながらも敢えて尋ねようとはしなかった疑問の数々

それすなわちエホバの証人から見れば背教思想。

聖書的に見れば素晴らしい気付き。ものみの塔の色眼鏡を通さずに聖書を学べば、カルトから解放される。

たまたま目の前に現れたものに「安易」にフルベットする悪癖

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表面的には羨ましすぎる、エホバの証人の統治体メンバーの豪遊生活

『良心の危機』著者の決心とは?

『良心の危機』、第11章「決心」より。

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著者が、この章でいったい何を「決心」したのかというと、エホバの証人の世界本部をやめること。私としては、エホバの証人をやめて本書のような告発本を書くことかと思っていたので、著者の心情と食い違いが生じていた。

食い違いというか、理解に苦しむというか、マインドコントロール(本書では思い込みと書かれている)下の哀れというか。

組織中枢にいて、そこが間違っていると気付いたら、その組織はもうアウトでしょ。根本から正すか、外に出るかしかない。

著者は、世界本部で全世界の信者の人権を侵害するという悪事に加担するのをやめる決意を固める。その一方でエホバの証人としてはそのまま組織に残るつもり。エホバに祈ることも続けるし、エホバの証人の王国会館にも通い続けると。

エホバなんか存在しないとなぜ気付かぬ?人生をかけて築いた悪習慣からは簡単に抜け出せないということか。

至ってスローペースかつ受け身、しかもマインドコントロール下(本書で言うこところの強烈な思い込みによるエホバの存在肯定)にある著者の決心だが、感心する点もあるにはある。

贅沢三昧、エホバの証人の統治体生活

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「終了した秘儀」からの「万民キャンペーン」、そしてマインドコントロール

ものみの塔の脅迫

『良心の危機』第8章「正当化と脅迫」。本章も、ものみの塔本からの引用が多く読み進めるのが苦痛。基本的には前章と同じく、もはや伝統芸と化したものみの塔の予言ハズシの実態を、時を追いながら追求している。

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ものみの塔の予言ハズシは伝統芸のごとくパターン化している。当初は断定的にイケイケで予言。しかし、その時が近づくと急ブレーキ。神の名を借りて断定した訳ではない、あくまで人間の見解なので間違うこともあると弱腰に。この繰り返し。

本章以降で強くなる傾向が信者に対する「脅迫」。信じられない者は、神の名を借りた組織に対する「忠誠心」が足りないと攻撃する。忠誠心が足りないとどうなるのか?待っているのは滅び。

誰もが無残に滅びたくはないので、信者たちはこの脅迫に従わざるを得ない。これがマインドコントロール。ものみの塔はマインドコントロールを用いてエホバの証人信者の思考・行動を操作する。こうして信者たちは思考・行動の自由をカルト塔協会に奪われる。

「終了した秘儀」からの「万民キャンペーン」

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