宗教の真偽論争とカルトの罠、宗教は人生のスパイスに過ぎない

宗教の真偽の見極め方

宗教は人生のスパイスにすぎない

『宗教2世』Session3、『語り合う2世たち』より。

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本人が宗教を抜けたと言っていても、別の宗教に入信しなおすパターンは多くて、それは本当に抜けたといえるのかな?

本当に抜けたとはいえない。宗教中毒になっている。宗教依存。次から次へとっかえひっかえしても、何も見つからない。失敗から何も学んでいない。

宗教なんて人生に不要なモノで、人生のおまけ、スパイスに過ぎない。あればあったでいいけど、無ければ餓死する類のモノではない。とりあえず味がつけばいい。スパイスにこだわるのは趣味程度にするべきだし、スパイスを直接かじるようになれば、身体の方を壊す。

人生に特別必要でない宗教に固執して、時間を無駄にする。そして、また同じ過ちを繰りかえす。今度こそホンモノの・・・って。そんなことあるわけない。

神より大事なスマートフォン、神は博物館にでも飾っておけばいい

カルトの見極め方と防御方法

ニセモノの宗教の見分け方

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『週刊東洋経済 2023年6/10号 宗教 消滅危機』より

救われない「宗教」

創価学会とは・・・

今回は創価学会について。畑違いだけど。問題の本質はエホバの証人も似たようなモノなので。週刊東洋経済2023/6/10号より。

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本号では、幅広く宗教特集が組まれているのだが、新宗教についても触れられている。まずは、創価学会について。

現在の創価学会は、法要や修行といった宗教的な事柄よりも、公明党の応援に組織リソースの多くをつぎ込む、宗教団体というよりも選挙マシンと呼んだほうが的確な組織

現在の創価学会とは、選挙を一種の「お祭り」に見立て、神社仏閣がお祭りに信者を呼んで熱狂させるように選挙活動をさせ、公明党の勝利に酔わせるという「宗教行為」をしている団体

創価学会と公明党は、単に国をかき回しているだけ。宗教も政見も関係なく、選挙に「勝利」することだけを目的とし、生き延びている。

全体目的が腐っているモノの一部がよかろうが、悪は悪

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家庭に宗教を入れるな、「こども家庭庁」発足の事情

家族の問題に宗教が口を挟むな

家庭に宗教を入れるな

『宗教2世』、Session2-1より。『宗教右派はジェンダー政策にどう介入したか?』

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親はかくあるべし、母親はこうで、父親はこうあるべし、という考え方があって、それを法律の考え方に則って、各々そうしたように振る舞えるように支援していく

という、甚だしいお節介が政府機関主導で行われている。そこに一部世論を巻き込んで容喙してきたのが宗教右派。

親や夫婦、家庭のあるべき姿なんていうのは至って個人的なモノ。それに対して、政府機関や他人が口出しするのは筋違い。そもそも、家庭や親のあり方なんて、一概に定義できるモノではない。

ましてや、そこに宗教団体や、宗教的思想が入り込んでくるなんてのは論外。それがカルトだったら?家庭へ宗教の介入を許すとどうなるか?その結果が、数多の『宗教2世』という悲劇。

『宗教2世』より、宗教2世とは?宗教2世信者とは?

『宗教2世』より、宗教2世が恋愛や結婚に際して抱える問題

「こども家庭庁」発足の事情

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2世問題、素振り100回しなくても、ハルマゲドンで滅ぼされない

2世問題とは

2世問題の性質の違い

『宗教2世』より。この本のタイトルが「カルト宗教2世」や「2世問題」でない理由が冒頭部分で説明されている。その理由は、問題のどこをスコープとしているかによる。

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「カルト宗教は問題だが、伝統宗教には問題がない」といった語りは、既存宗教が持つ教義や規範によって葛藤した信者の苦悩を見落としてしまうことにもなる

とあり、本書では既成宗教による被害者にも目を向けるらしく。その場合は厳密には2世ではないケースが多そうだが。ここは守備範囲広め。

「2世問題」という言葉ではどうか。確かにこのフレーズは、より幅広い当事者を含めるものである。より包括的な議論を行うことが可能

としつつも

幅広さゆえに、「宗教」にまつわる特徴的な体験に絞った分析は厳しくなる

として、範囲を狭めている。

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『宗教2世』より、宗教2世とは?宗教2世信者とは?

宗教2世とは・・・

1世信者がいるから、2世がいる

『宗教2世』より。

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序盤で言葉の定義がされる。タイトルでもある「宗教2世」という言葉は

新興宗教の「2世」に用いられることが多い印象だ。たとえば実家が寺院の「檀家」などであったり、慣習的に法事などに参加してきたりしたからといって、自身が「宗教2世」であるという自覚を持つ者は少ない。

これは当たり前で、「宗教2世」に該当するのは新興宗教だけ。既成宗教の場合は、親が改宗したとかレアなケースでなければ、先祖代々なので宗教10世とか20世とかになる。

宗教2世が誕生してしまうのは、1世信者がいるから。親が騙されて改宗するから2世が生まれる。親の方は騙された感覚は皆無で、自ら目ざめて生まれ変わったような気持ちになっている。だからムダに清々しく「私は1世信者だ」と、恥ずかしげもなく胸を張っている。

そんな簡単に人生変えられませんって。日々の地道な努力の積み重ねですよ。人生は。

宗教2世たちは、自ら「2世」を名乗ったりはしていない。恐らく。エホバの証人の場合は確実にそうだった。少なくとも私の身の回りでは。

エホバの証人に騙された親が、得意気に「自分は1世信者で、子供は2世です」とのたまう。仕方がないので、子どもの方は親の信仰を強要されて「2世信者」になる。

叩かれていない世代、体罰を受けないエホバの証人2世

2世「信者」で良いの?

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新宗教の世代間問題、襲名制度に問題のあるエホバの証人は潰せ

世代を超えて受け継ぐべきでない新宗教

新宗教の世代間問題

『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する』、6章『急速に衰退する日本の宗教』から。

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第一世代には、その宗教に入信するに至る強い動機がある。ところが、第二世代にはそれがない。それでは、親の信仰を子どもが受け継ぐということが難しい

これが俗に言う宗教1世と2世の違い。2世が親の宗教を受け継ぐのは難しいとは言え、強い動機のあった1世信者は2世信者に押しつけ、数々の軋轢を生んできた。

宗教の世代間問題。それが本書では

既成宗教と新宗教とを分ける壁

になると述べている。

既成宗教の場合には、信仰は代々受け継がれていくものであり、現在信仰している人間は、個人的な動機からその宗教を選択したわけではない。親が信仰しているからそれを受け継いだだけである。信仰に対して強い情熱をもっていないために、かえってそれを自分たちの子どもにも伝えやすい。信者になっても、熱心に信仰活動を実践する必要がないから

強要されない、強要しない方が宗教は世代を超えやすい。それが既成宗教。世代を超えて受け継がれても、特別熱心に信仰活動を行わなくて良い。これが親から子へ伝えやすく、子が親から受け継ぎやすい理由。

特別負担にならないし、当然のように自身も先祖から受け継いできた。それが脈々と受け継がれてきた既成宗教。

ここに割り込んできたのがエホバの証人を含む、忌ま忌ましい新宗教。自身の欠落を埋めるために始めた1世信者の新宗教。1世信者の熱量そのままに、子供世代は新宗教を強要されるという被害を受ける。

1世代目は、子供世代に熱心に信仰し、宗教活動に邁進することを求める。それは2世代目にとっては苦悩となる。

新宗教の2世代目以降の継承は不要

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新宗教というひずみは、社会のひずみを利用する者が生んだ

努力する側と低位に甘んじる側の差

『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する』1章「宗教の未来を予見するための重要なセオリー」から。

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経済の急速な発展は、格差の拡大などのひずみを生む。そのひずみが、新しい宗教を発展させる。そして、急速に拡大した宗教は、政治的な力を獲得する方向に向かう

のが一つのセオリーであると本書は説く。

このセオリーは、経済と宗教、そして政治と宗教の密接な結びつきを説明してくれるもの

だと。

新宗教が生まれて発展するのは、社会のひずみから。社会の欠陥構造で痛みを抱えた人々を救う体なのが新宗教。そして、人数を拡大し政治力を持ち与党にまでなったのが創価学会と公明党。

ひずみの中で自分がどこに位置するか、痛みを受けない地点にいるのがベストなのだが、誰もがそういうわけにはいかない。ひずみの悪影響を被る立場だったとしたら?

弱者連合で徒党を組んで、ひずみ構造を是正しようとするのか?それとも、自力で痛みを受けない側に移動しようとするのか?ここで道が分かれる。弱き立場に甘んじる者と努力する者。

弱者連合を組めば、数の論理で力を持つかも知れないが、意見の統一が難しくなる。そして、時には傷のなめ合いになる。低位に位置する者同士で手を携えるより、一人で駆け上った方が早いと思う人は新宗教には堕ちないのだろう。

新宗教というひずみは、社会のひずみを利用する者が生んだ

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念仏唱えて人生が好転すれば誰も苦労しない、宿命転換

創価学科の宿命転換とは

『芸能人と新宗教』、引き続き第二章。芸能人の信者が多いとされる創価学会について。私は、学会員とされるタレントが出ているテレビ番組は極力見ないようにしている。個人の主義として。

とはいえ、例のご当地番組は面白いのでたまに見てしまうのだけど・・・スタジオに返ってきたらチャンネル変更・・・。まあほとんどテレビ見ないので実際は関係ないのだが。

創価学会に芸能人が多い理由として考えられるのが、「宿命転換」と言う教えの存在

宿命転換とは、前世の罪として背負った宿命を、現世で功徳を積むことで転換できるという設定のこと。功徳というのは宗教活動を行うことに限定されるのだろう。

道端でゴミを拾ったりとか、他人に親切にしたり、親孝行したりではなく、教団指定の仏壇を買ったり、選挙の応援や新聞の勧誘をしたり。単純に組織的宗教活動に熱心に取り組ませるための設定。どこの新宗教にも似たり寄ったりの仕掛けがある。

エホバの証人の場合は、人類は祖先アダムの原罪を背負わされている設定。原罪のまま罪深く生きると来たるハルマゲドンで神に殺される。その憤死を回避するためにエホバの証人活動という恥ずかしい罰ゲームを行えという仕組み。

街頭に「聖書を無料で学べます」という立て看板と共に立ったり、学校活動で行事ごとの一切を見学したり、輸血拒否して命を投げ捨てたり。

ハルマゲドンを生還すると宿命が転換され、完全な人間になって永遠に生きることができる。それがエホバの証人のおとぎ話。

恥にまみれて永遠に生きるくらいなら、罪にまみれて短い生涯を生きる方が美しい。

英雄的アダム、自由意志を放棄または没収されるエホバの証人

エホバの証人(JW)の地上の楽園設定の矛盾を論破する

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地獄行きの列車で集団現実逃避、それがエホバの証人

新宗教の発展の要因

『芸能人と新宗教』、引き続き第二章。

本書では、高度経済成長期に集団就職で上京した若者を取り込んで新宗教が発展したと推測している。上京した若者は

都会に人間関係はなく、おまけに学歴が低いので、安定した生活が送れませんでした。

そのために不安を抱え、見知らぬ土地で疎外感を味わう。

そうしたとき、職場の仲間などに声をかけられれば、そのままついて行ってしまいます。行ってみると、そこは新宗教の集まり

で、当然、宗教側は勧誘時には良い面しか見せない。宗教で人生が好転すると思わせる。最高にもてなし、帰属意識を持たせるように仕向ける。すると

自分も仲間になってもいい、むしろなりたいと考えるようになり、それが新宗教の入信へと結びついていった

私の両親も同様だった。時代が少し違うし、上京でもないのだが地方から都市部へ出てきた所でエホバの証人に喰われた。「都会は怖い所だべー」と、昔の田舎の人が言っていたのがガチだったということ。

お菓子の家教団に人生フルベット、新宗教と既成宗教の違いとは?

人生の方向を誤らせる宗教

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お菓子の家教団に人生フルベット、新宗教と既成宗教の違いとは?

新宗教と既成宗教の違いとは?

『芸能人と新宗教』、引き続き第二章。

新宗教と既成宗教とを区別する際に、比較的わかりやすい基準となるのが、在家集団であるかどうか

既成宗教には専門の神職が存在する。神主や僧侶、牧師など。この人たちは、当該宗教の専門家となり世俗の生活を捨てる。

しかし、新宗教にはこの専門の聖職者が存在しない。本書では新宗教の

教団の構成員はすべて俗人

であり、

新宗教は俗人によってのみ構成された在家教団である

と書いている。

ややこしい点が、在家教団の新宗教なのに出家者が山のようにいる点。本書では幸福の科学を例にとって説明している。エホバの証人など全く同じ。

幸福の科学のいう出家は、宗教活動に生活のすべてを捧げるというもの

この出家とは、エホバの証人でいうところの献身=バプテスマ。思うところあって、宗教活動に人生すべてを捧げる宣言をしてしまうという愚かな決断。

『芸能人と新宗教』~法の下の無法地帯、宗教法人の認証制度とは

お菓子の家教団に人生フルベット

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