宗教2世の恋愛・結婚問題
『宗教2世』より。Session1-3。宗教2世アンケートの自由回答より。
恋愛・結婚に関して、
恋人から改宗を迫られた
婚約者のご両親からは教団に対して悪い印象を持たれており
自分の娘が教団の人と結婚することについて、世間からはマイナスなイメージになる
妻の両親から宗教を理由に結婚を反対された
といった回答が。
宗教2世は、信仰強要という宗教虐待の被害者。とはいえ、
宗教2世本人がカルト宗教の現役信者であるのなら、相手の親が結婚を反対するのは当然。一般人と結婚したいのなら、まずカルト宗教をやめてから。「私はカルト被害者です」という状態になってから。
そりゃそうだろ。マインドコントロール下にあって自由意志を持たない人間と夫婦になって明るい未来が待っているわけがない。
回答している宗教2世の宗教が全てマインドコントロールを施すカルトなのかは不明。しかし、こうして結婚の際に問題になる以上は既成宗教ではない。新宗教の類であろう。
新宗教というひずみは、社会のひずみを利用する者が生んだわけで、自己の努力で未来を切り開いていこうという結婚とは、相容れない。念仏唱えて人生が好転すれば誰も苦労しない。
恋愛も同様。宗教2世本人が新宗教の信者であるなら、明るい未来は待っていない。未来は小さな努力の積み重ね。宗教を第一にする人間の未来は暗い。恋愛対象にすべきではない。
本人が脱会している場合でも・・・
結婚相手の親に反対される理由で以下も想定される。宗教2世本人は既に脱会しているのに、というケース。親が現役信者だからという理由。宗教2世という出自を問題視されている。こういったケースは不幸だが、不幸を呪っても嘆いても仕方がない。
結婚相手の親の度量の狭さとも言えるし、自分の子供に対して出来るだけ貧乏クジを引かせたくない親心とも言える。
ある程度粘って、相手の親を説得できないのなら、早めに諦めるか、結婚相手に親との決別の覚悟を決めて貰って押し切るか。この手の相手と結婚すれば、楽しい親戚づきあいは出来ないリスクを抱えることになる。
宗教2世のたどる道
宗教2世の出自は取り返しのつかない問題。責任は宗教団体にある。教団は責任を取りようがないし、罪を認めることは金輪際ない。「2世被害者を生んだという罪」を教団が認めれば、教団の存在そのものを罪と認めることになる。
教団が存在し続ける限り、宗教2世被害者を生み続ける。子孫が生まれるのは人の世の営みだから。たとえ「子どもに信仰をさせない」と決めても問題は解決しない。「親が変な宗教をやっている」のは、子どもにとって残酷なことだから。
教団による、自己の存在否定の行きつく所は、自ら解散するということ。「有害団体なので解散します」と。それはあり得ないだろう。そんな殊勝な団体であれば元々問題になっていない。
多少なりとも、改善したって無駄。宗教2世問題は、「親が変な宗教をやっている」に行きつくのだから。新宗教は存在そのものが問題をはらんでいる。
結論として、教団は自ら責任を取らない、というか取れない。となると、宗教2世は脱会して全く無関係に生きていくか、戦いを挑むか。私は前者として生きた後に、後者を選択をした。
“『宗教2世』より、宗教2世が恋愛や結婚に際して抱える問題” への2件の返信