エホバの証人2世、高い両親の壁
私はほぼ生まれながらにしてエホバの証人2世として育てられた。エホバの証人というのは、自称キリスト教系の新興宗教。日本では、ものみの塔聖書冊子協会が日本中の組織の指導・運営を行っている。
私はその2世信者。親によって宗教を押し付けられた子ども。両親は異常に熱心なエホバの証人だった。
私が大人になったら、ものみの塔に献身※1して開拓奉仕※2をするのは当然と、両親は考えていた。あわよくばベテル※3に入って奉仕するという、エホバの証人的エリートコースを歩ませたいと、両親は思っていた。
※1献身:バプテスマというカルト儀式を受けて正式信者になること
※2開拓奉仕:年間1000時間(最近では800時間、コロナ禍では時間制限なし?)をエホバの証人の布教活動に費やす自称伝道者のこと
※3ベテル:エホバの証人の日本支部のこと
そんなものはエリートコースでも何でもなく、廃人となって野垂れ死に一直線、墓場までの片道切符。しかし、小学校高学年の頃には、両親がそう強く願っていたので、私もそうするしかないのかという気になりつつあった。
両親という壁は高い。「両親に愛されたい」という思いから、子どもは親の願い通りの自分になろうとしてしまう。
しかし、私の「模範的」なエホバの証人になろうとする努力は、長くもたなかった。やはり、どうしてもエホバの証人には許されない行事や立ち入りが許されない場所に関心があった。
クリスマスパーティーに参加してみたかったし、ゲームセンターにも入ってみたかった。それ以上に何よりも性の問題を解決しなければ、私は真のエホバの証人にはなれなかった。それは無理な話だった。
エホバの証人2世の抑えきれない欲求
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