エホバの証人の野外集会
私はほぼ生まれながらにしてエホバの証人の2世信者として育てられた。父は会衆の長老で、母は正規開拓者。エホバの証人の言うところの神権家族。筋金入りのマインドコントロール家庭だった。
とあるエホバの証人の野外集会のときの話。エホバの証人の集会という集まりは、ほとんどが王国会館という建物で行われる。ただ半年に一度だけ、週末の集会が”レクリエーション”を兼ねて屋外で行われることがある。これが野外集会。
この野外集会を、エホバの証人の子どもたちは心から待ちわびている。普段は羽を伸ばして遊ぶことが全くできないから。
短縮版のものみの塔誌の討議が終わると、持ち寄った昼食を食べて午後からは”レクリエーション”の時間。この日だけは午後からの布教活動もお休み。
我々エホバの証人の子どもたちは、集会が終わった瞬間に野球を始めた。他の信者が昼食の準備をしている、ほんの僅かな時間が待ちきれなかった。
そのプレイボールの第一球目を私がジャストミート。
ボールは大きく飛んでいき、昼食の準備をしていたエホバの証人信者たちのど真ん中に突き刺さった。とある女性信者の頭をかすめるのが遠目にも見えた。ホームランとはそういうモノ。運良く誰にも当たらなかったのだが、軟球とはいえ、命中していたら多少の怪我は免れなかったようにも思われた。
エホバの証人2世の子どもの本当の願い
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