『解毒』:エホバの証人が持ちえない無償の愛とは・・・

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』。エホバの証人2世の境遇が克明に描かれている。現役エホバの証人が隠れて読むなら電子書籍がおすすめ。

子どもに価値観を強制するエホバの証人の親

「子どもが生きがい」となっている親の場合、子どもにとっては、その期待やプレッシャーが大きな負担となることが多い。子どもは、「親の理想を叶えるための道具」ではない。たとえ親子であっても、それぞれに「自分の価値観」や「自分の世界」を持つことが必要

これはエホバの証人の親子でなくとも、通常の親子でもあてはまる。子どもには子どもの人格、個性、長所がある。親はそれを認めなければならない。自分と違って当然。自分だって、自分の親とは違う一個の人間でしょ。だったら、子どもも親と違って当然。

こういう考え方ができないのがエホバの証人の親。自分がエホバの証人ならば、子どももエホバの証人になって当然と考えている。私も両親によく言われた。「お前が大人になってベテルに入ってくれたら嬉しい」と。

ベテルというのは、エホバの証人の本部に隣接する出版工場+社員寮のような所。ものみの塔の宗教本を製作・印刷しつつ、そこで生活する。世俗の仕事をせず、ものみの塔に全てを捧げるという、若くして人生終えちゃった人が入る所。

エホバの証人だった両親は、こんな所に一人息子を入れたいと、自身の価値観を押し付けてきた。

エホバの証人に欠如している無償の愛

“『解毒』:エホバの証人が持ちえない無償の愛とは・・・” の続きを読む


『解毒』、エホバの証人の輸血拒否と洗脳されやすい人

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』

エホバの証人脱会者の書いた『解毒』、「エホバの証人=毒、ものみの塔協会は信者を洗脳している」と、この本は書いている。全くその通り。

現役エホバの証人にとっては背教本ということになる。家族がいまだエホバの証人という人がこっそり読むなら、電子書籍がおすすめ。

大昔に読んで、本棚の中に隠してあったのだが、最近引っ張りだしてチラチラと読んだ。目に触れないよう本棚の奥に隠してあったのは、やはり自分がエホバの証人2世だったという事実が、デリケートで隠しておきたいことだから。

この本の著者は顔出し・実名で執筆。本の表紙にも大きく顔が映っている。私にはできない勇気と決断。やはり、かつてエホバの証人2世の子どもだったということは、私にとってはいつまで経っても人生の恥部であり、秘密にしたいこと。

エホバの証人の輸血拒否による児童殺人事件

“『解毒』、エホバの証人の輸血拒否と洗脳されやすい人” の続きを読む


エホバの証人は、ものみの塔の情報統制から自由になろう!

実は娼婦だったのは・・・

エホバの証人2世としての私の経歴

  • 1980年代初頭、狂信的なエホバの証人だった両親の一人息子として誕生
    ※後に発覚したが、私が生まれて1年ほどで両親は信者になった様子
  • 1990年代中頃、両親に対してエホバの証人をやめると宣告するが、ものみの塔の洗脳状態は解けず
  • 2002年~2003年頃、ハルマゲドンの到来時期を予想しようとして、『14万4000人の残りの者』について調べる。そこで、「ラッセルの墓がピラミッド」というネット記事を見つけ、洗脳解除

ネットの記事が要因となり、ものみの塔による私の洗脳が解けた。ものみの塔協会初代会長チャールズ・テイズ・ラッセルの墓がピラミッドになっているという記事。ものみの塔の不義、あやまちではなく隠匿、これを知ることで一気に洗脳から解放された。

元々、疑問に感じていたものみの塔の姿勢や、教理に対する不信感がすべてつながる。ものみの塔は欺瞞に満ちたカルトであると確信した。

ものみの塔の不都合な真実

“エホバの証人は、ものみの塔の情報統制から自由になろう!” の続きを読む


ものみの塔にとって都合の”良いたより”、捏造された教理

ものみの塔のご都合教理

無知は無罪というものみの塔の原則

エホバの証人には、ものみの塔の教理に背いても、それが故意でなければ許されるという原則がある。原則なのか暗黙の了解なのか、ご都合主義の結晶。

エホバの証人をカルトたらしめている教理の輸血拒否。輸血拒否を親に強制されて亡くなった子供まで存在する。輸血だけでなく、動物の血の入った食品も飲食禁止。スッポンの生き血なんかは飲まないし、鯨肉も血抜きが完全にできないという理由で禁止。

ところが、子供が知らずに鯨肉を食べてしまったという場合は、両親とちょっとお祈りをしておとがめ無し。故意に犯した罪ではないから。

輸血を拒否して死ぬ信者がいる一方で、「鯨肉食べちゃったけど知らなかった。ごめんなさい。テヘへ」で許される。この差は一体何だろうか?

エホバの証人は、体外に流れ出た血を汚れたモノとして避けなければならない。しかし、血を避けるという本質よりも、ものみの塔の教理に従うということを優先している。これがエホバの証人のものみの塔崇拝。

ものみの塔協会の教理を知らない間に、喫煙しようが、いかなる不貞を行っていようが、どれだけ輸血しようが、これらも許される設定。この理由は「神が慈悲深いから」とでも、エホバの証人は言うのだろうが、真実は違う。この方がものみの塔にとって都合が良いから。

輸血拒否までして死ぬことを要求する危険なカルトである一方、ものみの塔の血の教理を知らなければ許されるという矛盾。この矛盾は、「無知ならば無罪」という教理が、ものみの塔の創作であることから発生している

少し話が逸れるが、エホバの証人が鯨肉を避けるのは、完全に血抜きができないからという理由。では完全に血抜きが出来たら食べるのか?自宅で魚を捌いたりした場合、完全に血抜きができているのか、どうやって調べるのだろうか?

エホバの証人はそんなことは考えもしない。ものみの塔が鯨はダメだと言っているから、ダメなのだと妄信している。エホバの証人が組織崇拝を行っている典型的事例。

都合の良いものみの塔の教理

“ものみの塔にとって都合の”良いたより”、捏造された教理” の続きを読む


エホバの証人(JW)の地獄行き片道パス、輸血拒否カード

エホバの証人の地獄行き片道切符

エホバの証人、危険な輸血拒否カード

エホバの証人(JW)とは、キリスト教系を自称する新興宗教。

エホバの証人の教理には特殊なものが多く、最もヤバいのは輸血拒否の教条。エホバの証人は輸血拒否を始めとして、これらの特殊教理を強情に守ろうとする。

私がエホバの証人の子どもとして、このカルト宗教を強要されていた1980~90年代のこと。輸血拒否の教理を遵守するため、輸血拒否カードというものが使用されていた。今でも似たようなものが使われているのだろう。
(※2022年追記、現在では名称が変わったのか、もしくは、もともと正式名称なのか「継続的委任状」と呼ばれている)
(※2023年追記、現在ではさらに名称が変わったのか、「永続的委任状」と呼ばれている様子)

エホバの証人は輸血拒否カードを首からぶら下げたり、財布の中に入れて携帯している。このカードには、ご丁寧に「絶対に輸血しないでくれ」と記載されている。自身の意識が無い状態で病院に搬送されるという、万が一を想定している。

身元を調べるために本人の荷物を調べたときに、輸血拒否カードが出てくるというカラクリ。医療関係者はこのカードを見てしまった以上、勝手に輸血をすることができない。

「気づきませんでした」で処分すれば良いと思うのだが、結局、メンドクサイことに家族や周囲のエホバの証人が駆け付けてきて、輸血拒否を騒ぎ立てる。強引に輸血すると、あとで裁判沙汰になる。人命第一だろ、迷惑集団が。

輸血が生命維持の分岐点となる場合には、輸血拒否カードがあるために本人は輸血を受けられず、記憶が戻らないまま、お亡くなりになる地獄行きパス。エホバの証人たちは、自分の頭で何も考えないまま、こんな恐ろしいカードを首からぶら下げている。

このカードは、子どもも同じように持たされている。私もエホバの証人をやめるまではこのカードを携帯していた。

もしも意識不明で病院へ搬送され、輸血が必要な事態になっていたら?そう考えると寒気がする。輸血を拒否したために死んだとしても、何の文句も言えない。「殺してくれ」と言っているようなもの。

地獄行きの片道切符、エホバの証人の輸血拒否カード

“エホバの証人(JW)の地獄行き片道パス、輸血拒否カード” の続きを読む


エホバの証人、命がけのものみの塔崇拝と輸血拒否というブラックジョーク

輸血拒否で殺されるエホバの証人の子供

進むも地獄、引くも地獄のエホバの証人2世

私は物心ついた頃からエホバの証人2世として育てられた。エホバの証人とは、自称キリスト教系の新興宗教。米国発祥で世界的宗教組織に発展した。日本では、ものみの塔聖書冊子協会が実質的な組織運営を行っている。

わが家は、両親ともに狂信的なエホバの証人だった。そのため、子どもの私にもエホバの証人の教理が厳格に適用されていた。これが2世、宗教2世被害者。

私の幼少期から少年期は、ものみの塔の言いなりになっていた両親により、極端に行動・生活・思想を制限された。人の考え方を制御し、自由を奪う。この経験から、私はエホバの証人をカルトだと確信している。

また、エホバの証人を世間と隔絶し、カルトたらしめる教理に「輸血拒否」の教理がある。これは自由だけに留まらず、信者の命まで奪う。

私が子どもの頃、腕を骨折してしまった。もう30年も前のことになる。小学校に入る前。骨折の手術に輸血が必要になった。

両親は、当然のように輸血を拒否。私もそれに同意したことにされていたのだが、小学校に入る前の子どもが、両親と違う意見を表明するのは難しい。

しかも死にかけている状態。そんな元気はない。輸血されて生き残ったところで、エホバの証人2世の子どもは、エホバの証人組織から排斥※される。愛する両親から背教者扱いされる。私は両親の言いなりになるしかなかった。
※2023年追記、排斥でなく、自動的に自らエホバの証人を断絶した扱いにされる様子。子どもの私は正規信者ではなかったので、ここまでの処分には及ばないが、親の心情的立場は似たようなモノ。周囲の信者から白い目で見られるのは、両親にとって恐怖。何よりマインドコントロール下にあるので、「神はそれをどう見られるか?」という妄想にとりつかれている

エホバの証人の子どもが、輸血の必要な状態に陥れば、それは進むも地獄、引くも地獄の人生の末路。

排斥とは、エホバの証人的重罪者を組織から破門にする処分のこと。現役信者は排斥者とは接触を許されない。例え家族であっても最低限度の接触しか許されない。
※後日追記。私はバプテスマという儀式を受けた正式なエホバの証人ではなかったので、排斥にはならない。とはいえ、生まれついての生粋のエホバの証人だった私が、自分の意思で輸血を行えば、組織内で排斥同等の扱いを受けるのは目に見えている。
※2023年追記、排斥も断絶も、結果はまったく同じ。

エホバの証人世界と、その信者である両親しか知らない子どもにとって、輸血が必要という診断は死刑宣告も同様だった。

エホバの証人、命がけのものみの塔崇拝

“エホバの証人、命がけのものみの塔崇拝と輸血拒否というブラックジョーク” の続きを読む


あれっ?エホバの証人の皆さ~ん、安息日と輸血って何が違うの?

安息日も血の忌避も旧約聖書の掟

エホバの証人の輸血拒否による「無駄死に」

私の両親は熱心なエホバの証人だった。エホバの証人とはキリスト教を自称する新興宗教。ものみの塔聖書冊子協会が日本では組織運営の中心となっている。

私は、物心ついたときには既にエホバの証人の2世信者として育てられていた。2世信者とは親の宗教を強要される子供のこと。宗教2世とも呼ばれる。

私は、子供の頃に腕を骨折したことがあった。今から30年も前の話。小学校に入る前のこと。その骨折の手術に輸血が必要になった。

ものみの塔の教理では、輸血は厳禁。輸血イコール排斥処分となる。排斥とは、エホバの証人組織からの破門のようなこと。排斥処分になるとエホバの証人社会では村八分状態になる。
※2023年追記、輸血した信者は、排斥ではなく自動的に教団を断絶(=やめる)することになる。という理解が正しいようだ。断絶でも、エホバの証人側が信者を忌避する村八分状態になるのは変わらない。

ものみの塔がなぜ輸血を禁止しているかと言うと、聖書に動物の血を食べてはいけないと書かれているから。これは主に旧約聖書に書かれている事項。ものみの塔は、神とイスラエル人の古い契約を、現在の現実に強引に当てはめている。

紀元前の人々にとって、動物の血を食べる、血抜きをされていない生肉を食べるということは、ある種、致命的だった。現在のような冷蔵保存技術や、食肉の加工解体技術がないから。食中毒で一族全滅という事態も充分にありえた。

「無駄死に」を防ぐための施政的な決まり。日本でも明治時代までフグを食べなかった。そんなレベルの話。ものみの塔は、食血という概念をどこまでも飛躍させて医療行為にまで適用。結果、輸血拒否による「無駄死に」信者が発生している。

JWの「輸血しない方が良い3つの理由」が成り立たないワケ

輸血治療の普及を世界中に推進しているエホバの証人

安息日と輸血拒否の違い

“あれっ?エホバの証人の皆さ~ん、安息日と輸血って何が違うの?” の続きを読む