『宗教2世』の子どもたちの学校での苦難、求められる「配慮」と「共感」

学校と宗教2世の子ども

学校の先生と宗教2世

『宗教2世』、Session3-2より。『当事者たちは何を語るか?』。

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宗教2世の自助グループで語り合われたことで、宗教2世の子どもの学校での受難。

先生が子どもを受け止めきれていない
社会の規範と、宗教独自ルールがかち合ったとき、先生が権威勾配を使って、一方的に指導してきます

学校というシステムが、宗教を受け容れるように作られていないし、教員に宗教的個別理解以上の、さらなる2世被害者への助けを求めるのは酷かと。

先生の質に差があるので、期待しすぎると裏切られる。今年の先生は理解があった。しかし、来年の先生は真逆だったと。

この問題は、宗教2世の子どもにとっては死活問題。

宗教2世の子どもに対して、せめてもの「配慮」を

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宗教2世の証言、洗脳と禁止事項で縛られる人生、始まりは勘違い

始まりは勘違いに過ぎないのに

子どもに勘違いさせるには・・・

『宗教2世』Session3-2『当事者たちは何を語るか?』より。

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宗教2世の自助グループで語られたこと。

エホバの証人ではない宗教2世の体験だが、祖母が教祖だったために

自分は人よりも、そして母や妹よりも偉い存在なのだと勘違いして生活してきました

大人が子どもに対して、さもそれは事実だと教えれば、子どもはそれを信じる。始まりは勘違いにすぎない。

エホバの証人も同じで、まず、周りの大人たちが突拍子もないことを信じちゃっている。そして、その間違ったことを本気で子どもたちに教える。

子どもがその突拍子もないことを疑うのは困難。大昔の子どもたちは、大人から「地球は平らだ」と教えられ、それを疑うこともなく一生を終えた。

それと同じで、「ハルマゲドン」や「永遠の命」。普通に考えれば下らない冗談でしかない。しかし、周りの大人がそれを信じて疑わない残念な人ばかりだと、子どもはそれを信じざるを得ない。

そして、真っ向からトンデモ教理を否定してくれる人が出てこない限り、疑いを抱くのは難しい。

『宗教2世』が、「宗教の残響」から自由になるには?

救世主の到来を妨害するエホバの証人組織

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エホバの証人との関わりがもたらした悲劇の序章、『19歳の一家四人惨殺犯の告白』

エホバの証人の子ども向け勉強会とは

エホバの証人の騙され勉強会

昨日の記事の続き。『19歳 一家四人惨殺犯の告白』より。

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1992年に起きた市川一家四人殺害事件。この凶悪事件の犯人は、小学生のとき、エホバの証人の子ども向け勉強会に参加している。

そして、典型的な騙され方をする。

勉強会には、学校では絶対に得られない本当の仲間がいる、心を打ち明けて何でも喋ることのできる立派な大人たちがいる。学校より、ずっと魅力的で心地良い場所だった

そんなに簡単に人を信じちゃうから騙される。しかし、疎外感のあるリアルワールドから甘々のエホバの証人ワールドに来た人で、騙され素養のある人はこうなってしまう。

この勉強会で、エホバの証人は小学生の犯人にいい加減なことをふきこんでいる。暴力親を抱えていた犯人に

きみの使命は、お父さんとお母さんを変えることなんだよ

と言っている。そんな使命あるかよ。素人が他人の家庭の事情に口出しすると、火に油を注ぐだけ。

子どもの頃の犯人は、

聖書の教えを真剣に学べば、いつか自分の両親も分かってくれる、彼の家のように、笑顔の絶えない、平和な家になる、と信じた

信じたり、聖書を学んだり、念仏唱えたり、そんなことで決して人生は好転しない。

『19歳 一家四人惨殺犯の告白』、エホバの証人との関係は?

エホバの証人を起点に親子が崩壊

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市川一家4人殺害事件とエホバの証人、信仰と悲劇の交差点

子どもを騙すカルト

まるっとエホバの証人に騙される

昨日に続き、『19歳 一家四人惨殺犯の告白』の読後の話。

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この事件の犯人が後戻りできたかも知れない、中学2年生、救いを求めたとき。小学生の時に信奉したエホバの証人的なモノとしてキリスト教を求めた。しかし、当時中学生だった犯人の救いにはならなかった。

小学生時代にエホバの証人に出会っていなければ、中学2年生のときに救いを求める対象が異なっていた可能性がある。その場合、後の凶行に繋がらなかった可能性も考えられる。あくまでエホバの証人を「悪」と捉える私の偏見だが。

しかし、小学生の犯人が見事に心の底までエホバの証人に騙されているので、それが後の人生に影響を及ぼしていることは明らか。

犯人が書いた手紙は

「エホバの証人」へ誘ってくれた友人がいる。その家族の描写は別人かと思えるほど、優しく柔らかくなる。

まるっと騙されているので、ファンタジー感が出ている。単なる幻想。小学生だった頃の犯人が、作り物の、よそ行き用エホバの証人の家族ごっこを見せられていたことが想像に容易い。

手作りのパンやクッキーの甘い香りが漂う温かい部屋。暴力など無縁の、慈愛に満ちた優しいお母さんとお父さん

このエホバの証人家族に限って、体罰が無かったのかも知れないが、時代は1980年頃。エホバの証人がムチでビシバシやりまくっていた頃だ。私も生まれたばかりだったが、もれなくエホバの証人だった両親に体罰を受けていた。

エホバの証人の子どもの勉強会

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責任を転嫁する癖が救いに?エホバの証人からの脱会体験

とある元エホバの証人2世の生き方

エホバの証人2世を救う、「自分の責任ではない」と思うこと

週刊東洋経済2023/6/10号より。エホバの証人の特集ページも見開きで。

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宗教2世支援団体「スノードロップ」代表の夏野氏の言

大人になるにつれて、自分がされてきたことの重大さに気づいた。虐待をされたことによる心身の症状が今も続いている。普通に生きることにも体力が要る。ただ、自分の調子が悪くなったのは、自分の責任ではないと思えるようになった。苦しんでいる人がいたら、自分の責任ではないと思ってほしい

私も一応は虐待を受けて育ったのだが、14才の脱会以降は心身ともにすこぶる健康で、エホバの証人という宗教による後遺症はない。

私は、20才を過ぎるまでハルマゲドンを信じていたおバカさんだったのだが、精神への悪影響はそれくらい。体の不調はない。一度、円形脱毛症になったことがあるが、それは自分の行動で招いた運転免許取り消しになったとき。宗教は直接心身の不調に関係ない。

強靭な心身だからなのか、もしくは鈍感だからなのかと思っていたが、この「自分の責任ではない」と思っていたことが関係しているからなのではないかと考えた。

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「エホバの証人とは、ムチの宗教」、求められる反省と謝罪、責任の所在

エホバの証人の体罰親に求められることとは・・・

近年でもエホバの証人では体罰が行なわれていた

週刊東洋経済2023/6/10号より。

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本号にしっかりエホバの証人の記事が掲載されている。旧統一教会、幸福の科学と並んで掲載。しっかりカルト扱いされていて、元2世信者の私からすると感慨深いモノがある。

世間に正しくカルト認識されたように、現役信者たちにも正しくカルト認識される状況を作る。

記事内で、エホバの証人の10代女性信者が取材を受けている。今でも、強制的に現役信者であることを強要されている。信仰を強制されるって、いったいいつの時代なのか?彼女は、

小学校に入るまでは父親からベルトで折檻されていた

と書かれている。現在の10代の人でも、エホバの証人は体罰を受けている。

現在2023年で19才として、小学校入学は6才なので13年前。2010年には、エホバの証人の親が体罰で暴力を振るっていた。2010年、21世紀ですよ。残虐な宗教ですこと。

エホバの証人(JW)、統一教会と横並びに雑誌掲載

エホバの証人の体罰親、恨まれたまま死にますか?

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エホバの証人の体罰親がいる設定で、エホバの証人日本支部に電話

エホバの証人日本支部、エホバワードの連呼

エホバの証人日本支部との電話

エホバの証人日本支部に電話。今回は「いまだに子どもに体罰を行っているエホバの証人親がいて困っている」という設定で電話した。

私「そちらの信者で子どもに体罰をしている人がいるのだが、本部からやめるように指導できないか?」

子供の教育は各家庭に任せているという、安定の逃げ口上がくるかと思いきや、

エホバ「はい、こちらで管轄している地元のグループに連絡して確認していくことが可能」

私「やめるように言ってもらうことは可能か?」

エホバ「地元のグループがふさわしく援助するようにこちらから連絡することはできる」

出た。ふさわしくとか、援助とか。気持ち悪いエホバワード。地元の世話役が援助交際するわけですな。

エホバの証人日本支部へ電話、聖書に何が書いてあろうと「そんなの関係ねぇ!」

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行事不参加のエホバの証人生徒に対して、先生ができること

エホバの証人の生徒を抱える先生

宗教虐待を成立させる

昨年2022年末の厚生労働省の児童への宗教虐待Q&Aより。子供が行事参加を望むのに、宗教的理由で学校行事への不参加を強要すると、心理的虐待またはネグレクトに該当する。

本日の報道より、エホバの証人の子供を見かけたら児童相談所へ即通報を

エホバの証人(JW)の禁止事項まとめ~過酷なJW2世の子供の学校生活

エホバの証人生徒を抱えてしまった学校の先生に出来ることは何だろうか?

七夕などの学校行事に参加しないエホバの証人の子供がいたとして、次の質問をしてみる。

「もしも、エホバの証人でなかったら、行事参加するか?」

この質問に生徒は「Yes」と答える。そりゃそうだ。不参加な理由はない。

エホバの証人の子供でも、学校行事に参加するのが当たり前だとは認識している。その当たり前を妨害しているのが、「ハルマゲドンで滅ぼされる」というエホバの証人の歪んだ世界観。

子供が本心では参加が当然と考えている、つまりエホバの証人でなければ、当然のように参加したい、参加すると望んでいる行事を、歪んだ世界観で脅し、不参加に追いやっている。これで宗教虐待成立でしょ。児童相談所へ通報を。

「エホバの証人でなかったら、行事参加するか?」

この質問に対して、子供は事実でしか答えていないので、エホバの証人親に子供が責められる筋合いはない。その筋がエホバの証人親に通るかどうかは不明だが。

エホバの証人の親には、宗教虐待加害者になっていることを、先生、もしくは児童相談所から説明するべきだろう。子供にエホバの証人の歪んだ世界観さえ教えなければ、普通に行事参加していた。子供の当たり前を奪う宗教虐待ですと。

エホバの証人親は、歪んだ世界観という指摘に「真理ガ―」とか寝ぼけたことを言うだろうが、「その真理は世間では通用しません。ハルマゲドンで子供を脅すことは宗教虐待です」とハッキリ言ってやればいい。

教育者になりたいのなら・・・

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エホバの証人の輸血拒否文書「S-55」と「会衆へのお知らせ」の食い違い

食い違うエホバの証人の内部文書

エホバの証人組織の責任逃れ

昨日の記事の続き。エホバの証人日本支部に、児童虐待防止などを求める26,000筆の署名が提出された件。TBS NEWS DIGより。

輸血拒否は“事実上の強制” 「エホバの証人」幹部信者が告発 元宗教2世は「命失いかねない経験を…」

「自分たちの教え方でその人の人生が大きく変わるという認識を」

持ちえない教団の輸血拒否を指示する内部文書S-55。

そこには「子どもの輸血を拒否しろ」「輸血を認めていないと書面に明記しろ」と書いてある。

その文書に対して、エホバの証人日本支部は

「地元の世話役が親をサポートするために作成されたもので、医療に関する決定を下すのは親です」

と。安定の責任逃れ。

輸血拒否で子を殺すのは親であるということにしたいらしい。

S-55と会衆のお知らせとの間の矛盾

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2023/05/22、元エホバの証人2世信者グループが会見

宗教2世団体の記者会見

エホバの証人に蔓延したむちを根絶

2023/5/22に、元エホバの証人2世信者グループが会見を行った件。エホバの証人日本支部が信者に周知した「児童虐待」に関するゼロ回答文書。その不実に対する追求。

テレ朝ニュース
「エホバの証人」元2世らが会見 教団が信者に周知した内容は“不十分”

ここで会見の内容がすべて見ることができた。会見は、三団体が共通で出した声明文や、代表者のコメントなど。

エホバの証人日本支部の不誠実対応を端的にまとめつつ、パワーワードが出てくる。

かつて日本のエホバの証人の間では

むちが蔓延

していたと。「むちが蔓延」って、ヤバい暴力集団でしょ。さすがのカルト教団。

ほとんどの信者の間ではむちが虐待であるとの認識が欠如している

「愛のむち」であると、都合よくマインドコントロールされている。もしくは、幼稚な自己正当化を行い、過去の行いを顧みることのないエホバの証人の精神性からくる惨禍。

むちが根絶される

ことを望むと。こんなあたりまえなことを、声を大にして言っても伝わらないのがエホバの証人組織。

エホバの証人の輸血、建前でなく全面解禁を

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