終末予言に騙された可哀そうなエホバの証人、時は普通に流れていく

エホバの証人の予言とは関係なく、時は流れる

エホバの証人のカート布教に遭遇

夏休み最後の週末なので、子どもを連れて遊びに出かける。息子が、駅前でジュースを飲みたがったので、しばし休憩・・・しようとすると、香ばしい方々が集まり始めている。

このクソ暑いのに、週末土曜日にネクタイ締めてるのは・・・やっぱエホバの証人だよね。カート布教のためにわらわらと集合中。

都内某所にて、エホバの証人のカート布教に遭遇。平和な日常に紛れ込む、もはや不快とも何とも感じない、哀れなサーカス集団。

  • 60代男1人
  • 50代男1人(リーダー格)
  • 70代女1人
  • 60代女2人
  • 50代女2人
  • 40代女1人
  • 20代女1人

計9名の大所帯。

「ちょっとは涼しくなって良かったわねー。エホバに感謝ねー」とか言ってそうだけど、普通に季節だから。暑さに関係なく頭が沸いてるから、来ない終わりを宣伝しちゃう。

パッと見、親族大集合の様相なのだが、子どもはいなくて一番若いのが20代後半と思わしき女性。

その最年少女性、久しぶりにあったのか70代女性と邂逅の様子。

70代女性「(私、)こんなにお婆ちゃんになっちゃって・・・」

教団の予言する終わりが先延ばしになっている間に、想定外に歳を取った、という疑念を心のどこかに潜ませている発言。

20世紀末くらいに予言の成就、終わりを待ち望んでいたとすると、当時40代~50代。そこから30年近く経過してしまった。

取り返しのつかない、時の流れ。もはや、後戻りできないくらいに、何もかも奪われてしまった。哀れ。脳みそも焼かれてるんじゃないだろうか?

でもね。まだ何とかなる。というか、何とかしないと。

復活もハルマゲドンも起こらないんだから、そのままお迎えがきて、「カルトに人生を捧げた愚か者」のまま、一生を終えるつもりですか?

無惨だな。

人生を変えるなら、今しかないんだよ。この世の終わりは来ないけど、お宅の寿命が来ちゃうんだから。

ものみの塔協会、1914年の嘘と1995年の冗談

エホバの証人、可哀そうな人たち

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『みんなの宗教2世問題』:カルトに共通する究極の目的と被害者の共通項

宗教2世の共通項

カルトの究極の目的とは・・・

『みんなの宗教2世問題』1章『当事者たちのさまざまな声』。マイナー新宗教2世の話。昨日の記事の続き。

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この本の1章には、10人もの「カルト被害者」が登場した。本のタイトルどおりの宗教2世でなくカルト被害者が登場と書いたのは、体験者の属性がさまざまだったから。

エホバの証人や統一教会、創価学会の宗教2世から、オウム真理教の1世信者まで、マイナーな新宗教の2世に正統派プロテスタントの2世、親がマルチ商法にハマった人まで。

この本の中で、カルト化した親やカルト宗教の被害者を、私自身の元エホバの証人2世という視点で見てきた。

そこにあったのは、多くの共通点。

結局、宗教の教理なんてのは後付けで都合よく作られたモノ。カルトだと特にそう。本来の目的は、信者を支配し収奪すること。搾取のために、教理や組織の決まりが作られる。

そこに表れる信者の考え方や行動、周囲の人々や子どもが受ける被害、こういったモノには同類項が多い。最終目的が、信者の思考と行動をコントロールし、人生そのものを搾取することにあるのだから。

カルトの共通項

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世界は誰でも受け入れるのだから、親は宗教不要な生き方を示せ

親は子に、宗教不要の生き方を示せ

世界は、誰でも受け入れる

『みんなの宗教2世問題』1章『当事者たちのさまざまな声』。オウム真理教・ひかりの輪元信者の体験談。

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この体験者は大学生のとき、統一教会にも関係している。

社会からバッシングされているのに、これだけ強い信仰を持って頑張っているというのが、それは一体どういうことなんだろう、みたいなことを考えて、興味本位でビデオセンターにまで付いていった

世間のバッシングなど一切効かないのが、信仰という名のマインドコントロール。思考を操作・固定されているので、ちょっとやそっとのことでは顧みない。

オウム、アーレフ、ひかりの輪を振り返って

あらゆるカルト集団がそうなのかもしれないですけど、内部では人当たりがいいし、信仰している限りは、あるいは信仰してるふりをしてる限りは、大切にしてくれます

カルトは条件付きでだれでも受け入れる。ところが、実は普通の世界では、無条件で誰もが受け入れられている。犯罪者だとしても。たまに死刑になったり拘置されたりはするが、それでも受け入れられている。信仰しないことで存在を否定されたり、少なくとも日本では国外追放されたり、忌避されたりはしない。

カルトの世界は、

社会になじめなかった自分にとっては、ものすごく居心地が良い空間だなって思っていました。だからこそ続けてきましたけど、逆に言えば、この社会では居場所をなかなか見つけることができなかった、ということが一面ではあった

辛い現実からカルトに逃げている。カルトのユートピアに現実逃避している。

カルトの外の世界は、無条件で受け入れてくれる。そこになじむには、自分自身が変わるか、自分自身が見ている世界、その見方を変えるしかない。

『みんなの宗教2世問題』、おかしな世界観を信じてしまう理由とは?

親は、宗教不要の生き方を示すべき

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宗教にのめり込む前に生活を正せ、現代版やもめの寄付箱とは?

宗教とは金集め

おカネ大好き聖書

新世界訳聖書、コリント第一 16:2。

毎週の初めの日に,各自が資力に応じて幾らかを取り分けておくべきです。私が到着してから募金することにならないようにしてください

金を取り分けておくべき?べき?金まきあげる気まんまんじゃん。守銭奴が。

こういう批判をすると、「これは聖書に書いてあることなので、エホバの証人だけでなく、世界中のキリスト教会を批判することになる」とか、言われそうだけど・・・上等よ。

聖書のこの部分は、金を集めるために神の名を騙っている。宗教ってなんですか?キリスト教ってなんですか?はい、募金システムです。金集めです。コリントへの手紙が書かれた当時から、募金システムだったんだろ。

新世界訳聖書はエホバの証人の聖書だが、ちなみに、新共同訳でも似たような感じ。コリントの信徒への手紙16章02節。

わたしがそちらに着いてから初めて募金が行われることのないように、週の初めの日にはいつも、各自収入に応じて、幾らかずつでも手もとに取って置きなさい

「べき」とは言っていないけど、「取って置きなさい」と命令している。おカネ大好き!大好き!

ものみの塔協会がエホバの証人から搾取した102億円の寄付金を使い込み

宗教にのめり込む前に・・・

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おカネを信仰するマルチ商法、エホバの証人との共通点は?

カルトにハマる人

マルチ商法2世と宗教2世の類似点と相違点

『みんなの宗教2世問題』1章『当事者たちのさまざまな声』。マルチ商法2世の声。

もはや宗教ではないのだが、マルチ商法にハマる親とカルト宗教にハマる親の類似点を発見できる。

双方の子どもが決定的に違うのは、この体験談の人だけなのかも知れないが、マルチ商法2世の子どもがマルチ商法を行わない点。宗教2世の場合は、子どもの頃から徹底的に宗教活動を行わされる。

その意味では、マルチ商法2世という表現は、もしかすると適切ではないのかも知れない。「マルチ商法に狂う親を持つ子ども」というのが的確なのだが、長いので、この本ではマルチ商法2世としているのだろう。

『みんなの宗教2世問題』、謎の新宗教2世の体験談

おカネを信仰するマルチ商法

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『みんなの宗教2世問題』、被害者が加害者に転じる2つの構図

被害者が加害者に回る構図

宗教2世の被害者の加害性

昨日の記事の続き。『みんなの宗教2世問題』謎の新宗教2世の体験談。

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被害者の加害性について、この体験者は

自分の加害性、これは私だけでなく多くの宗教2世の回復の過程で直面する耐えがたい苦しみに共通するテーマではないか

と書いている。

私は児童期に教団で、自分そしてその信者のためになると言われ、それを妄信し、性的なものを含む虐待行為に加わり、苦痛を感じる一方で快感や優越感も感じていました。また直接献金を促したわけではないけれど、物の購入や入会を勧めたりもしました。

児童であること、騙されていたこと、逃げられない状況の2世信者だったこと、それらを鑑みて充分に情状の余地がある。

とはいえ、児童であったこの人から、被害を受けている人がいたとしたら?被害者の立場に立つと、相手が児童であろうとも被害は被害。

この問題、体験者のケースでは、性的虐待と勧誘という2つに分けて考える必要がある。

私にしてみれば、性的虐待もカルト勧誘も両方とも罪。しかし、法的な観点ではカルト勧誘の方は罪に問われない。なので、一旦別々に考える。

不屈の精神より、エホバの証人としての贖罪を手軽な行動で示せ

勧誘活動で被害者を増やす罪?

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『みんなの宗教2世問題』、謎の新宗教2世の体験談

謎の新宗教2世の体験談

謎の新宗教、2世信者の体験談

『みんなの宗教2世問題』1章「当事者たちのさまざまな声」から。謎の新宗教2世の体験談。

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謎の新宗教の、激しく怪しい儀式が紹介されている。

本番はダメなんですけど、性的なことを一部の人がやって、みんなで見ているんです。性器と性器の交渉には至らないようなことを

もう、普通に違法。乱交パーティーと一緒で公然わいせつ罪でしょ。宗教以前の問題。この変態騒ぎに、子どもも巻き込まれているので論外。

どこからどう見てもカルトなのだが、ここまで暴走すると止まらなくなる。体験談の女性は、中学三年生のときに教団内で集団による性的暴行にあっている。

何の宗教か分からないのだが、身バレの恐れが高い小規模の宗教らしく。現代の日本に、こんな宗教が存在するというのに驚愕。

性的虐待を受けた者が、加害者側に回るエホバの証人

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宗教2世の声、子どもは親を喜ばすために生きているわけじゃない

子どもは親を喜ばすために生きているわけじゃない

子どもに宗教を押し付ける2世問題の構図

『みんなの宗教2世問題』1章「当事者たちのさまざまな声」。創価学会2世の体験談。

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この人は、学会活動を

親が喜ぶからやっていた

子どもは、親を喜ばすために生きているわけじゃない。しかし、子どもは親を喜ばせたいと思う。それが、バカ親が子どもに宗教を押し付ける要因になってしまう。

子どもは自ら望んで宗教をやっているのではなく、親が喜ぶから仕方なく宗教をやっている。もしくは、親に怒られるから、嫌々宗教をやっている。宗教をやらないと生存できないから、耐え忍んで宗教をやっている。

初めて自分自身について悩んで、自分がまわりに合わせてばっかりで、からっぽかもしれないって思った

仕方なく宗教をやっている間に、本来の自分すら見失う。この人のように空っぽになる。

空っぽなら、まだマシな方で、自分が望んで宗教をやっていたと思い込み始める。そうなると厄介で、脱会が困難になる。大人になると、2世被害者のまま加害者側に回っていくことになる。

学会員の子どもたちを書道教室に通わせて、

新聞や選挙を頼んだりする
いま思うと子どもを使って、会員でない人を囲い込んでいた

子どもを道具にしている。

エホバの証人も勧誘に子どもを使う。子どもを体罰で縛っておいて、子どもがこんなにお利口になります。子どもの教育で悩んでいませんか?とやるわけだ。

さらに創価学会の場合は、選挙で勝つことが宗教活動の一環になっているという意味不明。エホバの証人の場合は逆に振れていて、選挙・投票の一切をしない。どっちもどっちだが。

『週刊東洋経済 2023年6/10号 宗教 消滅危機』より

カルト宗教の共通点

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20年後、30年後の自分を考えると、現役エホバの証人は脱会一択

20年後、30年後の自分を考える

40代のエホバの証人、果たして社会復帰できるのか?

生まれつきのエホバの証人2世や3世だったという人。子どもの頃から宗教漬け。そして、今でも現役エホバの証人で、現在40代付近というのが、私の同世代。

私は、そういうお先真っ暗な人たちに、エホバの証人をやめろと言っている。

私の場合は、14才でエホバの証人をやめて自由になった。洗脳がとけたのは20才を過ぎてからで、いろいろと後遺症もあった。しかし、とりあえず14才以降は、生活の全般においてエホバの証人に縛られることは無かった。

この30年間の差、とりあえずエホバの証人から自由だった者と、そうでない者。20代、30代をエホバの証人として過ごした者とそうでない者の差。

30年という時の重み。

今まで、その重みをあまり実感せずに、「エホバの証人をやめろ」「エホバの証人はやめられる」と言ってきた。

子どもの頃からエホバの証人社会しか知らず、20代~30代もエホバの証人として過ごして、40才付近になった。それで、果たして、社会復帰できるのか?

とりあえず、怖いだろうとは思う。無知は恐怖だ。

ならば、知ればいい。

いきなりでなくても良い。エホバの証人をやめることを想定して、世俗のポジションを固めていく。経済的・精神的拠り所を、エホバの証人以外の世界につくる。

人生において不可能なことなんて無い。40代で引きこもりなんて人に比べれば、まだ生まれつきのエホバの証人で40代という人の方が社会復帰しやすいだろう。

この世を彷徨うエホバの証人たち、人生は今からでもやり直せる

20年後、30年後の自分を考える

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余計に厄介?正当派プロテスタントがカルト化した家庭

正統派宗教がカルト化した家庭では・・・

正当派プロテスタントがカルト化した家庭

『みんなの宗教2世問題』、1章「当事者たちのさまざまな声」。正当派プロテスタント2世の体験談。以前から、カルトでない宗教にも2世問題があるとは言われていた。純正カルト出身の私からすると、「へー、そうなんだ」くらいの感想しか持っていなかった。

頭か心が弱い親が、何に依存したかの違いで、宗教2世問題はいわゆる毒親との問題とされる部分がある。

エホバの証人だったら、輸血拒否に児童虐待、児童性虐待、そして極悪教理のハルマゲドンと、360度どこから見てもカルトなので、糾弾しやすい。自分自身や親の過去だとしても全否定しやすい。

というか、全否定しないとダメですよ。一部容認している時点で、だいぶ怪しい。本当に、エホバの証人という病が癒えているのか?全快していなくとも、快方に向かっているのか?

エホバの証人の「中には良い人もいる」「良い教えもある」という主張はヤバいですよ。そんな程度の良いモノなんか、世界に満ち満ちている。

エホバの証人だった過去をトータルで見れば、大きなマイナスであることは間違いない。だったら、とっとと切り捨てて前進するしかない。

とにかく叩かれる、エホバの証人2世の子ども:『みんなの宗教2世問題』より

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