衝撃告白:超常現象的なウソ偽りで、子どもたちが危険に晒されるカルトの実態

友だちがつくれない宗教2世

『みんなの宗教2世問題』1章『当事者たちのさまざまな声』より。マイナー新宗教2世の体験談。この記事の続き。

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王道カルトのエホバの証人と、マイナー新宗教カルト。両者の間に共通点がある。

毎週末、イタコ婆の口寄せ儀式に連行されるマイナー新宗教2世、毎週末、エホバの証人の王国会館での集会に連行されるエホバの証人2世。

私の週末はこのように退屈な宗教儀式によって奪われ続けた。友人と鬼ごっこで遊んだり、ゲームに興じたり、お出かけする時間なんて無かった。気がつくと、友人を作ることすらできなくなっていた

普通の子どもが遊んでいる時間に、しょうもない集会に連行されていた。流行っているゲームのことなど知りようもない。エホバの証人の場合は平日の夜にも集会がある。私は、平日の集会の日は外で遊ぶことが許されなかった。

これでは、なかなか普通の友達を作ることができない。

子どもの思考を操作する、超常現象的なウソ偽り

本書では、マイナー新宗教のカルト感あふれる「火渡り」の行事に臨む心境が、吐露されている。

当時のわたしには、信仰の自由も、拒否権もなかった。親に見捨てられれば生活がままならない、脆弱な地位にあった幼いわたしは、恐怖を抱きながらも教えに従い、言われるがままに火の上を渡った

そして、当然のように足の裏をヤケドする。

この悪行に対して、「エホバの証人はこんなことしていない」とか、「火の中に飛び込んだりする修行は他の伝統宗教や祭礼にも存在する」と言う擁護意見。寝言は寝て言え。論点のすり替えに過ぎない。もしくは文脈読み力がゼロなのか。

親が保護者という立場を利用して、子どもに望まぬ行為をさせる。しかも、それが生命・身体の危険をはらむという事態。

エホバの証人の場合は、輸血拒否から体罰まで、充分にこれに該当する。

対して「子どもが望んでやっているかも知れない」という反論が、カルト擁護者から出てくる。たとえ、子どもが望んでいたとしても、エホバの証人をはじめとするカルトには、その望ませ方に問題がある。

望ませている、つまり、思考をコントロールしている。エホバの証人の場合は、ハルマゲドンで。この新宗教の場合はイタコ婆が偽っている霊力で。だいたいのカルトも似たようなモノだろう。

超常現象的なウソ偽りで、子どもに恐怖を抱かせる。その上で、子どもたちに下らん宗教活動を行いたいと、望ませている。

エホバの証人の場合は、恐怖の源泉になっているハルマゲドンが巨悪な発想。ハルマゲドンとは、世界中の無垢の人々を滅ぼし尽くすという、圧倒的暴力による一方的な現状変更。

巨悪すぎてウソ丸出しなので、良識ある人類のほとんどが相手にしていないだけ。


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