マルクスとアダム・スミス、誰だっけ?エホバの証人の知らない3次元世界

マルクスにとっての資本とは・・・

『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する』5章、『宗教と「資本主義経済」の密接な関係』から。

アカデミックな内容で、もはや何のためにこの本読んでいたんだっけ?という状態だが、興味のあった点をメモ代わりに。

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マルクスの議論のなかで、資本は、「蓄積を目的とする」とされており、その点では主体的な存在と見なされている

蓄積された資本が意思を持ったかのように、金が金を呼ぶ状態。

マルクスの資本というものは、ユダヤ・キリスト教において世界を動かす根源的な存在であり、究極の主体となっている神に限りなく近いもの

もはや神であると。この神は

ひたすら自らを増殖させていることを目的とした利己的な存在であり、人間の幸福というものを必ずしも考えない存在

人類を崩壊させてもかまわないとする恐るべき神

組織の維持・拡大を目的としているものみの塔と、人類の滅亡を企てる神エホバという構図に似ている。

マルクスの視点で共産主義社会を展望すると、資本は自己中神のように見える。

『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する』、やむにやまれぬ事情でカルト堕ち

神の見えざる手

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エホバの証人の統治体も、それに信仰を置く信者も神憑り

統治体も言わば神憑り

『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する』から。
3章『世界同時多発的に起きる「宗教消滅」』

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  1. 韓国のキリスト教、とくにプロテスタントの宣教師のなかには、説教壇で神憑りするような、日本でいえば新宗教の教祖にあたるような人間たちも少なくない。あるいは、宣教師の熱狂的な説教によって、信者たちが神憑り状態に陥ることもある

エホバの証人の場合は、末端信者に神が憑依することも、壇上の演者に憑依することも一切ない。その代わり、統治体というエホバの証人の最上層メンバーは神からの唯一の伝達経路ということになっている。

つまり、エホバの証人の場合、最上層の統治体が霊感を通じて神やら何やらが憑依している設定になっている。

その設定を良いことに、統治体は聖書を独自解釈しまくり。ご都合教理を作りまくっている。

血を食べるな→輸血拒否

戦いを学ばない→兵役拒否、武道拒否

霊感憑依集団の統治体の存在根拠も、聖書の独自解釈。

エホバの証人の統治体は、神憑りを根拠に全世界1000万人信者の上に君臨し、信者の人生を搾取している。

エホバの証人の統治体の聖書的無根拠~すりかえ

エホバの証人もバカっぽいカルトと大差ない

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『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する』、やむにやまれぬ事情でカルト堕ち

孤立

宗教には金がかかる

『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する』Amazonのkindleunlimitedだと無料だったので読み始めた一冊。

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序章から。

日本の宗教は確実に衰退の兆候を示している

新宗教だけでなく、既成宗教も。既成宗教はともかく、カルトな新宗教で手痛い目に遭った身としては、新宗教には消滅してもらいたいと個人的には思っている。少なくともカルトなエホバの証人には。

宗教の今を考えることは、資本主義の今を考えることでもある

精神世界に存在していそうな宗教ではあるが、現実には金が無いとやっていけない。それは既成宗教でも新宗教でも同じ。

特に既成宗教だと、寺社仏閣のような建築物が文化的価値を有していると維持管理に費用がかかる。建物だけでなく、伝統的な建築工法も含めた伝承が必要になる。エホバの証人の王国会館のような素人建築とはわけが違う。

新宗教でも、幹部クラスが甘い汁を吸うには金が必要。エホバの証人の統治体メンバーの移動はファーストクラス。さらに統治体は信者の上納金だけで飯を喰ってるわけで。

金を集めるには信者を多く集めるか、多額の上納金を払う信者を集めるか、他は税金対策したり、信者を労働力として使ったり。この点がまさに宗教と言えども資本主義ということなのだろうか。本章に期待。

やむにやまれぬ事情でカルトに堕ちる

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親のカルト活動に対する免罪符など存在しない理由とは

カルト親に免罪符を与えない

AmazonのKindleで読める『元宗教二世たち山上容疑者を語る: ありそうでなかった!多宗教二世たちの対談』

「みんなはどうやって、教会と距離を置きましたか?」をお題にしての対談。

出てきた話題が、カルトをやめない親のこと。

毎日一生懸命宗教活動に邁進して、日々充実していて楽しそうなので、それが本人にとっての幸せなら、もうこのまま一生それで良いのかな・・・(注意:他人に強制しないでいただければ←重要)って思ってしまってなかなか止めろとは言えずにいます

本人の幸せで、周りに被害が来てないなら、ほっといてもいいような気もする・・・それを取り上げちゃうと生きがいがなくなりそう

こういった意見。気持ちは多いに分かるのだが、私は賛成できない。

例えば、オレオレ詐欺集団に身内が入っている。しかし、その身内本人はオレオレ詐欺はしていないと。それが許されるのかということ。

そのグループは詐欺だけやっているわけでなくて、いろいろと他の活動もしている。自身の身内もそのグループに加わってはいるが、詐欺をはじめとする犯罪行為には一切加担していない。グループの会合などに顔を出すが、詐欺行為はしていない。

それならOKかと言うこと。ダメでしょ。犯罪組織と手を切らせるでしょ。カルトもそれと同じ。

カルトグループに属するコトが生きがいになっている、グループの人しか助けてくれる人がいない。そのグループの他人に迷惑をかけない活動を一生懸命やっていて幸せそう。そんな理由は、カルト組織に属することの免罪符にはならない。

確かに、犯罪組織が摘発されたとしても実際に手を汚していないし、命令を出す側でもなかったとしたら、裁かれることはないかも知れない。「私はお茶くみ専門でした」となれば無罪放免かも知れない。

でも、それでは良くないでしょ。悪い奴らとは縁を切らせるべき。

カルトに属するコトが、既に社会に害をもたらしている

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エホバの証人の集会部屋、恨みと無念の集積地で・・・

自宅でエホバの証人の集会が開かれる恐怖

容疑者の41才という年齢について考えられること

昨日の記事に続いて、YAHOO!ニュースから。

宮台真司さん襲撃犯、死亡したのは「エホバの証人」集会所だった!近隣住民が見ていた“事件直後の異変”

容疑者の年齢は41才、安倍元首相暗殺の山上容疑者と近い。私とも近い。この年代って何かあるのか、と考えざるを得ない。

まず考えられるのは就職氷河期。カルト宗教が、ただでさえ厳しい就職活動の邪魔をしたということは充分に考えられる。そこから事態を悪化させ、道を踏み外す。

あとは、親世代がカルト宗教に堕ちやすかったりするのかということ。親世代は団塊の次の世代。総中流化とバブルの中で感じた孤独や違和感を埋めたのがカルト宗教だったのか。ここは一概には言えない点で考証も難しい。

現時点での事実は次のことだけ。

社会のひずみの影響を受けた者が、暴力で発散させる悲劇が連続して起きた。今回の2件の事件に関しては、その社会のひずみの主要因がカルト宗教である可能性が高い。

元エホバの証人の無念と恨みが積もった集会部屋

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宮台真司さん襲撃犯、「エホバの証人」集会所で・・・

宮台真司さん襲撃犯の続報が・・・

今朝のYAHOO!ニュースから。

宮台真司さん襲撃犯、死亡したのは「エホバの証人」集会所だった!近隣住民が見ていた“事件直後の異変”

数日前から

  • 容疑者自殺
  • 容疑者の母親が熱心なキリスト教系信者で勧誘しがち、統一教会ではない
  • 住宅地図に自宅が宗教施設として掲載

といった情報がでていて、もしやと思っていたら案の定、本日の続報でこの宗教は「エホバの証人」と。

統一教会でないキリスト教系で、勧誘大好き。ご近所さんからの耳目を集めているとなれば、エホバの証人だろうと期待していたところ。

期待というと不謹慎だが、私が期待しようが祈ろうが現実が変わるわけではない。被害者、加害者、及びそれぞれの家族の現実が変わるわけでもない。

なので、あえて正直に書くと、期待していた。容疑者の人生に複雑に絡まったのか、単にすれ違っただけなのかの、キリスト教系の宗教が「エホバの証人」であることを。

ご近所様に注目されるようなキリスト教系宗教で、統一教会でなければ、信者の数からいっても「エホバの証人」である確率も高いだろうと思っていたところで、本日の報道。

エホバの証人になると不幸になるのは、ものみの塔公認の事実

「暴力と死」と「エホバの証人」

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エホバの証人になると不幸になるのは、ものみの塔公認の事実

個人の選択と行動の結果、信者が苦しんでも構わないという教団

昨日の記事に続いて東洋経済ONLINEから『宗教虐待で心を病んだ兄が親から絶縁される残酷』。

基本的にエホバの証人2世は不幸になる。このご時世に、自由を過度に制限された人間が楽しく生きられるわけがない。

エホバの証人2世の不幸について、本誌が取り上げているのは同教団の「排斥」という仲間ハズレにするシステム。戒律破りの信者をのけ者にする仕組み。家族でも同様。

「排斥」は、家族であっても関係なしに適用される。子どもにとって、親から忌避されるのは辛い。

そのことを、本誌の記者がエホバの証人日本支部に取材している。お宅の宗教は「排斥」システムで2世信者を不幸にしてますが、その点どうなの?と。

教団広報部の回答は

エホバの証人は皆、聖書の考えを学び、受け入れ、実践することを個人的に決定します。

・・・中略・・・

聖書的な意味での悔い改めを示さない人だけがエホバの証人の会衆から除かれます。したがって、排斥は個人の選択と行動の結果です

個人の選択と行動の結果、信者が「排斥」になって苦しんでも構わないというのがエホバの証人組織の見解。さすが、溢れんばかりの愛に満ちたカルト組織「エホバの証人」。

エホバの証人になると苦しみ、不幸になる

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日本円大好きな神様、駅前カート罰ゲームが大好きな神様

カルトの搾取システム

『元宗教二世たち山上容疑者を語る: ありそうでなかった!多宗教二世たちの対談』、AmazonのKindleにて。「宗教に対して1番許せない事は?」。

対談なので話が展開する。カルト信者が抱く妄想、

これだけ献金してるんだから、全部神様が助けてくれる

というモノ。対談している元2世信者はそんな妄想を抱いてはいないのだが、親世代の1世信者が抱く強い妄想。

神様シールド

と表現されている。

エホバの証人も同じ。エホバの証人の場合は貧乏なので、金でなく時間を貪り喰われる。

「こんなに奉仕したんだから、全部エホバが助けてくれる」

そんなわけないっての。金の切れ目が縁の切れ目。献金辞めりゃ縁も切れるし、活動辞めりゃそっぽを向かれる。

まず、そんなに日本円が欲しい神なんていないだろ。セコ過ぎ。そんな神なんて役に立たないよ。助けてくれない。

あとは無限に奉仕時間を要求する神、無能ですか?自分で何とかしろよ。一軒一軒、呼び鈴鳴らしたり、駅前で「聖書を無料で学べます」って立って不審者だと思われたり。そんなことしなくても、全知全能の神様なんだからテメーで何とかしろっての。

この一連の流れは、金や時間、つまり信者の人生を貪り喰うためのシステム。そこに神は存在しない。カルトの神は役に立たないというか、存在すらしない。日本円大好き、街頭カート布教という罰ゲーム大好きなんて神様がいるわけない。

エホバの証人という盲信者、あなたは山上容疑者をどう思うか?

組織に捨てられるのが怖くて搾取システムから抜けられない
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誰にも分って貰えない、カルト宗教2世だからこそ・・・

誰にも分って貰えない、カルト宗教2世問題だけど・・・

AmazonのKindle『元宗教二世たち山上容疑者を語る: ありそうでなかった!多宗教二世たちの対談』から。

「宗教に対して1番許せない事は?」の質問。対談形式なので話が逸れていく。宗教2世の悩みについて

宗教と縁のない普通の家庭で育った人には一生理解できない、分からない悩み

との発言。たしかに、家庭に宗教問題なんか抱えてない人のほうが圧倒的に多くて、宗教的マイノリティが理解されるのは難しい。一定の理解を示す人がいても、圧倒的共感や完全な理解など得られるはずがない。

ところが、それは誰だって同じ。自分たち宗教2世だって、全く別な問題を抱える人のことなど理解できるはずがない。人は実体験したこと以外は想像するしかない。

誰だって悲しいことや辛いこと、人に言えないことの一つや二つあると、「想像」してみる。すると、自分のエホバの証人2世という恥さらしな出自だって、もしかすると、自分だけが抱えた辛さではない、と思えてくる。

誰にも分かって貰えなくても、違う問題で同じ不理解に苦しむ人がいると考えれば、辛いのは自分だけじゃないと前向きになれる。そして、宗教2世という問題を抱えた人たちは、自分が抱える問題ゆえに他人に優しくなれる。他人に対する不理解ゆえに攻撃したり、苦しめたりしないように、自分の境遇から学ぶことができる。

もちろん、宗教2世どうしであれば、抱える問題に対する共感度や理解度は上がる。ところが、抱える問題にも強弱あり、回復度も人さまざま。理解して貰える量を過剰に見積もると、失望することにもなりかねない。

人は自分のことですら、よく理解していない。ましてや他人のことなど理解できるはずがない。完全に分かり合うことなどない。

エホバの証人という宗教に対して1番許せないことは?

宗教2世被害者の現在地、経由地

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家族を不幸にするカルト、神と聖書のあいだに介在するカルト

家族を不幸にする宗教、エホバの証人

AmazonのKindleで読める『元宗教二世たち山上容疑者を語る: ありそうでなかった!多宗教二世たちの対談』。「宗教に対して1番許せない事は?」の質問。

本書内の対談で出てきた意見

宗教によって子供が不幸にされてるのに「幸せ」について語るな!と言いたい

エホバの証人の場合も、家族持ちの信者の入り口は家庭の幸福・子どもの教育をネタにしたものが多い。エホバの証人はあなたの家族生活を幸福なものにしないのだが、勧誘する時は逆、さらにはエホバの証人にならないと不幸になる、というような物言いをする。

輸血拒否で不毛に死んだり、献身してすべてをエホバの証人組織に捧げることのどこが家族生活を幸福にするのか、詳しく説明して欲しいのだが。

脱会した者は排斥と称し、家族でも最低限の接触しか許さない。それのどこが家族の幸福?家族よりも信者間の結びつきを優先させる。端的にエホバの証人は家族を不幸にする宗教。

神と聖書のあいだに

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