新世紀、ハルマゲドンに怯える元エホバの証人2世の生き方

エホバの証人の最終戦争ハルマゲドンに怯える

私は、家族全員がエホバの証人という家庭で育った。私は、14才までをエホバの証人2世として過ごしたが、中学2年生の秋に自分の意志でエホバの証人をやめる。

そして、自由気ままな高校・短大生活を送る。いつハルマゲドンが来てもいいように、やるべきことをすべてやり尽くす毎日を過ごしていた。そして21世紀になった。ノストラダムスの予言もはずれ、エホバの証人の唱える終わりの日、ハルマゲドンも勃発しなかった。

ハルマゲドンとは、ものみの塔協会の教理のひとつ。絶対神エホバが邪悪なサタン一派を一掃し、エホバの証人以外の人間がすべて滅ぼされ、地上がクリアにされる。その後、地球は千年王国と呼ばれる楽園になり、エホバの証人はそこで永遠の命を享受するというファンタジー教理。

ハルマゲドンのため、私は新世紀を迎えることなく死ぬだろうと思っていた。ところが、無事に21世紀がやってきた。私は短大を卒業し、就職しなければならない時期になる。

無為に青春を浪費し、破滅的な生き方をする元エホバの証人2世

就職先は適当に選んだ。会社の立地が街中で、休みが多くて、といったそんな安易な理由。就職しても、どうせ定年まで勤めるということもなく、ハルマゲドンが起こる。この世界もろとも私も滅ぼされると思っていたので、どうでもよかった。

私は、14才の段階でエホバの証人をやめ、短大過程まで進学できていたので就職先には困らなかった。時代は就職氷河期真っただ中だったのだが、簡単に就職できたのはラッキーだった。

就職活動は片手間にして、当時熱中していたパチンコに精を出し続けた。

この頃は、こんな安易な生き方をしていた。

明日にでもハルマゲドンで死ぬかも知れない。日々、勉強して、将来有望かつ安泰な会社に就職する。そんな営々と積み重ねる日常を、神エホバがむごたらしくも破壊してくる。こう信じていたのだから仕方がない。

私は、目の前の楽しみ、欲望だけに忠実に生きていた。健康に気を使う必要もない。タバコも酒も好きなだけ、異性との交際も適当、不特定多数相手、風俗店にも出入りしていた。車に乗ればメーターが振り切れるまでスピードを出して走らせていた。

エイズになろうが、肺がんになろうが、交通事故で即死しようが大差ない。いずれハルマゲドンがくれば、すべて無に帰する。無茶な生活を行いながらも、いつ死んでもいい覚悟ができていた21世紀の初め。

しかし、遂に私の洗脳が解ける瞬間がやってきた。熱心なエホバの証人だった両親によって、生まれた頃からものみの塔の教理に思考を操作されてきた。天にエホバ、キリストが君臨し、サタンをやっつけるハルマゲドンは必ず起こると信じ切っていた。

22才から23才頃のこと。ふとインターネットでエホバの証人について調べた。「14万4000人の残りの者」ってどうなっているんだっけ?この疑問が始まり。

ハルマゲドンに怯えていた高校生活は
20世紀末、ハルマゲドンに怯える元エホバの証人2世


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