厳格に管理されるエホバの証人の子ども、サバイバルしたのは奇跡

偶然、サバイバルしたエホバの証人2世

禁止事項の多い、エホバの証人の子ども

私が子どもの頃、何をするにしても両親の許可が必要だった。両親の許可と言っても、両親自身の裁量ではなく、ものみの塔の教理によって判断された。

わが家は、エホバの証人というカルト宗教の完全マインドコントロール下にあった。

小学生くらいの年齢になると、エホバの証人の2世信者は、ものみの塔の教理を頭に叩き込まれる。

そのため、サバイバルゲームがしたいだとか、友達と初詣に行きたいなどと言い出すと、親にこっぴどく怒られる。明らかにものみの塔の教理に反しているから。親に聞くまでもなく、自分でNGと判断してしかるべきということ。

エホバの証人は戦い・戦闘系が一切禁止。他宗教に関わることも厳禁。クリスマスだとかバレンタインといった、楽しい行事のすべてが禁止だった。

微妙な判断が必要なことについて、両親に許可を求めることになる。地域の行事であるキャンプに行きたいとか、このテレビ番組が見たい、そういったこと。

学校外の任意参加の行事について、私の親からは基本的に許可が出なかった。両親は、この世の人々との交流は不必要で悪影響をもたらすと思い込んでいた。これは、ものみの塔の指導の影響。

そのため、任意参加の行事への参加は、エホバの証人の教理に反していなくても、ほとんど認められなかった。

エホバの証人の親によって禁止されるテレビ・音楽

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この世を彷徨うエホバの証人たち、人生は今からでもやり直せる

人生は、今ここから

元エホバの証人の生き方とは

私は、20代半ばで会社を辞めてパチプロになるという決断をした。真面目な会社員であるということは、私の主義に反すると考えたから。私の主義とは反ものみの塔、非エホバ的生き方。

ものみの塔のせいで、私は一般的な子ども時代を送ることができなかった。さらに家族をも失った。

この頃の私は、ものみの塔に対する復讐として、エホバの証人を全否定した生き方をしなければならないと考えていた。

エホバの証人のように真面目であってはならない。不真面目で自堕落な生き方をしなければならない。そうしつつ人生をエンジョイすることが、ものみの塔に対する復讐だと勘違いしていた。

この勘違いと正しい復讐の方法は前の記事

元エホバの証人に欠如する、辛抱強さ

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20世紀末、ハルマゲドンに怯える元エホバの証人2世

世紀末を元エホバの証人2世はどう過ごしたのか?

エホバの証人の両親が、急に放任主義になった理由

私は中学2年生の秋にエホバの証人をやめた。そして高校へ進学、気ままな生活を送る。高校2年の頃から、喫煙、飲酒を始め、家にも帰らないような生活を始めた。

その頃は、両親もまだエホバの証人だったが、特に厳しく言われるようなことはなかった。

両親にしてみれば、私がエホバの証人をやめてしまえば、それ以降どこまで道を踏みはずしても同じことだった。どうせハルマゲドンというこの世の終わりで死に別れる。それなら、息子の生活態度がどうだろうと関係ない。

完全な放任だった。手に負えない、というのもあったのかも知れない。一番は、両親はエホバの証人基準しか持ち得なかったので、どうして良いのか分からなかったのだろう。

エホバの証人の脳裏には、ハルマゲドンが常に焼き付いている。神が下す裁きの火による、この世の終わりがハルマゲドン。この最終戦争を生き残れるのは、エホバの証人だけという設定になっている。

エホバの証人は、ハルマゲドンへの恐怖により、精力的に宗教活動を行っている。

エホバの証人基準で不適切であれば、ハルマゲドンで滅ぼされる。両親にしてみれば、私がハルマゲドンで死ぬのなら、現在の世界で喫煙していようが、警察に捕まろうが同じことだった。

私の両親は、親として不適切だった。その理由はエホバの証人だったから。ハルマゲドンという妄想に囚われ、子どもの教育を放棄。

元エホバの証人2世に残された時間

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エホバの証人2世が脱会宣言をしたあとの注意点3つ

エホバの証人脱会宣言の後

エホバの証人脱会宣言をしたあとで気をつけること3つ

  1. 絶対折れない、譲歩しない
  2. 教理の論争はしない
  3. 家族関係はあきらめる

私は一人っ子で、両親との3人家族だった。両親は狂信的なエホバの証人で、私は当然のように生まれながらのエホバの証人の2世信者だった。

エホバの証人をやめる宣言をしたのが14才の秋。とある晩のエホバの証人の集会に出かける直前のこと。

両親は集会に出かけ、私はエホバの証人の集会に行かなくて良い、初めての自由な夜を満喫していた。両親が帰ってくれば、「集会にもう行かない」宣言をしたことを、問いただされるのは目に見えている。

この日の記事は
エホバの証人2世が脱会宣言する際の3つの極意(親に対しての告げ方)

集会から帰ってきた両親は、予想外に穏やかな態度だった。2時間の集会中にクールダウンされた様子。感情的にくれば、感情的に返すことになり、そのまま決裂も覚悟の上だったのだが。

何事もなかったような親に対して、私は徹底抗戦。

注意点1.絶対に譲歩してはいけない

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エホバの証人2世が脱会宣言する際の3つの極意(親に対しての告げ方)

脱エホバの証人宣言の後、清々しい夜空が待っている

エホバの証人の子どもが脱会宣言をするときの3つの極意

私のエホバの証人脱会宣言が成功したポイントは3つ。

  1. エホバの証人活動に身が入っていないアピールを、事前にしておく
  2. 集会の前に宣言する
  3. その集会で、親に割り当てがある

私の過去の経験を振り返りながら、上記3つの極意を紹介。

エホバの証人2世の停滞

エホバの証人をやめたくてやめたくて仕方がなかった14才の秋。

生まれながらにエホバの証人2世だった私は、親の期待を裏切り、両親を傷つけることが怖かった。そのため、「エホバの証人をやめる」と両親に告げることがなかなかできなかった。その悶々とした日々が、私の人生で一番辛い時期だった。

親を傷つけることを考え、脱会できないまますごすうち、「エホバの証人をやめる」宣言をする瞬間を、比喩的な夢にまで見た。

この夢の話は、両親を裏切ることに心を痛めるエホバの証人2世

行くべき道は決まっているのに進めない。この頃はとても苦しかった。エホバの証人の親には、子どもたちにこんな思いをさせる権利はない。

エホバの証人脱会宣言をした清々しい夜

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親の限定的愛情に縛られる、エホバの証人2世の子ども

悩み続けるエホバの証人の子ども

笑えないエホバの証人2世

私は、生まれながらにしてエホバの証人2世として育てられた。

エホバの証人というのは、自称キリスト教系の新興宗教。日本ではものみの塔聖書冊子協会が組織の維持・運営を行っている。2世というのは宗教2世被害者のこと。親の1世信者によって宗教を強制された子どものこと。

私は、小学生の終わり頃にはエホバの証人をやめたいと思い始めた。そして、中学1年生のときに、エホバの証人を早々にやめることを決断する。1990年代前半のこと。

この頃の私はサッカーに熱中していて、エホバの証人活動に奪われる自分の時間を、自分の好きなサッカーに使いたかった。

一方、幼い頃からのエホバの証人の洗脳で、私は本当にハルマゲドンという世界の終わりがくると信じていた。

そして、私はものみの塔によって禁じられているマスターベーションをやめることができなかった。その罰で、ハルマゲドンで自分の身体が焼き尽くされる覚悟もできていた。

どうせ残り短い生であるならば、好きなサッカーを思いっきりやりたかった。

エホバの証人をやめるという決断をしてから、実行に移すまで1年近く時間を要した。この時期が私の人生の中で一番辛い時期だった

この15年後、私は無茶苦茶な生活をしていて、借金だらけの上、自動車免許取り消しになったりと人生絶賛迷子中。頭髪に円形脱毛症ができるほどのストレスだった。

それでも、エホバの証人をやめられずにいた14才の頃に比べれば、格段に楽しかった。何かちょっとでも面白いことがあれば、笑うことができた。14才の私は、一瞬たりとも笑うことのできない闇の中にいた。

エホバの証人一家の根底は嘘、エホバの証人家族が機能不全に陥る理由

両親の限定的愛情に縛られる、エホバの証人2世

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オカルト禁止のエホバの証人が、異常な教理に振り切れる不思議

墓参り禁止のエホバの証人

エホバの証人の占いと墓参り

エホバの証人というのは、ものみの塔聖書冊子協会を指導的役割とする自称キリスト教系の新興宗教。私は、両親がエホバの証人だったために、この宗教を押し付けられた。いわゆる2世信者。

ものみの塔の教理では、占いや墓参りは禁止。そのため、私は現在に至るまで一度も墓参りに行ったことがない。両親もかつては狂信的なエホバの証人だったので、自分が入る墓というものを用意していない。

私の一家はどこの墓に入ることもなく死んでいく。墓参りも墓の掃除・手入れしたこともない親族の墓に入れてくれというのは、今さら言い出せない。

今でもお彼岸の時期になって、ちょっとした会話の節々に墓参りの話が出ると、エホバの証人2世だった自分と他人との違いについて、まざまざと感じざるを得ない。

(※2023年追記。一昨年、墓参りデビュー済)

ものみの塔は星占いを占星術と呼び、信者たちに禁止している。当然、星座占いだけでなく、生まれ年や血液型による占い一切が禁止。

他愛ない占いのすべてがエホバの証人には禁止されている。私も子供の頃に、占いの本やテレビの占いについて、学校の友達についていけず寂しい思いをした。

禁止事項の多いエホバの証人2世の学校生活は苦難の連続~エホバの証人のできないことまとめ

墓参りはもっと厳格に禁止されていて、墓参りしたことが見つかるとエホバの証人組織から追い出される排斥処分になる可能性がある。今でも、私は墓地に近づくとちょっとした違和感を覚える。子供の頃から仕込まれた習慣は簡単には抜けない。

高齢化が進むエホバの証人たちには入る墓がない。身体を燃やし尽くされておしまい。一生を捧げたものみの塔という偶像は、老後の保障も死後の保障もしてくれない。

エホバの証人のまま死んでいく人は、ものみの塔という偶像に搾取されるだけの無駄な一生を送ったことになる。後に何も残らない虚しさ。いや、家族には、カルトにハマった奴という恨みが残る。

逆オカルト状態のエホバの証人

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人生に害しかもたらさないエホバの証人活動、役立たない知識と後遺症

聖書は新世界訳以外で

いつかエホバの証人をやめるという希望

私は物心ついて以来、14才になるまでエホバの証人2世として育てられた。途方も無く長い時間を、エホバの証人の集会や大会、家庭での宗教本の勉強や布教活動に費やさせられた。

しかし、私はそれらのエホバの証人活動に全く真面目に取り組んでいなかった。仕方なくやらされていただけ。

幼い頃は、どうして他の子のように地域のお祭りに参加したり、幼稚園や保育園に行っていないのだろうと、疑問に感じていた。

毎週日曜日には、家族で遊びや買い物にはいけず、早起きしてエホバの証人の集会に行かなければならない。これはなぜだろう、そう不思議に思っていた。

小学生の高学年になると、いつかエホバの証人をやめたいという漠然とした希望が芽生え始める。中学生になると、狂信的な信者だった両親や教団から、絶対に自由になると決めた。

中学生の私は、エホバの証人脱会の決意を両親にいつ言い出すかと、四六時中このことばかりを考えていた。エホバの証人脱会は、両親を裏切ることだと私は思っていた。この裏切りの意識が、私の足かせになっていた。

人生に有益なことが一つもないエホバの証人活動

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信仰の証言を強制される、エホバの証人2世の子どもたち

信仰の表明を強要されるJWの子ども

他の宗教を一切認めない、エホバの証人というカルト

エホバの証人の信者は団体で集まって布教活動をするだけでなく、個人的にも伝道を行うことが求められる。それは証言と呼ばれている。自身の信仰の証言をするということ。

家族、親戚、同僚、上司、学校の同級生、先生などに、自身がエホバの証人であることを告げ、誰かれ構わずエホバの証人に勧誘することが求められている。

エホバの証人の本家米国の話だが、刑務所でエホバの証人が宗教勧誘会を開いた。その際、参加したのは児童性虐待で収監されていた受刑者だけだった。

結果、エホバの証人組織内で児童性虐待が起こりまくり。誰かれ構わず勧誘を行うから。エホバの証人の王国会館は児童性虐待の悪の巣窟になっている。

Amazonプライムビデオ『カルト集団と過激な信仰』

家族まるごと被害に陥れるカルト宗教。神は自分の心の中に入れば良い。周囲の平和な日常を妨げてまで、巻き込む必要はない。

これは極端な例えだが、夫婦で片方が信じる宗教があり、もう片方がそれを認めつつ別の神に祈っても良い。お互いの神を押し付けあう必要などない。逆に、

エホバの証人は、教団が造り出した唯一神エホバ以外を一切認めていない。古今東西すべての神々と、無神論者を悪魔サタンの手先だとしており、エホバの証人への改宗を迫る。

エホバの証人に改宗しなければ、来たるハルマゲドンで滅ぶ”この世”の人であると蔑まれる。悪影響があるから、と交流を避けられる。

信仰の証言を強制される、エホバの証人の子供たち

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