エホバの証人の30年、何も変わっていない
エホバの証人の大会潜入中@幕張メッセ。昨日の記事の続き。小一時間ほど、座席でプログラムを聴く。
その際、隣に座っていた中学生だが、自分がエホバの証人をやめた頃を見ているようだった。聴きたくもない話を日がな一日聴かされる。時間を浪費している圧倒的自覚がある。
しかし、エホバの証人をやめることは、親を捨てるにも等しい気がして、脱会という行動にうつれない。
大会・集会でしょうもない話を聞くのは嫌だし、エホバの証人活動もダサいからやりたくない。しかし、ものみの塔にこってりマインドコントロールされている親が嫌いなわけでも、憎んでいるわけでもない。
そして、神エホバが存在すると、中学生くらいの私は信じ込んでいた。明日にでも世界の終わりがくると、信じて疑わなかった。
こんな悲惨な中学生が隣に座っていた。この構図、私が中学生だった頃から30年変わっていない。私は30年間、ほぼ沈黙していたので、私を含めて、この国の大人はいったい何をしてきたのか?かつて、
輸血拒否で死んだ少年がいて、人生を弄ばれた数多の少年少女がいた。その中には、そのままエホバの証人を続けて大人になり、悲劇から抜け出せていない人々がいる。間違った教理を、正しいと信じ込んでいる無数の人々がいる。
真横の、小さな身体にのしかかる悲劇を感じながら退席。
エホバの証人の教理が不正義で間違っているのは、言わずもがな。神がこの世の体制を終わらせようとしているのなら、それは間違い。神の暴挙を止めようとするのが、正しい態度。
というか、こんなつくり話を信じ込まされている少年少女が、現代日本にいるという驚き。
乳幼児の泣き叫ぶ声、エホバの証人の大会
ホールを出る間際に写真を撮る。大会ホールで、顔が「どアップ」になるモニターが、教祖とか『1984年』のビッグブラザーみたい。
ロビーに出ると、幼児の泣き声が聞こえるので、聞こえる方へ行ってみる。
すると、泣き叫ぶ乳幼児軍団、4人とその母親たち。そりゃそうさな、朝の9時から始まって、もうすぐ17時、乳幼児が一日こんなところにいられるわけがない。
そして、時おり強烈な悲鳴、見えないところから聞こえる。むしろ、独特なあのときの悲鳴みたいのが聞こえるんだけど・・・まさかやってないよね。体罰。
というか、私はエホバの証人2世だった子どもの頃、通算500回はおしりを叩かれているし、そして、叩かれて泣いている子どもを何人も見てきた。また、今でもエホバの証人の公式ホームページには、「体罰は必要でしょう」と書いてある。
ここで体罰が行われていたとしても、何ら不思議ではない。さすがにトイレの中まてチェックするわけにもいかず、身震いしながら撤収。ホールの外で、児童相談所へ通告。続きは明日の記事で。
“エホバの証人の大会潜入記:過去と現在の葛藤、子どもたちの悲痛な叫び” への3件の返信