エホバの証人の主の記念式とは
私が子供の頃、エホバの証人2世として王国会館という集会所に連行されていたときの話。1990年代前半。ある年の主の記念式から、急に聖餐を食べ始めたエホバの証人の老婆がいた。
主の記念式とは、エホバの証人にとって年に一度の重要な式典。信者たちは、年に一度、この日だけは着飾って王国会館に出かけて行く。女性信者はドレスアップしたり、派手目な振袖を着ていたりと様々。
記念式で信者の間に回されるのが、無酵母パンと混ぜ物のない赤ワイン。回すと言っても、信者は誰もそれを口にしない。回ってきたパンの乗った皿を手に取り、そのまま隣の人に渡す。ワインも同様で、回されるグラスを受け取り隣の人に渡すだけ。
このパンはキリストの肉を表し、赤ワインはキリストの血を表すという設定。これらのキリストの表象物に”与かる”ことが出来る人々は限られている。
死後に天に昇り、キリストと共に地上を統治する油注がれたと言われる人々だけ。荒唐無稽な話だが、本人たちは至って真剣。
エホバの証人の主の記念式で聖餐を食べるということは、自らが神により油注がれ、選抜された存在であることの表明。本人は死後に昇天し、十二使徒を始めとしたとした聖者と肩を並べ、キリストの隣に座るつもり。何たる傲慢。
忠実でも思慮深くもないエホバの証人の14万4千人の生き”残りの者”
エホバの証人の勘違い老婆の笑えない冗談話
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