家族の無条件の愛を感じるにはエホバの証人をやめるしかない

エホバの証人の愛情は条件付きの限定愛

昨日紹介した『てい少年と悪魔サタン』という本より。作者は二世信者なので、エホバの証人である毒親との関係が幼少期の根幹となる。作中で出てきた話が親が子供に示すべき愛情について。

子どもは無条件の愛情で育てて下さい。

いつも賢くしてるからかわいいとか、親のいう事をきっちり聞くから大好きとか、そういうのはダメ

・・・それは条件付きの愛情

産まれてきてくれたそのまんまのあなたが好き!あなただから好きなんだ!と・・・これが正しい親としての考え方

親が子供に注ぐべき『無償の愛』というのは、他の脱会本でも出てくる重要なキーワード。『解毒』~エホバの証人が持たない無償の愛

エホバの証人の親が子供を愛するのは、子供がエホバの証人であればという限定愛。エホバの証人がエホバの証人に対して抱く友情・隣人愛も、対象者がエホバの証人であればという条件付き。

つまりは、エホバの証人組織から排斥された者であれば、親子の愛情も友情も隣人愛も全て吹っ飛ぶ。

エホバの証人の親は行動で無償の愛を示すことはできない

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偽神エホバの産物である崩壊家族

エホバの証人の住んでいた家は荒れ放題

私の家族はエホバの証人として活動したために崩壊してしまった。家族三人がエホバの証人を辞めたり、洗脳が解けたりするタイミングがずれたために、家族として必要なものが完璧に失われてしまった。

そのため一家離散し、実家が空き家になっている。その空き家を整理するために久しぶりに実家へ入ったのだが、もう何年も誰も住んでいないので荒れ放題になっていた。このお化け屋敷には近所の人も迷惑していることだろう。

両親の部屋にはものみの塔教会の出版物が大量に置いてあり、それを見ると嫌な気分になる。きっちり1冊仕入れるごとに寄付金を献上していたはずなので、莫大な金額を喪失したことになる。

エホバを褒め称える詩編は突っ込みどころ満載

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『解毒』~エホバの証人が持たない無償の愛

元エホバの証人二世の女性が書いた『解毒』

元エホバの証人2世の女性が書いた『解毒』。エホバの証人の子どもの境遇が克明に描かれている。現役のエホバの証人の人が隠れて読むなら電子書籍がおすすめ。

 

 

子どもに価値観を強制するエホバの証人の親

「子どもが生きがい」となっている親の場合、子どもにとっては、その期待やプレッシャーが大きな負担となることが多い。子どもは、「親の理想を叶えるための道具」ではない。たとえ親子であっても、それぞれに「自分の価値観」や「自分の世界」を持つことが必要

これはエホバの証人の親子以外でも、通常の親子関係でもあてはまること。子どもには子どもの人格、個性、長所がある。親はそれを見極めなければならない。自分と違って当然。自分だって自分の親とは違う一個の人間でしょ。ならば子どもだって親と違って当然。

こういう考え方が出来ないのがエホバの証人の親。自分がエホバの証人ならば、子どももエホバの証人になって当然と洗脳されている。私も両親によく言われた。「お前が大人になってベテルに入ってくれたら嬉しい」と。

ベテルというのはエホバの証人の本部に隣接する出版工場+社員寮のような所。ものみの塔協会の出版物を制作・印刷しつつ、そこで生活する。世俗の仕事をせず、ものみの塔協会に全てを捧げるという人生終わっちゃった人々が若くして入る所。

こんな所に一人息子を入れたいと、自分の価値観をエホバの証人だった両親は私に押し付けてきた。

エホバの証人に欠如している無償の愛

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『解毒』~エホバの証人の親が経験する失敗の子育て

エホバの証人脱出女性の書いた『解毒』

エホバの証人組織を脱出した女性が書いた『解毒』。作者は1977年生まれのエホバの証人2世で私と同年代。境遇が似ていたので共感するところがあった。同年代のエホバの証人二世や、その親の世代にもおススメの一冊。

現役の信者の方がひそかに読むならぜひ電子書籍で。

 

 

エホバの証人の子供が下す親の評価

大人になった作者が自分の子供の頃を振り返るシーンがある。そして、まだ若い両親がもがきながら自分たちを育てていたことに気付く。

歳を重ね、知恵がついた自分の視点で親の子育てを批評するのは間違っている

作者は、自分の親は与えうる限りの愛情を注ぎ、全力で子育てをしたと評価を下している。

私の両親も若くして、私を育てた。そして、この作者同様に十分に愛情を注がれた。両親には非常に感謝している。ただ、この麗しい事実は物事の一面に過ぎない。私の両親は作者の母親同様に強烈に洗脳されたエホバの証人だった。

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『解毒』~エホバの証人の離婚率が高い原因とは

元エホバの証人2世の離婚経験者の女性が書いた『解毒』

この本には作者の離婚・再婚の経験も書かれている。エホバの証人は教義上の正当な理由がないと離婚ができない。作者の離婚理由はエホバの証人の教理的に正当でなかったために、ものみの塔協会側に再婚の自由なしと規定された。そのため、作者はエホバの証人組織から排斥され、苦しむことになる。

排斥については『解毒』~日本初の排斥エホバの証人の本

エホバの証人はDV夫とも離婚できない

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時の経過がエホバという傷を癒す

私は生まれながらのエホバの証人被害者だった。両親がものみの塔協会によって念入りに洗脳された、いわゆる2世信者。14歳の秋に自分の意志でエホバの証人を辞めるも、洗脳が解けるのは20歳を過ぎてから。それまではハルマゲドンという、ものみの塔協会の終末の預言を怖れる日々だった。

平成の終わりを生きる元エホバの証人2世

洗脳から解放された後は、反ものみの塔的生き方をしなければならないという思いに囚われる。これは、逆説的にものみの塔協会にマインドコントロールされているようなものだった。非エホバ的生き方の象徴として、私はあえて正社員雇用を辞めパチプロの道へ転向。そして挫折、非正規雇用の立場へ転落。

そして、そのまま非正規雇用を10年程度続ける。非正規で働くなんてエホバの証人らしさ、そのものなのだが、この頃は長引く平成不況の出口頃で、非正規雇用労働者が増加中。3人に1人が非正規という時代だった。

非正規雇用で働くということは、もはや特にエホバの証人に限った話ではなく、私の変に高いプライドが損なわれることも、さほど無かった。そして、ただ時が過ぎていく。貧乏暇なしとはよく言ったもので、ただただ忙しく日々を過ごしている間に、私は30歳を超える。

周囲からエホバの証人が消えることで健全な思考状態へ

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エホバの証人の家族への限定的愛情

エホバの証人以外を愛せないエホバの証人

私は、エホバの証人をやめて、まっさらな新環境での高校生活を満喫していた。エホバの証人だった両親と徹底的に対立して、家を出ることまで覚悟していたのだが、両親はエホバの証人でない私を見放すことはなかった。

生れついたときから私はエホバの証人2世として育てられたので、親の愛情は、私が”エホバの証人であるなら”という限定付きだと思っていた。意外とそうではなく、両親はエホバの証人でない私に対しても、親としての愛情を注ぎ続けた。

この辺りは、親次第である。親の知能指数やエホバの証人としての経験年数、体験による。エホバの証人3世のような人間だと、エホバの証人以外のことは全く知らない。

そんな環境で育つと洗脳状態が深く、エホバの証人以外は人間でないという考え方になる。こうなると、例え自分の子供であっても、エホバの証人でないならば、愛する対象ではなくなる。

また、ものみの塔への依存が強すぎると、子供・家族よりもエホバの証人組織への信仰を優先させる信者も存在する。本人は、キリストのように肉の家族よりも神を優先させるというような尊い考え方をしているつもり。

しかし、これはただのお馬鹿さんで、自分の家族すら愛せない人間がそんな聖人になれる訳がない。思考停止状態になって、ものみの塔という偶像を崇拝し、エホバという偽神に行動を制限されている。

家族を愛することを許さないものみの塔協会

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エホバの証人が脱塔宣言をしたあとで気をつけること3つ

エホバの証人をやめる宣言をしたあとの注意点3つ

  1. 絶対折れない、譲歩しない
  2. 教義の論争はしない
  3. 家族関係はあきらめる

私は一人っ子で、両親との三人家族だった。両親は熱心なエホバの証人であり、私は生まれながらの2世信者だった。エホバの証人をやめるという脱塔宣言をしたのが14歳の秋。とある晩のエホバの証人の集会に出かける直前のこと。

両親はそのまま集会に出かけ、私はエホバの証人の集会に行かなくて良い、初めての自由な夜を満喫していた。両親が帰ってくれば、「集会にはもう行かない」宣言をしたことを問いただされるのは目に見えている。

この日の記事はエホバの証人2世が脱塔宣言する際の3つの注意点(親に対しての告げ方)

集会から帰ってきた両親は、予想外に穏やかな対応だった。2時間の集会中にクールダウンされたようだった。感情的にくれば感情的に返すことになり、そのまま決裂も覚悟の上だったのだが。

何事もなかったような親に対して、私は徹底抗戦。

注意点1.絶対に譲歩してはいけない

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『カルト村で生まれました。』エホバの証人との相違点3つと類似点3つまとめ

『カルト村で生まれました。』被害に巻き込まれる子供

ヤマギシ会というカルト集団で育った半生をマンガ形式で描いた一冊。この集団は全財産を巻き上げる点や子供に対する強烈な体罰を行うという点から完全にカルトであると言える。

集団の中にいる人は情報統制によりまさか自分がカルトの餌食になっているとは思いもしない。この集団は高校卒業時に脱退を自分で選択できる方式になっているのは多少は良心的だが、それまでの感受性豊かな幼少期や少年期は決して取り戻すことが出来ない。

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金が要らない自給自足の生活を営みたい、この本に描かれているのは、その思想が暴走したカルト。物が溢れた現代社会で所有欲を否定するというのは、何でもかんでも手に入れた勝者か、でなければ敗者の遠吠え、現実逃避である。

ただ、思想は個人の自由である。自給自足の禁欲生活をしたければ勝手にすればいい。しかし、無垢の子供をそこに引きずり込むのは悪行そのもの。現代社会になじめないように子どもを縛り付け、育てるのは最悪の虐待行為である。

エホバの証人との共通点と相違点

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エホバの証人に自殺者が多い理由③

エホバの証人に自殺者が多い理由

なぜエホバの証人に自殺者が多いのだろうか?その理由を考えるために、1回目は、私がエホバの証人2世だった頃に起こした自殺未遂について触れた。

1回目の話はこちら

前回は下記2点について考察。

  • 私はなぜ自殺しようと思ったのか?
  • 当時の私にとって、なぜそんなに命の価値が低かったのか?

前回の話はこちら

今回は私の父親の自殺未遂から、エホバの証人に自殺者が多い理由を考察する。

エホバの証人家族の崩壊

私はほぼ生まれながらにエホバの証人2世として育てられた。両親は熱心なエホバの証人であり、私はその被害者である。私は14歳のときにエホバの証人をやめると両親に主張し、完全にこのカルト教団から離れようとした。

両親は当然引き留めるのだが、それに対して私は徹底抗戦。成人と同時に家を出る。その後、父親→母親の順でエホバの証人をやめることになる。これが21世紀になった直後のことである。

両親がエホバの証人をやめられたのは、おそらくはものみの塔協会の1995年の冗談が原因だと思われる。当たらない予言にさすがに愛想が尽きたというか、目が覚めた、マインドコントロールが解けたのだろう。

1914年の嘘と1995年の冗談

結局、エホバの証人をやめる時間差が問題となり、私の両親は離婚、エホバの証人家族は崩壊したのだった。その父親がエホバの証人やめたあとで聞いた話である。

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