カルト宗教2世に生まれ育った問題の重さとサバイバル

宗教2世だけが持つ問題の重み

エホバの証人も取り上げられている宗教特集の『週刊東洋経済』。『2世への支援策は?』のページ。宗教2世の苦悩が考察されている。

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記事内の

「新宗教の家に生まれ育った」だけで持つ問題の重みがある

という記述。

まあ、親がエホバの証人ってだけで気持ち悪いよね。完全なる偏見なんだけど。私自身エホバの証人2世なので、気持ち悪がられていた自覚がある。

気持ち悪がられるのは、一方的な偏見で失礼だし迷惑なのだが、この気持ち悪いという違和感は実は正しい。その感覚がないと誰もがエホバの証人というカルトに陥って人生を損ねてしまうわけで、その至って常識的な直観は生きていく上で必要。

カルトを自分で選んだわけではないエホバの証人2世にしてみれば、気持ち悪いと思われるのは心外で、自分の意思ではないのに・・・というのが正直なところ。

しかし、嫌々強制されているのか、自ら進んでやっているのかは、外部からはよく分からない。そんなものはエホバの証人2世本人もよく分かっていない。

嫌々な心はとっくのとうに封じ込めている。自ら進んでやっていると思い込んでいる子だっている。体罰と終末予言の恐怖で他の選択肢などない。終末を生き延びれば家族一緒で永遠の命というご褒美があると信じ込まされている。

外部の一般の人から見れば、2世だろうが1世だろうが同じ。危険に感じる、気持ち悪いと感じるのは仕方のないこと。もはや生存本能の領域。

自分で選んだカルト道ではないのに、学校の先生や同級生から気持ち悪いと思われる。それがカルト宗教の家に生まれたカルト2世信者が持つ問題の重み。

エホバの証人(JW)、統一教会と横並びに雑誌掲載

カルト宗教2世のサバイバル

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存在しない神エホバに命を捧げるエホバの証人の愚かさ

空想の産物「エホバ」を崇拝する愚かなエホバの証人

『近現代日本とエホバの証人』より。あとがきに次の一文。

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本書には、エホバの証人と比べて「われわれの宗教」がいかに優れているか、あるいは「特定の宗教集団に所属しなかったわれわれ」がいかに賢明であるか、といったことを語る材料や事例を提示する意図はない

研究的視座に立つ本書はこれで良い。あとは私の方で

「エホバの証人に所属すること」がいかに愚なることか、書いておく。

エホバの証人の成すべきことは、神エホバの宇宙主権の立証。それって必要?誰に頼まれてやっているの?

神エホバです。というのがエホバの証人の回答だろうが、その神が存在するって根拠がない。

エホバの証人が出来たのが、19世紀末。キリストが活動していた時期からいったい何世紀の時が経っているのか。その間、何してた?宇宙主権の神よ。

そして、エホバの証人のようなろくに働きもしない連中に宇宙主権の証明を助けて貰わにゃならないの?無力だね。激しくショボい神。自分で何とかすりゃ良い。創造主様よ。つまり、

エホバという神など存在しない。19世紀末に人間により創作された空想の産物がエホバ。そんなモノを崇め奉っているのだから、エホバの証人がいかに愚かであるか。

エホバの証人の輸血拒否という愚

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我々の死を待ち望んでいるエホバの証人は、多様性や寛容さの適用外

エホバの証人は我々が殺される日を待ち望んでいる

『近現代日本とエホバの証人』、結章から。

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宗教的多様性や寛容が提言されている今日、教団としてのエホバの証人がその信条内容ゆえに非難されることは少なくなった

いやいや、それじゃダメなんすよ。エホバの証人は非難されないと。多様性とか寛容とかで許しちゃいけない地点に達しているので。

理由は山ほどある。とりあえず一つだけ挙げると、

あなたやあなたの家族がエホバの証人でないのなら、エホバの証人は、あなたやあなたの家族が殺される日を待ち望んでいる。

ハルマゲドンというエホバの証人以外の全人類が神に滅ぼされる日。その日をエホバの証人は心待ちにしている。

信者の宗教感情を傷つけるのは・・・攻撃的な宗教そのもの

エホバの証人は何が何でも我々の死を待ち望んでいる

「いや、あなたのことを救いたい」と、エホバの証人は言う。しかし、その救いにはキツーイ条件がある。エホバの証人への入信という人生罰ゲーム。そりゃお断り。エホバの証人みたいな制限だらけの生き方は絶対したくない。

「じゃあ死ね」というのがエホバの証人の論理。

「誰が救われるか、滅ぼされるかは神のみぞ知る」ってエホバの証人は言うかも知れない。いやオレは救われたくないよ。神の方から「生き延びて下さい」ってお願いされてもお断り。刺し違えてやる。

だってオレ、死んでもエホバの証人をもう一回やりたくない。そしてエホバの証人とか、ものみの塔、エホバとか大っ嫌いだし。

私のエホバ嫌いとそれに準じる考え方の人、絶対にエホバの証人基準ではハルマゲドン死。ここが助かるんなら人類全員助かるって。それなら現在進行形で辛い思いしてエホバの証人を続ける意味がない。

「ハルマゲトン生還はエホバの証人本来の目的ではない。本当は神の宇宙主権の立証です」って言われたら?今どきこんなオメデタイ現役信者がいるのかは不明だが、その宇宙主権とやらが立証される日がハルマゲトンという人類虐殺デー。

主権証明型の高意識なエホバの証人だって、非信者が死に絶える日を待ち望んでいる。

だから、どうエホバの証人側が否定しようと、エホバの証人は我々の死を、我々が殺される日を待ち望んでいる。そんな破壊的信仰心が多様性とか寛容という甘っちょろい言葉で許されるはずがない。

ハルマゲドンなんて現実には起こり得ない。だから実質無害、生暖かい目で見てあげようってのが寛容さだとしたら、それは甘い。そして、それは単なる表面上の美徳、上っ面の寛容さに過ぎない。続きは明日


信者の宗教感情を傷つけるのは・・・攻撃的な宗教そのもの

カルト信者の宗教感情が傷つくと・・・

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宗教2世の被害を描いた『「神様」のいる家で育ちました』。当初のウェブ連載が中止された理由が以下のように説明されている。

ある宗教団体から出版社あてに抗議を受け

「信者の宗教感情を傷つけ」るから

という理由で公開停止になった。

信者の宗教感情なんて建前に過ぎない。既存信者が真実を知り、目ざめて脱会されたり、新規信者を騙したりするのに支障が出るのを嫌っているだけ。世論を敵に回すのに怯えているとか。

つまり、何らかの打撃を受けて信者という集金・収奪システムが毀損するのを防ごうとしているだけ。

信者の宗教感情が傷つくと、目が覚めちゃうからやめろよってこと。

カルトから救われる信者が増えるならば、宗教感情なんかザクザクに切り裂いちゃえばいいわけで。

『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち』

他の宗教は攻撃するくせに・・・

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『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち』

カルトど真ん中のエホバの証人、第一話に登場

『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち』を読了。複数のカルト宗教2世のストーリーが一話完結マンガで描かれている。

全部カルトと言って良いのかは微妙で、他と比べると一つだけ、まだまともに思える宗教があった。とはいえ、主人公の2世の子供、そして親の思想・生活に大きな影響を与えている時点でカルト的要素は強い。

宗教は、その宗教との接し方次第でカルトにも心の支えにでも変えていける。しかし、エホバの証人とかこの本に出てくる他のカルトど真ん中の宗教は全然ダメだけど。論外。心の支えというか、心を害し蝕まれるだけ。

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そのカルトの中のカルト、エホバの証人は第一話に登場。web連載当時にも読んでいて、ラストカットで震えたのをよく覚えている。その後、他の作中に登場すると思われる某カルト団体から圧力がかかり、連載が休止に。

カルトにも、我々の育った家にも神はいないのだが、捨てる神あれば拾う神あり。他社にて本書が発刊される運びとなる。その辺の経緯もサイドストーリーとして描かれている。

この間に宗教2世被害者による安倍元首相銃撃事件が起こり、現在に至る。世間では今までにないレベルで宗教2世問題が注目されているのだが、何だか自分とは隔絶された感じ。同じ元宗教2世なのに。

爽やかとは対極のエホバの証人(JW)の霊的パラダイス。

「信教の自由」という言葉を盾に見て見ぬふりするな

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エホバの証人という重症者の仕上げ方、内面化と相対化

エホバの証人の組織の病状、内面化と相対化

『近現代日本とエホバの証人』。結章「日本のエホバの証人における<本部志向>とは」末尾部分。

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エホバの証人の世界本部志向という観点から、日本のエホバの証人の歴史をたどった本書。末尾の末尾部分で、世界本部と信者個人の関係について、内面化、相対化という観点から分析がなされている。

「大きくなってしまった組織の時代」と「「組織」の影響がない時代」の信者の差異

があると著者は書いている。前者にとって

世界本部は自明の存在であり、相対化することの難しい存在

組織という見えにくいあやふやなモノと既に一体化していて、完全に取り込まれている状態。

後者にとって組織は

内面化されておらず、相対化することの可能なもの

だった。

前者の内面化信者にとってはエホバの証人という自称

神権組織は神や聖書と渾然一体であった

後者の相対化信者にとって

神権組織は神や聖書の外側に併存している存在であった

エホバの証人の場合は、相対化信者も何だかんだと理由をつけて、エホバの証人という神権組織を正当化するところに病原がある。無根拠の神権組織など一切の余地なく否定すべき。

ウソがもたらす未来に良いモノがあるわけがない。

そして、既に神権組織という抜群のうさん臭いモノに疑念を抱くことなく一体化した内面化信者が重症者。

エホバの証人の、「真の宗教」判別ルールを決めたのは誰?

エホバの証人という重症者の出来上がり方

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日本からエホバの証人(JW)を「消失」させるには

個人レベルでエホバの証人を「消失」するには

『近現代日本とエホバの証人』。結章「日本のエホバの証人における<本部志向>とは」より。

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エホバの証人の日本支部における世界本部志向。本部志向には支部レベル、信者個人レベルがあると本書では説く。さらに本書では、本部志向の状態を「従順」、「忍従」、「不確定」、「消失」と4象限に分類している。

目指すは「消失」なのだが、かつて「消失」したのが、戦前のものみの塔の前身である灯台社のとき。

大半の信者が世界本部に対する批判的な公開質問状に賛同し、ワッチタワーの運動から排除される形で灯台社の運動は終焉を迎えることとなった。この時期の<本部志向>の状態は、C象限「消失」に分類される状況となった

かつて、エホバの証人の本部志向が「消失」したことがある。その状態を継続させれば良かったのだが、それがならぬまま現在に至る。

灯台社の除名から判明したのは、エホバの証人であり続けるために必要なのはエホバの証人の

世界本部への忠節

であり、それは

信者たちの信仰自認やエホバ神に対する信仰心、そして他者の救済のための生命を賭した信仰実践など

ではない。と本書は指摘。つまり、

エホバの証人に必要とされるのは、どれだけ盲目的に世界本部の不条理に言いなりになれるかということ。敬虔な信仰心、探究心などは必要なく、どれだけ愚かにエホバの証人世界本部という偶像を崇拝できるかということ。

逆に、ちょっと頭を使って、「聖書と私、神と私の間に米国の新興宗教団体が入ってくるのっておかしくない?」「何で布教時間をお前らにいちいち報告せなあかんのや?」と気付ければ、エホバの証人は終了できる。

エホバの証人世界本部に対する妄信を捨て、「統治体ファック」とつぶやけばいい。そこから先は真の生き方、何者にも騙されず操られない生き方ができる。これが個人レベルでのエホバの証人「消失」。

エホバの証人(JW)の存在しない美しい未来は、日本から

支部レベルでのエホバの証人を「消失」するには

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爽やかとは対極のエホバの証人(JW)の霊的パラダイス。

エホバの証人の霊的パラダイスとは?

『近現代日本とエホバの証人』より。結章「日本のエホバの証人における<本部志向>とは」の前半部分。

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エホバの証人の予言では、近いうちにハルマゲドンという裁きが起こりエホバの証人以外の人類は全滅。その後、地球はエホバの証人だらけのパラダイスに造り替えられるという設定になっている。地上のパラダイスはまだ実現していないが、エホバの証人の

教団内には「霊的パラダイス」と称される状態が実現しているのだという。「霊的パラダイス」は、国家の枠組を超えた世界的な兄弟関係やエホバ神の「爽やかさ」などが実感できる「避難所」であり、教団外では得ることのできない安心感や信頼関係がある(=コミュニティ的な要素)とされている

霊的パラダイスというか、脳内パラダイス。「ここは霊的パラダイスですよ」と言われて、そのまま信じちゃうエホバの証人の精神状態がお花畑。無自覚、無批判、無警戒、何も考えていない。

エホバの証人は「爽やかさ」ってよく言うけど、エホバの証人ほど「爽やかさ」の対極に位置するものはない。

エホバの証人コミュニティが「避難所」になるのは、現実逃避のための避難所。現実を直視することも変えることも諦めて、考えることすらやめた人生の墓場。そこが爽やかって・・・。

堅苦しい教義を強要され気を病んだり、布教時間のノルマがあったり、子供を虐待したり、性虐待の温床になっていたり。激しく爽やかじゃない。

世界中での信者数の増加が神の是認というエホバの証人、何だそれ?

未来に残すべきではない不浄な霊的パラダイス

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世界中での信者数の増加が神の是認というエホバの証人、何だそれ?

「神の介入」を待っている間に死んじゃうエホバの証人

『近現代日本とエホバの証人』。結章「日本のエホバの証人における<本部志向>とは」。

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結章、序盤でエホバの証人とは何なのか?を簡潔明瞭にまとめてある。分かりにくいエホバの証人本人の話を聞くよりここを読んだ方が分かりやすい。まずは宗教お約束の救済について。

エホバの証人における救済の時期は、来世や没後の話ではなく、基本的には信者の存命中における救済を前提としている(=救済の切迫性)。ここにおいて個人がなすべきことは、どうすれば幸福になれるかを考えたり、社会を改良したりすることではなく、神の介入の時を辛抱強く待つこと

そんなエホバの証人は「神の介入」を待っている間に死んじゃうし、年齢を喰っちゃう。そうしてやがて1世紀。

どうすれば幸福になれるか思考放棄、人生の舵取りを他人任せにして、ひたすら耐えて待つだけ。その挙句、当然幸福になれないまま一生を終える。それで一巻の終わり。

エホバの証人(JW)の存在しない美しい未来は、日本から

エホバの証人の無根拠な主張

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エホバの証人(JW)の存在しない美しい未来は、日本から

日本のエホバの証人、停滞の理由

『近現代日本とエホバの証人』。第五章「忍従の時代」末尾部分。

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日本のエホバの証人の歴史を世界本部の思惑、世界本部と日本支部・日本人信者との関係から追ってきた本書。そして、5章末尾で現在に追いつく。この後の歴史は、今を生きる我々が切り開くもの。

未来をどう描くか、本書による現状の分析がその材料となる。

日本のエホバの証人は明らかな停滞期にあり、ライフサイクルの最期。日本のエホバの証人の

教勢の停滞要因は、それまで集合的に成立していた個人レベルにおける<本部志向>が成立しなくなっている点にあった

エホバの証人の米国世界本部を絶対崇拝するという図式が、信者個人の我慢や好意的解釈だけでは守り切れなくなった。

私の意見では、喰い散らかすだけ喰い散らかされて、日本という漁場が獲り尽くされたと考えている。カルト予備軍の人々、端的に言うと騙されやすい人、心に隙間を抱えている人、孤独を抱えている人。こういった人々がむさぼり尽くされた。

獲り尽くされた後は、あらたにそのカルト予備軍に加わる不幸な人々が漁場となる。しかし、その新規加入群を漏れなく獲ったところで、以前のような大漁は期待できない。既に取り尽くした後であるし、そして、そんなふざけたカルトに騙されない程に日本人が賢くなったから。

賢くなった。民度が上がった。そう表現すればいいのだろうか。インターネットという神の与えた賜物のおかげで、「エホバの証人」と検索すればトップページにカルトの文字が躍る。

アダムとイブが知識の実を食べて刮目できるようになったように、現代日本人の目は見開かれ、エホバの証人がカルトであると認識できる程には賢くなった。

エホバの証人からの脱会ステップ、認知的離脱と組織的離脱

エホバの証人の存在しない未来は日本から

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