エホバの証人ベテル崇拝という罪、人生の墓場=海老名ベテル

エホバの証人の子どもに強制されるベテル奉仕願望

私の両親は、ものみの塔協会のマインドコントロール下にあるエホバの証人だった。私はその一人息子で、ゴリゴリのエホバの証人の2世信者として育てられた。

エホバの証人というのはキリスト教系を自称する新興宗教。日本では、ものみの塔聖書冊子協会が組織の運営・統括を行っている。2世信者というのは親の宗教を強制される子どものこと。

ある時、父がまだ子どもだった私にこう言った。

「お前がベテル長老になってくれたら本当に嬉しい、お母さんは泣いて喜ぶだろう」

この場合のベテルとは、エホバの証人の日本支部のこと。神奈川県海老名市に存在する。国内信者の統括とエホバの証人用の宗教本の印刷・製本・発送が行われている。

ベテルで無償奉仕することは、エホバの証人にとって特権とされている。その中で出世し長老にまでなってくれたら、両親は本当に嬉しいのだそうだ。

私の家庭では、「プロ野球選手になりたい」などという子どもらしい純粋な夢を口に出すことはできなかった。「大人になったらベテルに入って奉仕したい」と言わなければならなかった

エホバの証人のベテル・日本支部・世界本部とは

ものみの塔のベテルという非生産的施設は、マインドコントロール下のエホバの証人の憧れの場所。ベテルでは、ものみの塔の宗教本が印刷・製本されるのだが、それらは何の価値も無く、むしろ有害書籍。ベテル奉仕は非生産的活動そのもの。

エホバの証人は、神エホバのみを崇拝し偶像や建造物に崇敬の念を示すことは許されない。しかし、実際はこのベテルも、エホバの証人たちの崇拝対象になっている。

一生に一度はベテル詣(もうで)という感覚で、エホバの証人たちはバスに乗り合わせてベテル見学に訪れる。私も、かつて海老名ベテルを訪れたことがある。冬休みの家族旅行がベテル見学なので、両親は、貴重な数少ない家族の思い出をエホバという猛毒で汚したことになる。

エホバの証人の日本支部・海老名ベテルという墓場

多くの若者が世俗のすべてを切り捨ててベテルに入る。ベテルで住み込みで働くため。全国の信者の寄付で、三食・寝る所は養われるが、基本は無給。自発的奉仕という性格のため。わずかなお駄賃は支給されるようだが。

ベテル奉仕はまさに殉教。彼らは濃厚なマインドコントロール状態にあり、ベテルを崇拝している。よって、ベテル奉仕を大きな「特権」、喜びだと感じなに一つ迷いや疑問を感じない。

ベテル奉仕者は、マインドコントロール信者内でも一目置かれ、本人も鼻高々。人物の評価をベテル奉仕者という肩書きで判断する。これもベテル崇拝のもたらす所。

よく分からんベテルなんか崇拝しちゃってるから、無職でお先真っ暗のベテル奉仕者を

「ベテル奉仕者、すげ-。カッコいい!」となっちゃう。盲目。

エホバの証人(JW)が崇拝する統治体とものみの塔

エホバの証人と十字架~ものみの塔という偶像

エホバの証人のベテル奉仕者にとって、ベテルはこの世の墓場となる。若さ、将来、世俗のキャリアの全てを失う。

ベテルから脱出し、エホバの証人をやめたとしても後遺症が残る。かつてエホバの証人の出家信者だったなどとは、決して履歴書には書けない。無職期間が残ってしまう。

人生のすべてを投げ打って、カルト宗教の総本山で働くなど愚の骨頂だが、両親は私のベテル入りを心から望んでいた。

海老名ベテルで、何の価値も生み出さないものみの塔の宗教本を製作することを、私は心の底から両親に望まれていた。これがものみの塔によるマインドコントロールの効果。


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