パウロの目から鱗、元エホバの証人2世の目からも鱗

ものみの塔がねじ伏せてきた真実

私はほぼ生まれながらにして、エホバの証人の2世信者だった。両親にエホバの証人というカルトを強要された。日本でのエホバの証人は、ものみの塔という名称でも知られている。

私は、14才のときに自分の意志でエホバの証人をやめる。しかし、20才を過ぎたばかりの私は、いまだにものみの塔の洗脳下にあった。

来たる終末、ハルマゲドンの日に怯える日々。いつハルマゲドンで死んでもいいように、やり残すことの無いように、幼い頃から禁止されてきたことを着々とこなしていた。

ものみの塔の予言、ハルマゲドンの勃発は目の前で、エホバの証人の教理を意図的に守らない者は、その裁きの日に滅ぼされることになっていた。

浴びるほど酒を飲み、ギャンブルに明け暮れ、不特定多数の女性と関係を持つという反エホバ的生き方。そうしながらハルマゲドンで滅ぼされる日を待っていた。

そんな日々の中、私はふと、エホバの証人についてインターネットで調べた。「ハルマゲドンっていつ来るんだ?」と。インターネットで『残りの者』の数を調べれば、ハルマゲドンの到来時期が判断できると考えた。

『残りの者』とは死後昇天するエホバの証人の選抜組のこと。彼らが全員死んだらハルマゲドンが勃発する設定になっている。

『残りの者』の人数はものみの塔がきっちりカウントして発表している。『残りの者』の選抜はとうの大昔に終わっている設定なので、あとは順調にカウントダウンされるはずだった。

そして私は、インターネットで『残りの者』の人数が逆に増えていることを知る。それと同時に、ものみの塔協会の数々の不義について知ることになった。

  • 『残りの者』の人数が増えている。
  • ものみの塔協会初代会長チャールズ・テイズ・ラッセルの墓がある。しかもその墓はピラミッド形状
  • ブルガリアでは輸血解禁
  • ものみの塔協会の会長職は選挙で選ばれている
  • ものみの塔協会はちゃっかり国連NGOに加盟。しかも、これが露見するとそそくさと脱退

いくつもの、ものみの塔にとって都合の悪い案件があったのだが、どれ一つでも私にとって充分だった。

隠蔽体質のものみの塔協会によって、ねじ伏せられてきた真実と偽造された予言。ものみの塔に対して、うっすらと感じていた矛盾や疑念が一気に解決した。すべてのエホバの証人はものみの塔に騙されていると分かった。

パウロの目から鱗

まさに『目から鱗』状態。宣教者パウロがまだ迫害者だった頃、神の奇跡というか、嫌がらせで目が見えなくなった。その後、アナニアによってパウロの目が回復。

この際、パウロの目から鱗のようなものが落ちたのが、『目から鱗』の語源だと言われている。

洗脳されている人は、まさか自分が洗脳されているとは思っていない。エホバの証人は、他のカルト被害者のマインドコントロール具合を見て哀れに思う。しかし、まさか自分自身がものみの塔のマインドコントロール下にあるとは思いもしない。『人のふり見て、我がふり直せ』とはよく言ったものだ。

唯一の真理への経路を自称する組織が、都合の悪いことを隠蔽する。私の洗脳が解けるのに、たった一つの不義があるということを知るだけで充分だった。神エホバもキリストも存在しない。そしてハルマゲドンも来ない。うすうす疑っていたことに全て合点がいった。

つい最近、エホバの証人のことを調べている間に知ったことだが、エホバの証人が使用している新世界訳聖書そのものが欺瞞的な翻訳になっている。ものみの塔にとって都合の良いように、教団の頂点に立つ統治体に権威が与えられるように恣意的な翻訳がされている。

その偽聖書を元に書かれたものみの塔の宗教本も同様。真理を告げるためではなく、ものみの塔のために、統治体のために書かれた宗教本なのだ。

エホバの証人の「終わりの日」というウソ


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