元エホバの証人2世の友だちや幼なじみ、消滅した友人関係

消滅するエホバの証人の友人関係

私は、ほぼ生まれながらにエホバの証人2世として育てられた。両親はともに狂信的なエホバの証人だった。私が幼い頃は、大都市の郊外に住んでいたのだが、9才のときに家族で田舎へ引っ越すことになった。

私はド田舎の中学校に通っていたのだが、同学年にエホバの証人2世が私を含めて3人もいた。我々エホバの証人2世の3人は、ものみの塔が禁止している学校の行事などには参加しないというスタンスで足並みを揃えていた。

しかし、私は中学2年生のときに自分の意志でエホバの証人をやめる。私がエホバの証人をやめたことで、他の信者の2人との交流は無くなった。

もともと、お互いにエホバの証人だったという理由でつながっていただけの関係。誰かがエホバの証人をやめればその関係は消滅する。

エホバの証人をやめることで教団の人間関係はほぼ全て失われる。むしろエホバの証人をやめる側の私からすれば、気味の悪い新興宗教団体に属している人間との接触は避けたい。カッコ悪い奴らとつるんでいるのは、もううんざりだった。

また、エホバの証人関係者に関わると、自分のエホバの証人2世という暗い過去を思い出すことになる。それも望ましくない事態。

エホバの証人2世という暗い過去は、隠したい事実で触れられたくないこと。この頃の私は、自分のエホバの証人という過去を知る人間とは一切顔をあわせたくなかった。

かつて友達だったエホバの証人たちをやめさせるには

私の過去を知る人間と顔をあわせたくないという思いは、現在でもはそんなに変わっていない。今の私は、自身の過去をようやく整理し始めている状況。昔関わりのあったエホバの証人たちを積極的に訪ねて行こうという気分にはなれない。

偶然にでも会うことがあれば、全力をあげてカルトからの脱出の手引きをしたいとは思う。しかし、その全力投球は深いマインドコントロール状態にある人間にとっては逆効果。余計に意固地になり、殻に閉じこもられてしまう。

また、マインドコントロール信者たちは「教団に対する反対者はサタンの手先である」と、ものみの塔によって暗示をかけられている。急進的な反対は相手のエホバの証人に避けられてしまう。

しかし、私には昔関わったエホバの証人たちに、残念ながらそこまでの思い入れはない。私が関わっていたド田舎のエホバの証人に魅力的な人物など皆無。何とか自力で、エホバの証人から脱出するきっかけを掴んでくれたらと思う。

もっと小さな頃、ド田舎に引っ越す前のエホバの証人2世たちは幼なじみと言える。生まれながらエホバの証人にされた被害者。戦友。30年は会っていないので、再会してもお互いに気付くかどうか。もうみんな無事に脱会していると良いのだけど。

友達の出来ないエホバの証人


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