エホバの証人脱退者の女性が書いた『解毒』
エホバの証人を脱会した女性が書いた『解毒』。カルトについて最終章で説明されている。エホバの証人というカルト組織から信者たちを脱会させ、ものみの塔協会を崩壊させよう。
エホバの証人というカルト宗教から脱会させるには
エホバの証人では『人生で成功すると神様のおかげ』、『失敗すると悪魔の仕業』だと教えている
作者が受けたカウンセリングで、これがカルト宗教の特徴と説明されている。ならば、エホバの証人を辞めても、楽しく生きている様を示せばいい。
楽しく生きる方法、それは今日を生きること。今を生きること。エホバの証人の言う楽園や永遠の命の教理は全部ウソ。人生は一度っきり、儚い一瞬の夢。今日やるべきことをやり、明日に備える。単純にその繰り返し。
生まれ変わりと復活とかでなく、今この生に全てをかける。すると人生は輝き始める。そうして楽しく生きている様を、カルトのせいで多くの人・モノを失った被害者エホバの証人たちに見せつける。
また、作中ではエホバの証人の心理が次のように説明されている。
人々は『車は黒い』という常識を持っていますから、黄色い車を見ても無視する
これが『認知の歪み』。カルトの犠牲者が怖いのは
パンドラの箱を開けること
エホバの証人にやってくるターニングポイントを早急に迎えさせること。これが外部から出来ること。
洗脳真っただ中のカルト信者を攻撃もしない、援助もしない。ただ縁を切り、自分が幸せに生きている様を見せる。
エホバの証人を攻撃するとさらに内へ閉じこもり、防御力が上がる。これは作中では円陣に例えられていた。エホバの証人は外からの攻撃は全てサタンの試練と捉えるよう洗脳されている。激しい攻撃は逆効果。
援助するのは当然NG。エホバの証人に金銭援助などしようものなら、それはあなたがものみの塔協会に寄付しているようなもの。カルトの手先になっているも同じ。
エホバの証人を助けるためにエホバの証人から離れる
また、家族のエホバの証人を援助する側も相互依存する関係にあると、この本では説明されている。問題行動を起こす家族を支えているという自尊心で自分自身を充たしているということ。
問題行動する人間を助けることも問題行動なのである。エホバの証人からは毅然とした態度で離れるしかない。これが洗脳最中の家族のためでもある。
私は中学生にしてこの行動を取った。経済的にはこちらが完全におんぶに抱っこだったが、両親と精神的に完全に距離を置いた。成人してすぐに家を出て、物理的距離も置いた。これが良かったのだと思う。
両親は洗脳解除の過程で離婚したが、無事にものみの塔協会の洗脳は解けた。中年になっていて後戻りが困難な段階に来ていたが、そのままずるずるとエホバの証人を続けるよりは全然良い。人生はいつでもやり直せるのだから。
“『解毒』~エホバの証人というカルトから脱会させる方法” への1件の返信