エホバの証人に自殺者が多い理由③:暗闇を歩いたその先には・・・

エホバの証人に自殺者が多い理由

なぜエホバの証人に自殺者が多いのか(当社比)?その理由を考えるために、1回目は、私がエホバの証人2世だった頃に起こした自殺未遂について触れた。

1回目の話は、エホバの証人に自殺者が多い理由①:2つの自殺未遂体験談

前回、2回目は下記2点について考察。

  • 私はなぜ自殺しようと思ったのか?
  • 当時の私にとって、なぜそんなに命の価値が低かったのか?

今回は、私の父の自殺未遂から、エホバの証人に自殺者が多い理由を考察する。

エホバの証人家族の崩壊

私は、ほぼ生まれながらにエホバの証人2世として育てられた。両親は狂信的ともいえるエホバの証人で、私はその一人息子だった。当然のように、私はエホバの証人の教理を強要される。

私は14才のときにエホバの証人をやめると両親に宣言し、完全にこのカルト教団から脱出しようとした。

両親は当然のように引き留めるのだが、私はそれに対し徹底抗戦。成人と同時に家を出る。その後、父→母の順でエホバの証人をやめる。21世紀になった直後のこと。

両親がエホバの証人をやめられたのは、恐らくものみの塔の冗談のような1995年の予言解釈の変更が原因。当たらない予言に、さすがに愛想が尽きたというか、目が覚めたというか、マインドコントロールが解けたのだろう。

1914年の嘘と1995年の冗談

エホバの証人をやめる時間差が問題になり、両親は離婚、私の家族は崩壊。父がエホバの証人やめたあとで聞いた話。

元エホバの証人の父、その自殺未遂とは・・・

父の趣味は釣りだった。とある晩、父が夜釣りにでかけたときのこと。真っ暗な防波堤の上で釣り糸を垂れていた。父は、何かの拍子に釣り竿を置いてフラフラと歩きだした。

この頃、父はエホバの証人をやめていた。母はまだ信者だったので、家庭内別居状態。

父は教団内でも長老と呼ばれる立場におり、数々の信者を束ねる立場だった。何人もの無垢の人々を、エホバの証人に引き込んできた。そして、自分だけマインドコントロールが解け、教団から離脱。

父は、そういったことをひっくるめた罪の意識にさいなまれていた。

誰に対しても優しい父だったが、繊細と言える面もあった。ものみの塔によるマインドコントロールの後遺症と罪悪感が、父の心を蝕んでいた。

ハルマゲドンで死ぬとか死なないとか、マインドコントロールの解除の前後で世界の設定がコロッと変わる。

さらには、家族も崩壊直前。

父はそのままフラフラと防波堤の上を歩き続け、ハッと意識が戻ったときには、防波堤の突端ギリギリに立っていた。眼下は真っ暗な海。無意識に暗闇の中を歩いて、自ら海に落ちる直前だった。

私は、この話を聞いたとき、「父が無事でよかった」と思ったのだが、この話にはさらに続きがある。まだまだ父の自殺未遂は続く。続きは次回に。

エホバの証人に自殺者が多い理由を、父の事例から考えると

  1. 家族が崩壊し、絶望
  2. 自らの罪の意識による自責の念
  3. ものみの塔による深いマインドコントロールの後遺症で精神がズタズタ

エホバの証人2世の自殺と自傷行為についてはこちら


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