エホバの証人をやめたい人へ

エホバの証人になって失ったものの大きさ

7年から8年ぶりに再開した父親はエホバの証人やめたあとのことを順に話してくれた。エホバの証人組織を辞めたあとは家にいても、職場にいても、何をしていても満ち足りるということが無かったそうだ。満ち足りるどころか体中が欠落したように感じられたのだろう。

一人息子はいち早くエホバの証人をやめて家を出てしまった。未だにカルトの洗脳から解けていない妻とは家庭内別居状態にあった。ものみの塔協会に騙し取られたものや失ったものは余りにも多過ぎる。もう何も返って来ないのである。

エホバの証人としての活動を優先するために仕事も転々とせざるを得なかった。転職するにしてもキャリアを重ねていくという訳ではない。時間の都合のつきやすい責任の少ない仕事を選んできたのである。

我が家には財産もほぼ残っていなかった。両親はすぐにでもハルマゲドンが来てこの世界は終わると信じ込んでいる洗脳下にあった。毎月、高額な現金を王国会館の寄付金を入れる箱に入れていた。ものみの塔協会に捧げたあの金と伝道奉仕活動に費やしたあの時間があれば何事かが成し遂げられたはずである。

エホバの証人になったために家庭は崩壊し、私の父親は通常ならば手に入っていた仕事のキャリアも得られなかった経済力もものみの塔協会に巻き上げられ、若さと20年もの時間を失ってしまったのである。





エホバの証人をやめたあとの自殺衝動

私の父親はエホバの証人をやめたあとで、会衆内ではほぼ皆無となってしまった友人と一緒に趣味の釣りに出かけたことがあったそうだ。かつて会衆内の長老だった私の父親は今ではタバコまで吸っているのである。そんな父親と付き合ってくれるエホバの証人信者というのはいない。ものみの塔協会に献身した妻に対してその信仰に反対することもなく、しかし積極的にエホバの証人となる訳でもない、ちょっとだけ私の父親と”聖書研究”をしていたことがあったりたまに集会に出席したりという未信者の友人である。

その人と2人で趣味の夜釣りに行ったというのだ。2人で海に向けて竿を傾けていて、父親はふとぼんやりと防波堤の上を歩き始めたというのである。そのまま無意識的に防波堤を歩き続け、はっと意識が戻ったときは目の前が防波堤の切れ目で、海に落ちる直前まで歩き進んでいたという。

エホバの証人をやめたあとの深い喪失感は自殺衝動まで引き起こしてしまうのである。それでも洗脳が解けた信者は組織を去らねばならない。いやむしろ全てのエホバの証人はものみの塔崇拝という偶像崇拝をやめなければならない。辛い現実を見ることにはなるだろうがそれが真理を追い求める人間の責務である。


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