世界各地の神話の劣化版、エホバの証人の神「エホバ」

神話の神々の劣化版、エホバ

誰より無慈悲な神話の神は、聖書の神

エホバの証人公式サイトの『聖書は科学的に正確か』にツッコんでいく回。昨日の記事の続き。

大昔の創作文学に現代の感覚でツッコむというのは、非常に大人げない。しかし、エホバの証人が「聖書に書いてあることはすべて正しい」と言って、信者を騙したり、聖書に独自解釈を加えて信者を輸血拒否で死なせたり、信者の人生を搾取したりするのを防ぐためなので、仕方ない。

大人げなく、創作文学「聖書」が科学的に正しい、というエホバの証人公式サイトにツッコんでいく。

今回は、『聖書は科学と矛盾していますか』。

まず、エホバの証人の主張、聖書に天体の動きがざくっと正しげに書いてあって、それに対して

世界各地の神話は,人間は神々の予測不能で無慈悲な所業に翻弄される

と。それ、聖書の神そのものじゃね。聖書中で神は異民族をどれだけ殺してんだよ。「予測不能ではなく、事前に警告した」とか言いわけするんだろうけど、それ関係ないから。

どれだけ事前に警告しようが、「従わないなら大量虐殺する」ことの免罪符にはならない。

さらに、エホバの証人の信じているハルマゲドンとか起こり得ないから、それこそ予測不能、そして人類皆殺しのハルマゲドンは無慈悲な所業そのもの。

とはいえ、ハルマゲドンは起きない。単なる作り話だから。そして、聖書の神も、エホバの証人の神エホバも創作の神にすぎない。

エホバの証人の神エホバに至っては、世界各地の神話の劣化版であろう。エホバの証人公式サイトの茶番ぶりが、それを証明している。

エホバの証人の、聖書が科学的であるというおかしな主張

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エホバの証人の主張にツッコミ!エレミヤ書の予言が成就していない理由

バビロンは永遠の廃墟ではない

エホバの証人が聖書を真実だとする根拠

『聖書は科学的に正確か』という、エホバの証人公式サイトにツッコミを入れていく回。今回は『聖書の内容が真実であると確信できるのはなぜですか』。

エホバの証人によると、聖書が真実だと確信できる理由が3つあるらしい。

  1. 科学的
  2. 予言的中
  3. 出版数

聖書が科学的というのが、今回くずしているところなのだが、エホバの証人は、これをもって「聖書が真実」という根拠にしたいらしい。

最初の「聖書が科学的」という点。この話で、何かの一つ覚えみたいに出てくるのが、「地球が円」だとか、「地球が空間に浮いている」と聖書に書いてある云々の話、これは以前の記事で否定している。

聖書の科学的正確性に対する疑問―イザヤ書40:22の論点を検証

聖書の予言が当たらないなら・・・

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エホバの証人の宗教本による、マインドコントロール信者の作り方

地球は、丸く平らだと考えられていた

地球は丸いは、平らでも成り立つ

昨日の記事の続き。「聖書に地球が丸いと書いてあるから、聖書が科学的に正しい」という、エホバの証人の宗教本に対してツッコミをいれる回、後編。

『聖書の教え』(2005年)2章『聖書-神からの書物』

地球の形について間違った見方がされていた時代に,聖書は,地の円,つまり丸いものという表現を用いました。(イザヤ 40:22)

この、「つまり丸い」が、ものみの塔の希望的意見。

「地の円、つまり平らな円、予言者イザヤも地球は平らな円だと考えていたのです」でもおかしくない。

どちらともとれるのに、ものみの塔は、都合のいいように「球の丸い」だと断定しているだけ。

『聖書が教えていること』(2019年)、2章『聖書は神からのプレゼント』

地球が平らだと信じられていた時代に,地球が「丸い」とも言っていました。(イザヤ 40:22)

平面で「丸い」ね。

マインドコントロールエホバの証人の作り方

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エホバの証人と聖書の地球像、聖書を科学的に正確にしたい人たち

エホバの証人がどうしても正確にしたい聖書

聖書は科学的だと、思いたい人たち

聖書に地球が球だと書いてあるか否かという話の続き。夏休みの自由研究的な感じ。

エホバの証人的には、「聖書には地球が球だと書いてある。それは地球が平らだと考えられていた時代に書かれた記述であり、それが聖書の科学的正確性を示している」と、したいらしい。

これに関する、ものみの塔の宗教本の主張にツッコんでいこうという回の前編。

『目ざめよ!』 1981/12/22号。『科学の事柄に言及している場合,聖書は科学的に正確である』と、思いたい話。

この記事のタイトル『科学の事柄に言及している場合,聖書は科学的に正確である』がいただけない。

「科学のことを話しまーす」と、聖書内で前置きしているわけでもないだろうに。「ここは科学のことを書いているんだ」と、勝手に思って、勝手に「正確だ」としているにすぎない。

西暦前8世紀にイザヤは,エホバが『地の円の上に住んでおられる』と書きました。「円」と訳されているヘブライ語“フーグ”には,デービッドソンの「コンコーダンス」やウィルソンの「旧約聖書語彙研究」が示しているように,「球」という意味もあります。

「球」という意味もあるだけで、「球」だとイザヤ君が思っていたかどうかは、誰にも分らない。平らな円だと思っていたのかも知れない。

盲信させる気満々の『永遠に生きる』

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聖書の非科学的描写:レビ記のサイコな記述、鳥と獣の儀式

怪しげな宗教儀式

聖書の記述、鳥責めからの獣責め

聖書の非科学的さ。昨日までの一連の記事の続き。Twitterで有識者に教えてもらった聖句で、夏休みの聖書自由研究。

レビ記14章に恐るべき記述がある。病気が癒えた人を浄める方法として、下記。

  • 鳥を殺して、その鳥の血を7回、対象者にかける。

おいおい、そんなことやったら余計病気になるよ。あと、「血を食べてはいけない」とか「輸血しない」とか言っているのに、病気が癒えた人の皮膚にはかけちゃうんだね。傷口が完治してなかったら、鳥の血が体内に入っちゃうけどね。

この記述の、いったいどこが科学的なのか。

まだまだ続く。鳥責めを乗り越えたら、待っているのは獣責め。

鳥の血で病気にならずに8日間生き残ったら、羊3匹、上等の麦粉と油を献上する。

この頃から、搾取するシステムがキッチリ作られていたんだね。しかも、病人から。病気を治したいばかりに、こんなバカげたことに付き合っちゃう。現代のエホバの証人も似たようなものだが。

そして、動物責め。搾取された羊の血を体につけられる。

  • 耳たぶ、手足の親指に羊の血をつける

いやいや、またこれも病気になるって。汚いよ。羊の血。現代エホバの証人は、散々輸血拒否で血を避けているのに、当時の病み上がりの人は、動物の血を体につけられていた。これは余計に病気になるよ。

カビにも血で対抗、聖書の記述

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聖書の科学的記述における疑問:世界の範囲、せまっ!

美しい地球を見せずに・・・

聖書科学的派の工作

聖書がとくに科学的ではないという昨日からの話の続き。

聖書に、地球が「円」だとか「天蓋」だとか、書いてあるという話。

聖書科学的派は、それが「地球が丸い」とは考えられていない時代の記述なので、「聖書は科学的なんだー」と。

私としては、「円」だとか「天蓋」でなく、「球」なら「球」と書けばいいのに、そうは書いていない。なので、特にこの部分から、聖書が科学的とは言えないと書いた。

特に、エホバの証人仕様の新世界訳聖書、その日本語訳は、当初「円」だったのを「丸い」と記述し直している。さらに、その「丸い」に注釈をつけ、「または球体」とこじつける執心ぶり。

そこまでしないといけないのは、聖書筆者に地球が球体という認識は無かったのに、それをこじつけたいエホバの証人の思惑が透けて見えるぞと。聖書科学的派の工作活動。

聖書の中の地球が平らっぽい記述

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聖書の科学的正確性に対するエホバの証人の主張と疑問:地球は「丸や円」でなく「球」

聖書の記述、地球は丸い?

地球は昔から丸いと考えられていた

昨日の記事の続き。聖書がいかに科学的でないか書いている。

逆に、エホバの証人の主張は以下。

イザヤは、紀元前732年に「地球は丸い」(イザヤ40:22)、つまり球体だと書いた。当時の世界の常識とは違っており、聖書には、科学的に正しい事実が先駆けて書かれていた。

おいおい、そんなので騙せるのはエホバの証人だけだよ。

「丸い、つまり球体」って何だよ。

丸と球は違うぜ。丸いというのには、円や球、両方が含まれる。丸い=球とするのは、都合が良すぎる。

地球は平面の円だと考えられていた時期がある。それを指して、丸いと書いていても全く不思議ではない。もともと、地球は平面状に丸いと考えられていた。聖書もそれをそのまま踏襲したのかも知れない。

エホバの証人仕様聖書の、都合の良い書き換え

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地球は空間に浮いてない、エホバの証人と聖書の科学的解釈

地球は空間に浮いていない

聖書の一部が科学的に正しいからってどうなの?

聖書には「地球は永遠に存続する」(伝道1:4)とおバカなことが書いてある。現代科学では地球の寿命はあと50億年くらいと考えられており、これは、ある意味では永遠。50億年という途方もない年月は、聖書を書いた人類にしても、永遠。

しかし、エホバの証人の場合は別。エホバの証人は、聖書の言葉をそのまま現代に当てはめて、実生活に害をもたらしている。エホバの証人は、この「永遠」も文字通りの「永遠」と受け止めている。

さらにエホバの証人は、聖書は科学的な本だから間違いない。「永遠」は、本当に「永遠」なんだと言い張っちゃう。

人間が復活したり、神が天と地を作ったり、地球全体が水に沈んだり、さらにその大嵐を手作りの方舟で乗り切ったりという、荒唐無稽な空想文学のどこが科学的なのか?

ここで、エホバの証人が出してくるのが、聖書に書いてあることの一部が科学的に正しい箇所。

聖書のほんの一部が科学的に正しいからといって、全体が正しいなんてことはあり得ない。それがそもそも科学的な発想ではない。

「はじめに神は天と地を作った」っていう時点で、何言ってんだという話。子どもの工作じゃないんだから。

それに、その神はどこから来たんだよ?

出だしから非科学的。

素晴らしい非科学的空想小説「聖書」。結構なことで。

聖書の一部が、たとえ科学的に正しくても、他が正しいとは断定できない。

『燃やす用』の聖書~ものみの塔の存続が神の不在の証明

地球は空間に浮いていない

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ChatGPTとの対話:聖書とエホバの証人、神の名前は?

あなたのお名前なんですか?

神よ、あなたのお名前なんですか?

ChatGPTとの対話。現役信者やこじらせ元信者より話が早そうなChatGPTとシャドーボクシング。

私「聖書の中に『エホバの証人』という言葉は出てきますか?」

ChatGPT「いいえ、聖書の中には『エホバの証人』という具体的な言葉は出てきません。ただし、エホバの証人はキリスト教の一派であり、彼らの信念や教義は聖書に基づいています。彼らは聖書全体を重要視し、特に新約聖書を中心に信仰生活を営んでいます。彼らの信念や教義は、独自の聖書解釈や伝統に基づいていますが、聖書自体には『エホバの証人』という語句は直接的には現れません。」

聖書にエホバの証人という言葉は出てこない。つまり聖書には、エホバの証人になれ、とは書いていない。エホバの証人の存在が聖書的ではない。そして、独自の聖書解釈というのが、いかがわしさ満点。

私「どういった部分が独自なんですか?」

ChatGPTとの対話、エホバの証人は間違っているのか?

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エホバの証人の見解と同性愛:我慢させるだけの教義

エホバの証人の抑圧的教理

我慢させるだけさせて、何もくれないエホバ

エホバの証人と同性愛について、昨日までの記事で1970年から21世紀に至るまで、エホバの証人組織の見解の変遷について振り返った。

現在の見解は、1995年に転換して以来、変わっていないと思われるのだが、今少し確認してみる。

聖書Q&A、『聖書は同性愛について何と述べていますか』より引用。これは記事の更新年月が不明なのだが、最新解釈ということでいいかと思われる。ここでは、下記のように指導されている。

異性に引かれる大勢の人も,聖書の規準に従いたいと願いつつ,同じような葛藤を経験しています。例えば,結婚の見込みがほとんどない独身者や,性的能力を失った人の配偶者は,様々な誘惑に直面しても性的な衝動を抑えるように努めています

とりあえず、他の状況に置かれた人と一緒くたにして、同性愛者も性的衝動を抑えろという乱暴論。

エホバの証人の教理の邪悪なところはここ。

我慢させるだけさせて、何もくれない。

結婚の見込みがほとんどない独身者、見込みがあるかないかなんてのは本来誰にも分らないし、これもすげー偏見よね。

話が逸れたが、結婚の見込みがほとんどない独身者のエホバの証人は、教団の指導のまま、性的衝動を抑えて寿命を終えることになる。当然、ハルマゲドンとか復活とか嘘なので、それで人生終わり。性的衝動を抑えたまま人生終了。

性的快楽を封じ込められて、たった一度の人生に幕を下ろすことになる。

『ニュータイプの時代』、ものみの塔サバイバーの倫理観

同性愛者に対して、偏見に満ちている聖書とエホバの証人

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