エホバの証人の主張にツッコミ!エレミヤ書の予言が成就していない理由

エホバの証人が聖書を真実だとする根拠

『聖書は科学的に正確か』という、エホバの証人公式サイトにツッコミを入れていく回。今回は『聖書の内容が真実であると確信できるのはなぜですか』。

エホバの証人によると、聖書が真実だと確信できる理由が3つあるらしい。

  1. 科学的
  2. 予言的中
  3. 出版数

聖書が科学的というのが、今回くずしているところなのだが、エホバの証人は、これをもって「聖書が真実」という根拠にしたいらしい。

最初の「聖書が科学的」という点。この話で、何かの一つ覚えみたいに出てくるのが、「地球が円」だとか、「地球が空間に浮いている」と聖書に書いてある云々の話、これは以前の記事で否定している。

聖書の科学的正確性に対する疑問―イザヤ書40:22の論点を検証

聖書の予言が当たらないなら・・・

エホバの証人が聖書が真実であるとする2つ目の理由、「予言が全部的中しているから」というモノ。

ここで出てくるのがエレミヤ書。「バビロンはがれきの山となり、人が住むことは二度となくなる」という予言。「難攻不落だったバビロンは滅び、がれきの山となり今もそのまま」、というのがエホバの証人の主張。

ほぉー。すごいっすね。この話の一部が比喩だったとか言い出すの無しですよ。

というわけで、ChatGPTに聞いてみる。

「エレミヤのバビロンに人が二度と住まないという予言は成就していますか?」

以下、回答。

「エレミヤ書は、旧約聖書の一部であり、エレミヤによって書かれた預言者の書です。エレミヤは古代イスラエルの預言者であり、バビロンの侵略とエルサレムの破壊についての預言を記述しています。一部の箇所で、エレミヤはバビロンに対して「永遠に人が住まない」という予言を行ったとされています(エレミヤ書50章39節、50章40節、51章26節、51章37節など)。

歴史的に見ると、バビロンは古代の栄華を持つ都市であり、幾度かの支配者の変遷を経て、人々が住んでいた時期もありました。一時的に廃墟となった時期もありましたが、その後も人々が住む場所として復興している可能性もあります。

現代のバビロンについては、イラクの一部であると言えますが、具体的な状況については地域の政治的、社会的な状況によって異なるでしょう。エレミヤの予言がどのように成就しているかについては、歴史学者や宗教学者による研究や解釈がありますので、最新の情報や議論を追うことをお勧めします。」

はい、残念。二度と人が住まないんじゃなかったの?人が住んでいた時期があったらしい。ぜんぜん予言当たってないじゃん。

ちなみにエレミヤ書の詳細を見てみると、

「人々があなたから隅石や土台石を取ることはない。あなたは永久に荒れ果てたままになるからである」と,エホバは宣言する(エレミヤ51:26)

ん?荒れ果てたまま???現在のバビロンは、イシュタル門などが壮麗に復元されている。どこが荒れ果てたままなんだろうか?

続いて、

バビロンは,がれきの山,ジャッカルのすみか,恐怖の光景となり,誰も住まなくなる。(エレミヤ51:37)

バビロンは遺跡が修復され観光地になっている。恐怖の光景などない。果たしてジャッカルなんか住んでいますかね?

現在のバビロンをgoogleMAPで見てみると、やはり観光地。周辺には市場や薬局、高校、小学校、テーマパーク、酒店、その他諸々がある。何だったら、やはり人も住んでいそうだけど。

予言大ハズシ。聖書は真実ではないんじゃないですか?

なぜ、出版数が多いと書いてあることが真実なのか?

そして、エホバの証人が聖書が真実であるする3つ目の理由。出版数が多いという点。

「数々の妨害、迫害を乗り越えられたから真実だ」と、エホバの証人は言っている。それは関係ない。真実だろうと創作だろうと、何らかの要因で書籍が妨害を乗り越えることはある。

ヒトラーの「わが闘争」、現在でも日本語で読める。どんな本だって、乗り越えて後世に残ることがある。それと、その本が真実かどうかの因果はない。

もう一つ、エホバの証人は、「聖書が史上最も出版されたから真実であると確信している」とも言う。いやいや、これも一緒。出版数が多いから書いてあることがすべて真実なんて、そんな理屈通らないって。


“エホバの証人の主張にツッコミ!エレミヤ書の予言が成就していない理由” への5件の返信

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください