聖書の科学的記述における疑問:世界の範囲、せまっ!

聖書科学的派の工作

聖書がとくに科学的ではないという昨日からの話の続き。

聖書に、地球が「円」だとか「天蓋」だとか、書いてあるという話。

聖書科学的派は、それが「地球が丸い」とは考えられていない時代の記述なので、「聖書は科学的なんだー」と。

私としては、「円」だとか「天蓋」でなく、「球」なら「球」と書けばいいのに、そうは書いていない。なので、特にこの部分から、聖書が科学的とは言えないと書いた。

特に、エホバの証人仕様の新世界訳聖書、その日本語訳は、当初「円」だったのを「丸い」と記述し直している。さらに、その「丸い」に注釈をつけ、「または球体」とこじつける執心ぶり。

そこまでしないといけないのは、聖書筆者に地球が球体という認識は無かったのに、それをこじつけたいエホバの証人の思惑が透けて見えるぞと。聖書科学的派の工作活動。

聖書の中の地球が平らっぽい記述

逆に、聖書内の世界が平らっぽい記述。Twitterで有識者の方から教えて頂いたので、夏休みの聖書自由研究。

悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその栄華を見せ(マタイ4:8)

高い山から、世界の「すべて」の国々が見えたという記述。

これは、作者が世界が平らだと考えていたか、こいつらの世界がそれだけ狭かったかのどちらか。

キリストが暴れていたのは、高い山から見渡せる範囲の世界で、当初のターゲットもその辺りの人々だった。

つまり、聖書の神の守備範囲は、中東のその辺ってこと。オレたち日本人には、聖書の神は関係ないのさ。

こうなってくると、エホバの証人が持ち出すのは、「世のすべて」というのは「比喩ですから」という逃げ口上。

比喩にしても「すべて」って言っているからね。すべてはすべて。当初、聖書の限界は高い山から見渡せる範囲だったのだろう。

悪魔にしてもガチで誘惑しているんだから、全力でキリストを落とそうとするなら、宇宙空間まで引っ張っていって、球体の地球を見せるでしょ。この世の国々の栄華なんかより、青く輝く地球の方が、どう考えても美しい。神の創造物なんだろ。

そういう記述になっていないのは、聖書筆者の想像の限界。作者の認識する世界がそれだけ狭かったか、平らだったかのいずれかだろう。

これも、私の意見に過ぎないのだけど、エホバの証人の言う「比喩」も意見に過ぎない。

聖書のこの部分は比喩で、地球が「丸い」と書いている部分は科学的なんだと、自由に解釈しているんだけど、そこまで解釈がのさばると、それお宅の希望的意見ですよね?と言いたくなる。


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