田舎暮らしを強要されるエホバの証人
私が小学校4年生になるときに、家族で田舎へ引っ越すことになった。両親それぞれの実家の中間地点へ。
私はほぼ生まれながらのエホバの証人2世信者で、両親は尋常でなく熱心なエホバの証人だった。
両親は、私が多感な少年期を迎えて、都会にいると”この世”の誘惑に晒されるという思いもあって、田舎に引っ越すことを選んだようだった。
エホバの証人は極端に”この世”的なものを嫌う。この世的というのはエホバの証人組織外のこと、モノ、人。
教団側は、外部の情報が信者の心に届いてマインドコントロールが解けてしまうのを警戒している。そのため、外部情報を避けるよう信者に指導している。組織外の「”この世”の情報は、悪魔サタンの誘惑であるから避けるように」と。
児童への性的虐待の隠蔽、一部の国での建前上の輸血解禁、数多の予言解釈をハズし、教団の方針に従わない者を会衆単位で追い出したり、そういった不都合な真実が信者の耳に入らないようにしている。いったいどちらがサタンなのだろうか?
悪魔サタンの誘惑に打ち勝ち、エホバの証人として正しい振る舞いを続ければ、間もなく訪れる終末ハルマゲドンを生き残ることができる。パラダイスとなった地上で永遠の命を享受させてあげるよ~、というのが、エホバの証人の教理。
エホバの証人は、このご利益をひたすら追いかけ続ける。そして、人生を大きく損なう。私の両親も仕事のキャリアを失い、積み重ねていたモノすべてを捨てて、若くして田舎へ引っ込むことになった。
田舎への引っ越しが、私にとって良かったのか、悪かったのか、今では不明。私は10代半ばになると、見渡す限り田んぼしかないこの田舎町が大嫌いになった。こんな所を離れたいという思いも相まって、エホバの証人を絶対にやめて、早々に親元を離れてやるという強く決意した。
小学校4年生の時のド田舎への引越しが、私が14才になるかならないかの時の、エホバの証人脱会の大きな要因になった。
エホバの証人にも地域性があり、都会の方がわりと教理の適用が緩い傾向があると思われる。そのため、元々住んでいた都会のエホバの証人の子どもたちは、もうちょっと大きくなってからエホバの証人を脱会していた。
幼児に性的虐待を行っているエホバの証人
“田舎へ引っ込んだエホバの証人に起こったこと、性的モンスターと仕組まれた予言” の続きを読む