過去を改ざんし、都合の良い歴史を捏造するものみの塔協会

過去を改ざんするものみの塔協会

『良心の危機』第3章「統治体」。

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ほとんどのエホバの証人は過去の記録を見ることができないし、また協会がいかにして今日に至ったかを直接知っているわけでもない。権力中枢が行うこと、つまり権威の座にある者たちが行うことの数々もやはり知られないまま

なので、エホバの証人たちはものみの塔の思うままに情報操作されている。ジョージ・オーウェル「1984年」の全体主義国家のように、過去が書き換えられている。

『一九八四年』~塔から与えられればどんなに愚かしいことでもそのまま信じられるJW

『一九八四年』より

もし党が過去に手を突っ込み、この出来事でもあの出来事でも、それは実際には起こっていないと言えるのだとしたら、それこそ、単なる拷問や死以上に恐ろしいこと

真実の知識は、主人公の

意識の中にだけ存在するのであって、それも時期に抹消されてしまうに違いない。そして他の誰もが党の押し付ける嘘を受け入れることになれば-すべての記録が同じ作り話を記すことになれば-その嘘は歴史へと移行し、真実になってしまう。

エホバの証人の間ではこの状態がまかり通っている。過去は(ものみの)塔によって改変される。ラッセル&ラザフォードに離婚歴あり、やりたい放題に組織を牛耳っていた事実は抹消。逆に謙遜で慈愛に満ちた君子であるかのように創作。

エホバの証人は、ものみの塔組織によって外部情報を遮断される。もしくは組織外の情報は悪魔の述べる虚偽とされる。よってエホバの証人にとってはものみの塔の情報だけが真実と映る。

自身の歴史を改ざんするものみの塔協会

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エホバの証人の気まぐれ統治体、都合の良い理由は後付け

エホバの証人の気まぐれ教義

『良心の危機』第2章「私が本書を書く理由」、第3章「統治体」から。

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エホバの証人組織内の複数人の長老団制について。

  • 1932年、長老制を廃止
  • 1971年、長老団制度が復活

本書ではこの内幕が説明されている。1932年の廃止は、ものみの塔協会2代目会長のラザフォードが集権化のために長老制を廃止。

協会のやり方に賛成しない長老がいたという理由

による。

1971年の長老団制の再導入は

ほんの一握りの人間が実権を持っていたのであり、たった一人の人間(フレッド・フランズ)の気まぐれとも言える決定が世界規模の組織の方針を決定

したことによる。

1993年発行の『エホバの証人-神の王国をふれ告げる人々』ではこの長老制再導入により組織のイメージを持ち上げようと、

聖書の用語に関する「注意深い研究」が「統治体」の監督のもとで行われ、その目的は「聖書に保存されてきた型」に「一層十分に合わせる」ことであり、「神の組織に服し続けることを決意して」、「組織をこの聖書的な型に一層厳密に合わせる」

ためだったかのように書いている。しかし、この姿勢は建前で全部ウソであることが本書で明かされている。聞こえの良い言葉で信者をたぶらかすのがものみの塔の常道。(私にしてみれば、統治体やら聖書、神の組織と、胡散臭さ満点だ・・・)

ものみの塔組織がいかに冗談じみたものか、茶番か。こんなものに人生を賭けるというのは無意味で、どれだけ間違った選択かということが分かる事例。

これは長老団制の導入云々だけではない。一事が万事、統治体の気まぐれで決められていることが3章「統治体」で書かれている。

JW(エホバの証人)の統治体の聖書的無根拠~すりかえ

エホバの証人は『統治体の証人』か『統治体教』に改名しよう

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聖書に不忠実な創作、ものみの塔協会の大筋3点セット

エホバの証人の聖書に不忠実な3点セット

ものみの塔の大筋3点セットはすべて創作

『良心の危機』第2章「私が本書を書く理由」から。

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本書の著者らが記した、エホバの証人の宗教本『聖書理解の助け』について。著者自らその本を振り返っている。

先入観にとらわれたり、聖書そのものにもっと忠実であってしかるべきだった箇所もある。それが自分でもわかっているのは、例えば「諸国民の定められた時」「忠実で思慮深い奴隷」「大群衆」などの項目

このいずれにも、ものみの塔協会の教えを支持する目的で書かれた部分が含まれてしまっている

「定められた時」は今ではなく、すでに過去。さらに「忠実で思慮深い奴隷」が存在したのも過去の話。当然「大群衆」はエホバの証人ではない。と先入観を取っ払うと、ものみの塔の根幹が揺らぐ。

つまり、エホバの証人の信じていることの大筋はすべてものみの塔の創作。

不屈の精神より、エホバの証人としての贖罪を手軽な行動で示せ

聖書に不忠実なものみの塔のマインドコントロール情報

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不屈の精神より、エホバの証人としての贖罪を手軽な行動で示せ

私怨より義憤、憎しみより道徳的義務?

『良心の危機』第2章「私が本書を書く理由」より。

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著者がこの本を書いたのは、自身のエホバの証人としての稀有な経験と、さらに一般エホバの証人が知り得ないことを知ってしまったこと。そして、その2点から導かれる道徳的義務だと説明している。

なかなかにお上品な動機であり、エホバの証人組織への怒りとか憎しみとか恨みで動いている私との違いを感じる。

この本の影響は大きく、人を動かすには(特にマインドコントロール下にある特殊状態の人には)負のエネルギーよりもこういった道徳的、高尚なものの方が効くのかとも思ったり。

という訳で、第一にカルト被害者の救済。第二に社会悪であるカルト組織の撲滅のために。そして、第三に大きな大きな私怨と、看板を掲げ直すか。とはいえ、第一第二要因についても、義憤といった方が良くて。やはりこの本の著者と私の動機はちと違うなと。

元エホバの証人2世の贖罪

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良心に従い宗教を脱会するときに、立ちふさがるカルト要素

人生を妨げるカルト

何らかの態度を貫くとは

『良心の危機』、第1章「良心の代償」より。

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生涯が終わりに近づいてきた時、「少なくとも私は何らかの態度を貫き通した」と言うことのできる人の方が、何の立場も貫かなった人よりも満足感が大きい

当初、「ごもっとも」とうなづいたのだが、

かたくなにも「エホバの証人としての態度を貫き通しました」なんて人が出てくると困る。それは単なる自己満足で、ものみの塔の言いなりになっているだけ。何らかの態度を貫くという美しい姿勢とは、対極。

頑迷なマインドコントロール状態を貫いて生きるのも、「何らかの態度の貫き」であろうと言われれば、それはその通り。しかし、それは残念極まりない生き方の貫き方。

その時々で柔軟にベストな対応を取るという態度だって、それを続ければ「何らかの態度を貫き」通したということにはなる。

結局はモノの見方しだい。エホバの証人には「家族に迷惑をかけない態度」を貫き通して欲しい。

『良心の危機「エホバの証人」組織中枢での葛藤』、回り道回避の一冊

エホバの証人を脱会すべきという良心

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『良心の危機「エホバの証人」組織中枢での葛藤』、回り道回避の一冊

『良心の危機』、もっと早く読んでいたら

今さらながら『良心の危機』を読み始める。私は組織や教義の矛盾を感じて(いわゆる、”つまづいて”というやつ)エホバの証人をやめたわけではないので、こういった背教本を読む必要が無かった。

ものみの塔やその教義が正しかろうが、自分の好きなように生きることこそ人間の成すべきことだと考えてエホバの証人をやめた。人を殺めたり、モノを盗んだりしない限り、人間は自分の望む生き方をするのがベストでこれは普遍的真理だと今でも考えている。

なんでもかんでも押しつけてきやがる、エホバという神とものみの塔は鬱陶しくてたまらなかった。自然だらけの「楽園で永遠に生きるのが幸福です」って、しょうもない価値観を勝手に押し付けるなと。

この真理に、良い大人になってもたどり着かず、エホバの証人上層部に上りつめた人間が何を言ってやがるという感覚で、この本を手に取ることはなかった。
※本書はエホバの証人最上層の統治体成員として9年も活動した人物の執筆

今となっては、脱会直後にきちんと本書を読んでいれば、洗脳があっさり解けていたかも知れないと、ちと反省。情報を集め、精査する姿勢が欠けていた。

『星の子』の両親、早く風呂入れ~世界を広げることの効能

二度の人生の回り道

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『無理ゲー社会』、世界転覆という陰謀を抱くものみの塔

陰謀論に支配されるエホバの証人

現実の代わりに、自身の認知をカルトに寄せるエホバの証人

『無理ゲー社会』、AmazonのAudibleで聴く。

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誰もが知っているように世界には不公正なことがたくさんあり、その多く、あるいはほとんどは個人の努力では変えられない。しかし、それを放置しておくと無秩序な世界からの脅威に常にさらされることになる。

だったらどうすればいいのか?現実が変えられないのなら自分の認知を変えればいい

これにズドンとハマってしまったのがエホバの証人。世界に理不尽がはびこるのはなぜか?

「今が終わりの日だからですー」「サタンですー」と。安易な地点に着地してしまう。

世界は混沌としていて、善も悪も紙一重。恐ろしい犯罪者にも優しい父親の顔はあるかも知れないし、いつもは優しい人にもどこか残虐な面があるかも知れない。

自分の判断の及ばないモノがある。知らない世界がある。自身の無知を認めることが知への第一歩であるのに、安直に結論を急ぐからカルトに堕ちる。

『星の子』の両親、早く風呂入れ~世界を広げることの効能

『一九八四年』~塔から与えられればどんなに愚かしいことでもそのまま信じられるJW

陰謀論にハマるエホバの証人

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『星の子』の両親、早く風呂入れ~世界を広げることの効能

ズレまくりのカルト親、早く風呂入れ

『星の子』、映画版を見て後味が悪いと言っていたわりには原作にも手を出してしまった。AmazonのAudibleで会員無料だったので聴く。こんなにも惹かれてしまうのは、宗教2世問題の占める割合が私の中で大きいからか。

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主人公の両親は宗教にハマり途方もなくズレている。ラストシーンを聴きながら、私は「早く風呂入れ」とずっと突っ込んでいた。そんな親のような者でも、子供を愛している。この愛が宗教2世の子供の足かせとなる。

親の信じちゃっているモノを否定できない。親の愛を拒絶できない。ゆえにカルトから逃げられない。

私はカルトにハマる親を捨てる覚悟でエホバの証人を脱会したのだが、相当に悩んだ。私自身も洗脳され、カルトを信じちゃっていたのだが、それはさほど関係なかった。

信じてしまっている神から裁かれようが、それは私自身の問題で覚悟を決めるだけ。甘んじて裁きを、死を受け入れる。

ただ、親の期待や愛情を裏切るのは難しかった。決断はできていて、実行に踏み出せないままひたすら時が過ぎた。

そうしてダラダラと脱会出来ないままカルトの中で時を過ごすと

薬を飲まされ、ICチップを埋め込まれ、催眠術をかけられ

高額の壺や水晶を買わされ、人生の全てを損なうことになる。

世界を広げることの効能

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子どもの命を差し出すものみの塔狂信者、エホバの証人

まるで死神の如く、病院に集まるエホバの証人

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』を読了。

出血多量の重症で病院に運ばれたエホバの証人の少年。信者の両親がエホバの証人の信条により輸血を拒否。輸血すべきか否かの狭間で悩む父親に対し、病院に駆け付けた信者がこう言う。「第十一章 説得」より。

あなたの意思にお任せします。自分でお決めになって下さい。それが信仰というものなんです。そうやって強くなっていくんです

強くなっていくというより、マインドコントロールを深め、無自覚、無感覚になっていく。親・大人・保護者としての自覚を失い組織の言いなりになる。子を失う痛みすら薄れていく。

エホバの証人たちは、「輸血を拒否して子供を死なすか否かは自分で決めろ」と言いつつ、大挙して病院に押しかけプレッシャーをかける。輸血をすれば、戒律違反になると。そして、組織の掟を破ればどうなるか分かっているなという無言の圧力。

そうしてエホバの証人の少年は亡くなった。

エホバの証人の信者たちが病院に駆け付けているのは、無論心配して、何らかの助けにならんとして。さらに、無輸血対応する病院への転院という目的も。

しかし、本事件の結果から鑑みると、エホバの証人たちは第一の目的として輸血を拒否させるために病院に駆け付けることになった。

エホバの証人が輸血が必要な状態になると、輸血を拒否して命を落とさせるために、信者たちがわらわらと病院に集まってくる。まるで死神。

親であって親ではないエホバの証人(JW)、親のような者

子供の命を差し出す狂信者、エホバの証人

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エホバの証人 > 大なりわが子、エホバの証人の親のような者

エホバの証人の親のような者の思考状態

『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』の「第十一章 説得」。本書のクライマックス。

昨日の記事で、マインドコントロールが進行すると、エホバの証人の親は「親のような者」に成り果てると書いた。その親の思考状態が下記のように本書で描かれている。

目の前で死にかけている子供を見て、輸血をすれば助かるという場面。

輸血してもらおうか

と考える。しかし、

ふと、自分を迎えてくれたエホバの証人たちの温かさを想い出した。今輸血を認めれば、彼らからは離れなければならなくなる

この迷いも一因となり、頑なに輸血拒否を続け、子供を絶命させた。

本当にこの父親が、エホバの証人から離れるのがイヤで子供の輸血を拒否したのか、本人の心の内までは分からない。とはいえ、エホバの証人の親のような者の心情をうまく説き明かしている。

輸血拒否の最大の要因は、将来の祝福を子供本人も含め失うというエホバの証人の教義設定。さらに、組織から追い出されるのも怖い。前者はマインドコントロールゆえの思考なので、トホホンとしか言えないが、後者はなんとも自己中心的な思考。

やっと見つけた温かい居場所を失いたくないという稚拙な発想。子供の命を救うために最善を尽くすべきタイミングで、この自己都合が混じるのがエホバの証人の親。まさに親であって親ではない親のような者。

エホバの証人 > 大なりわが子の、親のような者

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