エホバの証人の伝道者と人口の関係
『2023奉仕年度の報告 エホバの証人の世界的な活動』について。
2023年度のエホバの証人の世界中の動向については、以下の記事で。
エホバの証人「2023年度の活動報告」、開拓者の人数だけ増えたところで・・・
本日は、他の気になった点。
まず、国別の伝道者の人数。
下の図は横軸に各国の人口、縦軸にエホバの証人の平均伝道者数をとった散布図。
色は、エホバの証人の伝道者1人当たりの人口が5,000人を超えているかどうか。
青は伝道者1人当たりの人口が5,000人以下の国。いわば、エホバの証人による汚染が進んでいる国。オレンジは伝道者1人当たりの人口が5,000人を超えている国。エホバの証人の汚染が進行していない国。
それぞれ、人口に応じて伝道者数が増える強い相関関係が見られる。統計的な数値も、人口と伝道者数の相関関係が確からしいことを示している。
人口が増えると、エホバの証人の伝道者が増える傾向が見られる。これから、各国に一定の割合でエホバの証人に騙されやすい人がいることが伺える。
青とオレンジで分けて表示すると・・・
まず、伝道者1人当たり人口が5,000人以下の国。
日本もこちらのグループに入る。これらの国は、人口が100万人増えると、エホバの証人の伝道者数が3,200人増える傾向が見られる。
続いて、伝道者1人当たり人口が5,000人を超える国。
インド、インドネシア、エチオピア、パキスタンなど。グラフ上で国名が表示されていないが、他にはタイ、ミャンマー、マレーシア、バングラデシュ、トルコなど。
これらの国は人口が100万人増えても、エホバの証人の伝道者数は40人しか増えない。人口の増加に対して、エホバの証人の伝道者が増える傾きが緩やか。
これらの国は、特定の宗教色が強い国が多く、人口が増えてもエホバの証人に騙される人の割合は大きくない。それだけエホバの証人にとって難しい国、困難な国と言える。
エホバの証人の伝道者1人当たり人口
エホバの証人の伝道者数1人当たり人口のワースト国、私的にはベスト10な国は以下。
当然、全部の国が前述のオレンジのグループ、伝道者1人当たり人口5,000人を超える国。バングラデシュの50万人とか、パキスタンの20万人なんか圧倒的な多さ。
バングラデシュは以前の記事でも触れたが、エホバの証人日本支部が世話している国。全世界で最高級に難易度の高い国。(実際はエホバの証人が禁令の国があるので、その次。)
エホバの証人的には、エホバの証人のことが
「全ての国の人々が聞けるように世界中で伝えられます。それから終わりが来ます」
マタイ24:14
という設定なので、これらの国の攻略が済まないことには終わりは来ない。
1人当たり人口50万人とかだと、その国の人がエホバの証人のことを「聞ける」とも「伝えられている」とも言えない。
今回は5,000人で分けているが、日本では伝道者1人当たり人口583人。それでも、日本では「エホバの証人のことがまだあまり知られていない」と、エホバの証人自ら言っている。伝道者1人当たり人口50万で、エホバの証人の話を「聞ける」とか「伝えられている」は通用しない。
エホバの証人伝道者の少ない国
続いて、単純にエホバの証人伝道者数が少ない国、私的にはベスト10な国。人口が1,000万人以上の国でしぼっている。
やはり、バングラデシュとパキスタンが人口でも、伝道者1人当たりの人口割合でも目立つ。それ以外の国でも、そもそものエホバの証人の頭数が少ないので、組織化が困難だと言える。
人口の多い国のエホバの証人
そして、人口の多い国の状況。
オレンジと青の色分けは、エホバの証人の伝道者1人当たり人口5,000人を超えているか、いないか。今までと同じ。
もはや、オレンジ色の常連となっているパキスタンとバングラデシュ。さらに、インド、インドネシア、エチオピアは伝道者1人当たり人口が5,000人を超えている、エホバの証人的に無理ゲーな国。
人口が多くとも、そもそも別な要因、恐らくその国の既成宗教が強すぎるためにエホバの証人が増えない国がある。エホバの証人の伝道者が増えない限り、その国では、エホバの証人のことが「人々が聞けるように伝えられる」ことはない。
エホバの証人禁止の国
お気づきかと思うが、この人口ランキングには、人口の多い中国とロシアが入っていない。中国やロシアはエホバの証人が禁令なので、教団は数値を公表していない。
最大級の無理ゲーがエホバの証人禁令の国、そういう国では、エホバの証人のことは「聞けない」し、「伝えられない」。
2023年度、エホバの証人が非合法に布教していると思われる、33の国と地域の平均伝道者数は207,592人。そしてエホバの証人が活動を発表している国の人口の合計は57億人。世界人口80億人からひくと非合法地域の人口は23億人。
エホバの証人が非合法に布教していると思われる地域の人口23億人を、エホバの証人の伝道者数21万人で割る。
すると、23億人/21万人=11,000人
非合法と思われる地域のエホバの証人伝道者1人当たり人口は、11,000人。
国で言うと、ミャンマーやエチオピアのあたり。無理ゲーな国。
日本で言うと1970年(12,012人)と1971年(9,817人)の間。日本はこの時期、大きく数値を伸ばしているが、これらの33の国と地域はエホバの証人禁令ですからね。禁令下の国で当時の日本レベルに「聞けたり」「伝えられたり」するはずがない。
エホバの証人的終わりは、金輪際来ない
エホバの証人の伝道者1人当たり人口5,000人を閾値として地図にプロットすると、次のようになる。
青い国がエホバの証人に汚染された国。まあ、これらの国の人々は、エホバの証人のことを「聞ける」し「伝えられる」国だととらえられる。日本、欧米、アフリカ南部。
逆に無理ゲーな国、伝道者1人当たり人口が5,000人が超える国。オレンジの国。バングラデシュやインド、パキスタンなど。そして、塗りつぶしの無い国が、非合法的にエホバの証人が布教している国を含む、エホバの証人未汚染国。中国、北朝鮮、ロシア。
こうして見ると、まだまだ。全然じゃね?エホバの証人のことが「聞ける」状態ではないし、「伝えられる」状態ではない国や地域が広範に存在する。北朝鮮とかムリだし。
エホバの証人は、やりやすいところ、やれるところで伝道しているだけ。エホバの証人的な終わりは、金輪際来ない。
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