エホバの証人活動の繁栄と宗教の真偽は関係ない
エホバの証人の週日の集会(2024/2/12-2/18)。2023年「奉仕年度の報告に関する支部からの発表」が読まれる。
「エホバが自分に仕える人たちにどれほど多くの祝福を与えて下さったかがわかります。悪化する世界情勢のなか、私たちはエホバの祝福によってかなりの増加が見られました」
数値の上昇が神の祝福という無根拠ロジック。とりあえず、増し増し感を出したいものみの統計、大本営発表。
世界中のエホバの証人活動において以下のトピックが発表される。
- 正規開拓者と特別開拓者の毎月の平均は5.5%増加し、157万906人
- 補助開拓者の毎月の平均は93.7%増加し、73万8457人
- 聖書研究は28.5%増加し、毎月平均728万1212件
- バプテスマを受けた人の数が85.2%増加し、26万9517人の新しい弟子が献身したことを公にした
エホバの証人活動の数値が向上したことと、神の祝福、エホバの証人が真理だということに因果関係はない。費用や時間をかければ信者は増やせる。一人ひとりのエホバの証人の寄付金や奉仕時間が、布教活動に使われているだけ。
エホバの証人組織の本性を示すビジターセンター、コスプレイヤーとお金と。
開拓者の人数だけが増えても・・・
そして、数字のマジック。エホバの証人活動の数値、なんだかとっても増えているように見えるものみの統計。念のため、ツッコんでおく。
以下、エホバの証人公式サイトの「年鑑」や「奉仕年度の報告」より。手動で転記した部分がほとんどなので、ミスがあったらご容赦頂きたい。
まず、
「1.正規開拓者と特別開拓者の毎月の平均は5.5%増加し、157万906人」から。
灰色の棒グラフが開拓者数、2023年も順調に増えている。ここはエホバの証人の言うとおり。逆にオレンジの折れ線グラフ、これは「伝道に費やされた時間」の総計。コロナ禍で減って、元のレベルまで回復していない。
開拓者の頭数が増えようが、伝道時間は増えていない。意味なし。
この伝道時間にはすべての伝道者の伝道時間が含まれている。それで棒グラフの方をすべての伝道者数に変えてみる。
伝道者数は2020年頃から頭打ち。伝道時間は10年以前のレベルまで激減。
2023年度の開拓者の数だけが良い数字だったので、報告に含めて発表している意図が透けて見える。
その開拓者数はなぜ増えているのか?開拓者に求められる伝道時間のノルマが減っているから。ハードルが下がっているので、開拓者の頭数だけが増えた。
(※2023年3月から正規開拓者のノルマは月平均70時間から50時間へ減少。1999年1月に90時間から70時間に減少)
開拓者の頭数だけ増やしても、実のところは伴なっていない。伝道時間が減っているから。ノルマが減ったので肩書きだけの開拓者が増えただけ。つまり、エホバの証人活動の数値の増加が、神の祝福や真の宗教である根拠だと言うのなら、それは当てはまらない。
しかし、エホバの証人諸君。安心したまえ。もともと、数字の増加は、神の祝福や真理である根拠ではない。そして、当初からエホバの証人は神の祝福なんかとは縁遠い、偽の間違った宗教なんだよ。
“エホバの証人の集会「2023年度の活動報告」、開拓者の人数だけ増えたところで・・・” への4件の返信