『同志少女よ、敵を撃て』~共感と帰属意識による癒し

エホバの証人被害という同じ経験をした集団に対する共感

まだ聴いている途中なのだけど、『同志少女よ、敵を撃て』より。

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主人公がある集団に加わったとき、その集団のメンバーから受け取ったメッセージ。

あなたはここでは何も特別ではない。

ここへ来たあなたは決してもう一人ではない。

仲間意識、皆が同じ経験をしていた。

ここには泣く自分を許してくれる人たちがいる

主人公はこの集団に迎えられ、涙する。

昨年、元エホバの証人というリアルな設定でTwitterを始めた。すると、自分と同じような境遇の人、もっと最悪な境遇の人がざっと数千人以上はいることが分かった。全員がエホバの証人被害者。

生身の人間に接して、こんなにエホバの証人被害者っていたのかと、驚いた。しかし、ちょっと考えれはそりゃそうだと。エホバの証人信者は日本に20万人もいる。潜在的被害者はその数倍にはなる。

Twitterのエホバの証人被害者の中には、深く共感も覚える人もいる一方、何言っているんだかよく分からない奴もいたり。

エホバの証人っぽい暗さやら独りよがりの考えすぎ独善思考が垣間見えたり。まるで、自分の欠点を見ているようで、何とも言い難い気分になるときがある。

本当にヤバい奴もいるらしく、SNSは社会の縮図。特に元エホバの証人なんてのは、程度・期間に差こそあれ終末思想に冒されていたのだから、そりゃヤバい精神状態の奴も紛れ込む。

他人の命・人権の軽視、差別思想、その発言と実行。それにものみの塔お得意の決めつけ型独善思想が乗っかると相当に厄介。まるで自分を見ているよう。

そんなややこしい奴はちょっと勘弁なのだけれど、大きく括って見れば、おおむね共感。

『同志少女よ、敵を撃て』~本当のことを言えば殺される

帰属意識がエホバカルトの毒を癒す

今回、『同志少女よ、敵を撃て』で「あなたは何も特別ではない」というメッセージにピンときたのは、前述のTwitterでのエホバの証人被害者の疑似社会を覗いていたから。

エホバの証人被害者という集団に、Twitter内で疑似的に属した。そこでは、皆がカルト被害という同じ経験をしている。

もう一人じゃない。ただ一人、自分だけがエホバの証人として酷い目に遭った訳ではない。そう思えることにエホバカルトの毒を癒す効果があった。

この帰属意識を依存に変え、悪用するのがものみの塔(エホバの証人)を始めとするカルト。どんなモノでも使い方・感じ方で毒薬にも良薬にもなる。


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