独裁国家に似ているエホバの証人組織
本屋大賞を獲ったというニュースや、ロシアの侵攻に題材がマッチしているというので気になっていたところ、AmazonのAudible会員なら無料で聴けるというので、聴き始めた一冊。
まだ序盤なのだが、気になる部分がありここで紹介。
ソビエト連邦で冗談と批判はそう明確に違うものではない。そして、それがどちらであるにせよ、何を言っていいか悪いかは決まっている
本当のことを言えば殺されてしまう国に私たちは住んでいる
意見を言えない空間に存在していて、言えば死という状況。独ソ戦最中のソビエト人民と、エホバの証人が置かれている環境に類似点を観た。
愚かなことに、エホバの証人は自らその死地に飛び込んでいる。また、過酷さはまったく違って、ソビエトの方は本当に殺されるのだろうが、エホバの証人の方は精神的死刑判決を受けるにすぎないのだが。
エホバの証人の精神的死刑判決はただの脅し
独裁国家とカルトの類似点。
- 党批判の発言が一切許されない(エホバの証人の場合は塔批判・・・)
- それを言えば死(エホバの証人のほうは精神的死)
エホバの証人は、たとえ本当のことでも教理批判が許されない。
例えば、エホバの証人のおバカな教理「輸血拒否」。聖書にある「血を避けよ」は古代の話で、現代にそのまま適用すべきモノではない。
それは、親を侮辱したら石打ちの刑で死刑にされていた古代ルールが、そのまま現代に適用されていないのと同じ。偉大なソロモン王には側室がいっぱいいたけど、現代クリスチャンがそれに倣って愛人を囲わないのと同じ。
(聖書の記憶があやふやなので、だいたいこんな話があったかと)
オナンがしばかれたのは、子種を残せという神の言いつけに逆らったからで、オナニーとは関係ない。そもそも外で出しただけでは?だから、エホバの証人のマスターベーション禁止は意味不明。
エホバの証人は、こんな正論を語ることは許されない。
これは死に値する。そんな反逆的なことを言おうものなら、エホバの証人には死が待っている。実際にポアされるわけではないのだが、精神的死刑判決を受ける。
背教的な物言いは教団から追い出される排斥処分に直結。排斥者は、来たる終末の日に神に滅ぼされる設定。悔い改めない限りは。悔い改めるとは、排斥の原因となった背教思想(正論)を胸の奥にしまうこと。つまり、
「自分の中の真理をねじ曲げるか、死を選ぶか?」
の二択をエホバの証人組織は迫ってくる。この設問の答えを、この二つの選択肢から選ぼうと思うから、多くのエホバの証人が人生を無駄にしてしまっている。
ソビエトの場合はガチで殺されるし、国からは簡単に逃げられない。なのでこの二択は成立する。しかし、エホバの証人の方は脅し。かつ宗教からの脱会は自由。
まず、100年ハズレ続けているエホバの証人の終末予言が成就するか?正論を理由に排斥になった人が、愛溢れるはずの神に滅ぼされる。かなりの薄氷を踏んだ実現度の低い脅し。これは実現しないって。
都合悪くなると「殺すぞ」って脅してくる奴らが真理なわけがない。自信と愛が欠如しているだけ。だったら前述の二択はこうなる。
「自分の中の真理をねじ曲げるか、偽善者から逃げるか?」
おやおや、小学生でも解ける問題になりましたね。
“『同志少女よ、敵を撃て』~本当のことを言えば殺される” への3件の返信