エホバの証人の奉仕活動とは、カルト宗教の布教勧誘のこと
私の両親はエホバの証人で、私は当然のようにエホバの証人として育てられた。
エホバの証人の布教活動で、自分の学校の学区内を回らなければならないときが、本当に嫌だった。
エホバの証人の布教活動は、ボランティアとか奉仕、伝道などと、信者たちは自称している。これはソフトに言っているだけで、本来はただの宗教勧誘。しかもカルトの。ものみの塔協会は、こんな悪事を子どもにやらせている。
エホバの証人たちは、家を一軒、一軒、徒歩で回り、カルトへの勧誘活動を行う。炎天下の真夏でも、雪の降る真冬でも、徒歩で家々を巡る。
エホバの証人の親が行う、児童虐待
エホバの証人の勧誘活動の際の服装は、基本的に正装。男性信者はネクタイを締め、スーツを着る。女性信者もかっちりした清楚な服装。女性のパンツスーツはなぜか認められておらず、基本的に女性はスカート。
私は、勧誘活動のときの服装も嫌だった。結婚式に出るみたいに妙にかしこまった格好をして、両親や他の信者やその子どもたちと一緒に歩いている。そんな恥ずかしい姿を、同級生にだけは絶対見られたくなかった。
翌日の学校で何を言われるか、ちょっと気になっている女の子に何と思われるか、想像しただけでも恐ろしい。
両親は布教活動を嫌がる私の信仰が弱いとみなし、それが気に入らない。勧誘活動の行き先が、私の通っていた学校の学区内のときこそ、私を連行しようとした。完全に精神的な虐待。
同級生が自転車などで走って来て、私が隠れようとすると怒られる。とんでもない罰ゲーム。ストレスでお腹が痛くなったり、熱でも出てくれれば良いのだが、私は、基本的には健康体の子供だった。
ときには精神が音を上げ、熱が出たりすることもあったのだが、多少の体調不良なら、エホバの証人活動には連行されたので、肉体的にも虐待を受けていた。
エホバの証人の思春期の傷
中学生になると、エホバの証人の伝道者の資格をなし崩し的に取らされた。私が希望したように仕向けられていたのだが、本質は違う。
わが家は、両親ともにエホバの証人”組織”に献身していた。父が会衆の長老という要職に就き、母は正規開拓者という伝道者で、年間1,000時間超を布教活動に捧げていた。筋金入りの激ヤバ家庭。
こんなヤバい家で、中学生にもなって伝道者ではないというのは、家庭にも教団内にも居場所がない。他に選択肢がなかった。
小学生の頃は学区が狭かったのだが、中学校の通学区域はだいぶ広くなった。エホバの証人の布教活動で、同級生や同じ学校の生徒に遭うリスクが高くなった。
ピンポンと呼び鈴を押して訪ねた家が、隣のクラスの可愛い女の子の家だったりしたこともある。
表札を見て同学年の生徒の苗字だったりすると、「あの子の家じゃありませんように」と、「もしそうでも出かけていてくれますように」、「むしろ留守で誰も出てこないでくれ」と願っていた。
思春期の子どもにとって、両親と一緒に妙にかしこまった服装をして、家から家へと一軒ずつ回るなんて行動は、命を取られるよりも残酷なことだった。
これは私の心の傷になっている。いまだに、この布教活動に連れ回される夢を見る。
私は、夢の中で見知らぬ家の呼び鈴を鳴らし、「誰も出てこないでくれ」と願っている。ドアが開く瞬間に目が覚めて、「もうこんなバカげたことをしなくて良いのだ」と気付き、安堵する。
こんな活動を、エホバの証人の親は子どもたちに強制している。そして、こんなにも深く、子どもたちの心を傷つけている。
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