エホバの証人脱会本の『解毒』
エホバの証人を脱会した女性が書いた『解毒』。現役信者の人は、とりあえず読んでみよう。いつまでも、ものみの塔の言いなりになっていると、何もできないまま寿命が来て死んじゃう。
現役エホバの証人の人には電子書籍がおすすめ。実物で読むより気楽。すぐに削除も出来るし、再ダウンロードも可能。
AmazonのKindleUnlimitedに登録すれば無料で読める。(2023年11月現在)
外部の情報を取り入れて、自分の今まで信じていたことと比較してよく考える。そうしないと、本当に人生の無駄遣い。
今回は作者が体験したDV(ドメスティック・バイオレンス)事件から得られる教訓を3つにまとめた。
- すべての女性は、エホバの証人の男性と結婚すべきではない。
- エホバの証人の男性は、エホバの証人をやめないと結婚できない。
- すべてのエホバの証人は、エホバの証人をやめるべき。
DV夫を引き寄せるエホバの証人
この本の筆者は、私と同じく生まれながらのエホバの証人の2世信者。この本は、作者の半生を追って記述が進む。
青春編なんかだとエホバの証人同士でデートしていたり、学校に親友がいたりと、わりと悪くない人生。
作者は東京のど真ん中で生まれ育つ。私のような、地方のド田舎でエホバの証人の2世信者だった者からすると、考えられない落差。
田舎のエホバの証人には個人主義が全く認められない。教団の中央へ寄付金を流し、地方在住者を信者に勧誘するだけ。未成年の交際などあり得なかった。
本作の筆者は結婚し、人生が激変する。一挙に転落。一度離婚し、再婚しているのだが、相手は2人ともエホバの証人。そして、2人が2人ともDV夫という悲劇。
首を絞められたり、殴られたり。作者は肉体的にも精神的にも深い傷を負って、入院、隔離施設へ退避。何とも凄まじい話。
エホバの証人をやっているから、悪い男を引き寄せるのか?それともエホバの証人と結婚しなければ良いだけなのか?どちらもYESなのだが、結局、自分が変わらなければ、しょうもない奴が周りに集まって来る。
エホバの証人夫の暴力は自身の虐待が原因
エホバの証人がDV夫になる理由は2つ。1つ目は夫がエホバの証人2世であれば、虐待されて育っているのが原因。エホバの証人は暴力を禁じられているが、子どもに対しては「懲らしめ、愛のムチ」と称して、暴力を振るうことが推奨されていた。
エホバの証人夫にしてみれば、自分の両親は親子関係の問題を暴力で解決してきたということになる。そりゃ、子どもは思いますわな。問題を簡単に解決できるのは暴力なのだと。
また、虐待は連鎖する。虐待されて育った子供は、自分の子供を虐待するようになる。その暴力の矛先が妻に向かっても不思議はない。
エホバの証人がDV夫になるのは社会的弱者だから
エホバの証人が暴力を振るうようになる2つ目の理由だが、虐げられる者が虐げようとするということ。社会の構造どおり。弱肉強食のピラミッドを想像すれば良い。下層に行けば行くほど、悲惨さは増す。
エホバの証人は社会の最下層、底辺に位置する。基本的にフリーターで低学歴、低所得。身体的な障害やコンプレックスを抱え、それが原因でエホバの証人という組織に逃げ込んでいる人も多い。
エホバの証人はいわゆる下級国民なので、社会的には虐げられている。その発散を家庭内に持ちこむDV夫が多い。自分が弱者で虐げられているものだから、自分より弱い女子ども相手に暴力で発散する。
エホバの証人のDV事件から得られる教訓
- すべての女性は、エホバの証人の男性と結婚すべきではない。
うかつにエホバの証人の男と結婚すると、そいつはヤバいDV夫に変貌する。 - エホバの証人の男性は、エホバの証人をやめないと結婚できない。
1.の『すべての女性は、エホバの証人の男性と結婚すべきではない』の教訓から、暴力夫が怖いので、すべての女性がエホバの証人男と結婚するのを避けるようになる。結果、エホバの証人の男性は、エホバの証人をやめない限り結婚できないようになる。
- すべてのエホバの証人は、エホバの証人をやめるべき。
エホバの証人はエホバの証人としか結婚できないという掟がある。しかし、エホバの証人同士で結婚すると、暴力を振るわれることになる。そして、関係は破綻し、傷つくことになる。ならば、エホバの証人じゃないフレッシュな自分で、新たな出会いを探すべき。
エホバの証人の予言解釈によるハルマゲドンなんか来ないから、人生はわりと長い。孤独な老人になりますか?とっととエホバの証人をやめて、マトモな婚活しないと孤独死まっしぐらですよ。
決して結婚だけが人生の解ではないけれど、結婚願望があるならエホバの証人をやめないと、進展はない。
“『解毒』~エホバの証人のDV事件から得られる教訓3つ” への2件の返信