暴力神エホバ、非暴力のエホバの証人、矛盾だらけのものみの塔

エホバの証人2世、『オバケのQ太郎』が禁止される理由

エホバの証人2世だった私は、ちょっとでもお化けや幽霊が出てくるようなテレビ番組を見ることが禁止された。

エホバの証人2世というのは、エホバの証人という新興宗教を親に強制された子どものこと。エホバの証人はキリスト教を自称し世界中に展開。日本では、ものみの塔という名称でも知られている。

私は、生まれながらのエホバの証人2世だったため、親にあらゆるものを禁止された。『オーメン』とか『13日の金曜日』は当然。『キョンシー』から『オバケのQ太郎』まで。

極端に猟奇的なものは、小さな子どもには悪影響を与えることがあることがあるかも知れない。R指定されているような映画。しかし、コミカルなお化けが出てくるような作品は全く問題ない。それらが即、少年犯罪につながることはない。

しかし、そんな些細な点も重箱の隅をつつくかのように禁止するのが、エホバの証人。善悪すべてゼロかイチかで決めつける。

そこまでして子どもを縛り付けることの悪影響に、エホバの証人の親は気付かない。これが深いマインドコントロールの成果。結果、子どもは自主性を失なったり、親への不信感を募らせたり。

エホバの証人が導かれている思考は、寸分違わずサタンに騙されてはいけない、欺かれてはいけないという状態。そのために、どんな些細なことでもエホバの証人の教理を厳守しなければならない。

本当の世界はもっと混沌としている。清濁混合。ウイスキーの水割りに濃い部分と薄い部分があるように、善悪二択で割り切れるものではない。魔の中に若干の聖があったり、完璧に正しいという人も存在しない。

エホバの証人が自由に振る舞い、世界の新鮮な情報に触れると、教理や組織の矛盾、不都合な事態に気付く。教団側はこれを警戒し、信者の生活全般を固く縛り付け、厳しい情報統制を敷いている。信者の知識や思考に制限をかけるため。

聖書のどこにも「輸血するな」と書いていないことや、世界中で児童性虐待の訴訟が起こっていること。エホバの証人が、キリストが嫌った戒律重視のパリサイ人になり下がっていること。教団は、そういったことを信者に気付かれたり、知られたくない。

厳格な教理は、教団の不義の裏返しという皮肉。エホバの証人の教理の細かさと厳格さは、エホバの証人組織が自己の不都合を隠蔽し、信者を欺き騙しているがゆえのモノ。

エホバの証人の統治体は悪霊に憑かれている

エホバの証人が戒律主義である理由3つ

エホバの証人は暴力を避けるが、神エホバは暴力的という矛盾

エホバの証人2世は、空手など武道一切の履修が禁止される。聖書に

「彼らはもはや戦いを学ばない」

という記述があり、エホバの証人はそれを文字通り、厳格に守らされる。

エホバの証人2世は、学校の授業で格闘技を習うことは許されないし、兵役のある国では、兵役を拒否している。また、相撲やボクシング、プロレスなどの観戦も許されない。

エホバの証人の子どもは、軽いチャンバラやプロレスごっこなどをしても、親に暴力的であると怒られる。神エホバにハルマゲドンで滅ぼされると脅される。あまりに親の言うことを聞かなければ、懲らしめという体罰で強制服従を強いられる。

そもそも、ハルマゲドンで人類を滅ぼすという最大にして極悪の暴力が許されるのはなぜなのか?また、暴力的な振る舞いへの報いとして、懲らしめという暴力が振るわれる矛盾には、一切弁明の余地はない。

キリスト教と、その神の歴史は、戦争と暴力の歴史。十字軍の遠征や新大陸の占領、原住民を帰順させるための布教。

エホバの証人の聖書の中にも、暴力的な記述は満ちている。

ペテロは真っ先に敵の耳を切りつけて、キリストにたしなめられた。つまりは、元々武装していた。古代イスラエル人は、あからさまな武力侵略者だった。

これらの聖書的暴力と、現代のエホバの証人が求められる振る舞いの間には矛盾がある。また、暴力を禁止する神エホバが一番暴力的であるという矛盾。エホバの証人は、これに対する納得のいく説明をできない。


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