「体罰、ダメ、絶対」と言わない現役エホバの証人カウンセラー
現役エホバの証人によるオンラインカウンセリング「オリーブの葉」を詰めている件。自称公認心理士が宗教虐待に沈黙した件を追及すると、言いわけメールが返ってきた。そのメールの次の部分。
今回のご相談内容については、具体的な体罰の事実が詳細に記されているわけではなく、お住まいの地域など通告に必要な情報も示されていないため、現時点で児童相談所等への通報を行うことは実務上も不可能です。加えて、山羊様ご自身が法的な基準について十分ご理解されている内容でしたので、あらためて繰り返し説明することは控えました
「法的な基準をご理解されているので説明は控えた」という言いわけの問題点。
これは、カウンセラーとしての説明責任の放棄。相談者が法的知識を持っていたとしても、専門職としての立場から対応を明確に示す義務がある。
むしろ、相談者が法的知識を持っているからこそ、その知識と現実の乖離を埋める説明が必要だった。
相談者たる山羊(私)は、法的知識があると自称しつつ、
- 体罰やめるべきですか?
- 会衆内で体罰してる人に対してどう対応すればいいですか?
というトンチンカンな質問をしてきている。こんなのは法的知識などないに等しい。だからこそ、
きっぱりと公認心理士カウンセラーは「体罰、ダメ、絶対」の立場を示すべきだったし、児童虐待の告白を受けたのだから、児童相談所への通告義務が発生している。しかしながら、この現役エホバの証人カウンセラーはその両方を行わず沈黙。
本件が、教団が推奨する輸血拒否や体罰に関し、現役エホバの証人カウンセラーは積極的に児童相談所へ通告しないことの証左になっている。この現役エホバの証人カウンセラーは、虐待児童を守らずして、いったい誰を守っているのか。
現役エホバの証人カウンセラーの責任回避のロジック
一見丁寧な言葉の裏にある典型的詭弁。判断の矮小化、論点のすり替え、責任回避が巧妙に織り込まれている。
「具体的な体罰の事実が詳細に記されていない」の部分。曖昧さを理由に、重大な告白を軽視し、対応の必要性を勝手に過小評価している。今まさに体罰を受けて虐待されている子どもがいるという危機感皆無。
「通報が実務上不可能」の部分。通告をしない理由づけをしているにすぎない。勝手に不可能と決めつける義務の裁量化・先延ばし。
通告義務の有無という本質的な問題から、技術的・手続き的な困難に話題を移す通告義務は「可能かどうか」ではなく「すべきかどうか」で判断されるべき。本件は、相談者自ら児童虐待を申告しているのだから、間違いなく通告すべき案件だった。
「法的基準を理解しているので説明は控えました」の部分。これはカウンセラーとしての責任回避。
説明責任を相談者に転嫁し、自らの専門的立場からの明言を避けている。専門職としての説明義務を放棄している。相談者の理解度に関係なく、このカウンセラーには、明確な立場表明が必要だった。
たとえ、「法的基準を理解しているから説明は控えた」としても、「体罰やめろ」と言わなかったことの正当化にはならない。法的基準の説明はお控えなすっても、法的基準の適用の説明や行動を控えるのは許されることではない。


